中国江西省?州でオヴィラプトル類骨格発見 12.05.14
  中華網日本語 人民日報(中国語、写真あり)
  6600万年前といえば白亜紀末期。長さ90o、幅70o。普通に考えれば幼体でしょ
 うが、保存良さそうですし、これからの研究に期待ですね。

SVP2014から 最大のオヴィラプトロサウルス類も巣に座り抱卵した 11.08.14
  サイエンスマグ
  カルガリー大学、田中コウヘイさんの発表。オヴィラプトロサウルス類は最大3tに
 なるものもありますが、果たして抱卵できるのか卵が割れるのではないかという疑問
 が出ます。小型の同類は直径の小さい巣に、円周状に卵を産み、卵の上に座ること
 もできますが、大型種は、穴の大きいドーナツのように直径の大きい巣に円周状に
 卵を産み、大きく空いた中心部に、卵に体重をかけずに座って抱卵したそうです。

現代の大型鳥に似ていた羽毛恐竜 4.09.14
  ナショナルジオグラフィック(日)
  昨日は標題と内容に相違がありましたが、今は修正されています。最近記
 載されたアンズ・ウィリエイと現生のエミューがどれほど似ているか、トッド・グ
 リーン氏の話から。

米、ノースダコタ・サウスダコタ州から大型オヴィラプトル類恐竜記載 3.20.14
  スミソニアン自然史博物館ニュース ユーレカアラート(スミソニアン カーネギー)
  ユタ大学(メディア向け画像あり) 時事 CNNジャパン
  ナショナルジオグラフィック(日)
  両州の白亜紀後期、ヘルクリーク層から産出した標本に基づき記載されています。
 Anzu wyliei 新属新種
 属名:"Anzu"はシュメール、アッカド神話に登場する羽毛が生えた怪物から。
 種小名:"Wylie"カーネギー自然史博物館の研究とコレクションに多大な貢献をした
 Lee B. Foster 夫妻の孫、Mr. Wylie J. Tuttle に献名。
 大型のカエナグトゥス科恐竜で、体長3.3mに達します。
 Lamanna MC, Sues H-D, Schachner ER, Lyson TR (2014)
 A New Large-Bodied Oviraptorosaurian Theropod Dinosaur from the Latest
 Cretaceous of Western North America. PLoS ONE 9(3): e92022.
 doi:10.1371/journal.pone.0092022 論文

米、モンタナ州からカエナグトゥス科オヴィラプトル類恐竜発掘 12.0213

中国江西省からオヴィラプトロサウルス類Nankangia jiangxiensis記載 11.28.13

インゲニアに新属名 11.19.13
  Ajancingenia 新属とされています。

中国江西省からオヴィラプトル科恐竜記載 8.20.13
  江西省?州市の上部白亜系Nanxiong(南雄)層から産出したオヴィラプトル科恐竜が
 記載されています。
 Jiangxisaurus ganzhouensis 新属新種
 属名:JIanxiは産地江西(JIanxi)省+saurus
 種小名:完模式標本の産地、Ganzhou(?州)から
 WEI Xuefang, PU Hanyong, XU Li, LIU Di, Lu Junchang.(2013)
 A New Oviraptorid Dinosaur (Theropoda: Oviraptorosauria) from the Late Cretaceous
 of Jiangxi Province, Southern China
 Acta Geologica Sinica(地質学報英文版),87(4):899-904
 アブストラクト(論文ダウンロードできます)
 こちらで少し書き足しました。

中国甘粛省からオヴィラプトル科恐竜記載 4.18.13
  Shuo Wang, Chengkai Sun, Corwin Sullivan & Xing Xu (2013)
  Ganzhousaurus nankangensis
 A new oviraptorid (Dinosauria: Theropoda) from the Upper Cretaceous of
 southern China.
 Zootaxa 3640 (2): 242?257 DOI: http://dx.doi.org/10.11646%

中国遼寧省義県層から基盤的オヴィラプトル類 3.11.13
  遼寧省建昌県の義県層から産出した頭骨に基づき記載されているそうです。
  Ningyuansaurus wangi 
 Ji Qiang, Lu Jun-Chang, Wei Xue-Fang, Wang Xu-Ri (2012).
 A new oviraptorosaur from the Yixian Formation of Jianchang, Western Liaoning
 Province, China.
 Geological Bulletin of China(地質通報) 31 (12): 2102-2107.

 
ニワトリサイズ のオヴィラプトル科恐竜幼体、記載 1.12.13
  中国河南省?川(Luanchuan)県秋?の上部白亜系Qiupa Formation(秋?層)から産出した、
 頭骨・下顎を含む、殆ど完全な骨格に基づき、オヴィラプトル科恐竜を記載しています。
 Yulong mini 新属新種
 属名は河南省の略称Yu(豫)+竜、種小名は、その小さいサイズから
 完模式標本:河南省地質博物館 HGM 41HIII-0107
 系統的には、Gigantoraptor と他のオヴィラプトル科恐竜の間に位置する、派生した同科恐竜と
 されています。
 記載とともに、個体発生にかかわらず、この恐竜の後肢のプロポーションは、肉食恐竜より植物
 食恐竜により普通に見られ、このことは、オヴィラプトル科恐竜が肉食より植物食だったという仮
 説を多少支持するものかもしれないとしています。
 Junchang Lu(呂君昌), Philip J. Currie, Li Xu, Xingliao Zhang, Hanyong Pu & Songhai Jia (2013)
 Chicken-sized oviraptorid dinosaurs from central China and their ontogenetic implications.
 Naturwissenschaften (advance online publication) DOI: 10.1007/s00114-012-1007-0
 アブストラクト

恐竜が求愛のために羽毛を使った最良の証拠 1.04.13
  ユーレカアラート
  アルバータ大のScott Personsは、オヴィラプトル類の尾椎と尾端骨の研究から、彼らは
 羽毛を求愛に使ったとしています。
 4,500万年にわたる4種のオヴィラプト類のうち、初期の種類、Similicaudipteryx の尾端骨に、
 放射状に羽毛が生えていたことを明らかにしました。Similicaudipteryx の標本自体には羽毛
 があった直接証拠はありませんが、もっと後の同類も同じ尾の構造をしていること、また尾椎
 自体数が多く短いので可動性に優れていること、現生の爬虫類や鳥類の尾の解剖から、尾
 を振る筋肉がついていたことを明らかにしたことなどから、尾の扇状の羽毛を振っていたとし
 ています。もちろんその尾は求愛のために使われていたかもしれないということです。
 W. Scott Persons, IV, Philip J. Currie, and Mark A. Norell
 Oviraptorosaur tail forms and functions
 Acta Palaeontologica Polonica in press
 available online 04 Jan 2013 doi: http://dx.doi.org/10.4202/app.2012.0093
 アブストラクト

Khaan mckennai の骨学 1.03.13
  オヴィラプトル科恐竜の多くは、記載論文を参照するのが困難だったり、現在重要とさ
 れる形質のイラストを欠いていたりするそうです。この論文では同科恐竜Khaan
 mckennai
の形質について包括的に記載し、同科の系統仮説を確立するために使える
 ようにするのが第一の目的ということです。
 Amy M. Balanoff and Mark A. Norell (2012)
 Osteology of Khaan mckennai (Oviraptorosauria: Theropoda)
 Bulletin of the American Museum of Natural History ( December 2012) 372 : 1-77
 doi: http://dx.doi.org/10.1206/803.1
 AMNHのアーカイブにも入りました。

植物食の獣脚類恐竜では、体重増加の方向性進化の証拠はなかった 11.29.12
  ノースカロライナ州立大
  獣脚類=肉食ととらえられがちですが、ここではテリジノサウルス類、オビラプトル類、オル
 ニトミモサウルス類、を植物食ととらえています。
 これらの恐竜で最大のものは、3t以上に達しています。一般的に植物は肉より低栄養価な
 ので、巨大な消化器官を有していた方が生存に有利になり、選択圧が生じると仮説されま
 す。しかし、これらの恐竜グループで体サイズが最小のものは時系列の中で早期に出現し
 最大のものは最後に出現していますが、この単純な相関関係は、大きなサイズが進化上の
 利点であったどうか示すには至りませんでした。
 資源の豊富さなど、別の要因もからみ、体サイズのみが圧倒的に優位な要因になるわけで
 はなかったのでしょう。
 Lindsay E. Zanno & Peter J Makovicky (2012) [2013]
 No evidence for directional evolution of body mass in herbivorous theropod dinosaurs.
 Proceedings of the Royal Society B 280 (1751): 20122526 doi: 10.1098/rspb.2012.2526
 アブストラクト 論文フリー

 
Anatomy of Mahakala omnogovae・・・ 10.14.11
  アメリカ自然史博物館のデジタルアーカイブにアップされました。これで無料でダウン
 ロードできます。

オギャーッ!すぐに歩けた?小型肉食恐竜 1.28.09
  スポーツニッポン 山陽新聞
  林原は28日、ゴビで発見したオビラプトル類胚化石から、かれらは孵化後すぐに歩けたと
 発表したそうです。JVPに掲載
 David B. Weishampel, David E. Fastovsky, Mahito Watabe, David Varricchio,
 Frankie Jackson, Khishigjav Tsogtbaatar, and Rinchen Barsbold
 New Oviraptorid Embryos from Bugin-Tsav, Nemegt Formation (Upper Cretaceous),
 Mongolia, with Insights into Their Habitat and Growth
 Journal of Vertebrate Paleontology 28(4):1110-1119. 2008 アブストラクト

オヴィラプトロサウリア類はアルゼンチンにはいなかった 7.18.07
  Agnolin, F.L., and Martinelli, A.G. 2007. Did oviraptorosaurs (Dinosauria;
  Theropoda) inhabit Argentina?
  Cretaceous Research. doi:10.1016/j.cretres.2006.10.006.
  アルゼンチン北西部サルタ州のEl Brete層(Campanian-Maastrichtian)で発見された
 頚椎骨は、これまでオビラプトロサウリア類のものとされてきましたが、この論文により、
 ノアサウルス科の第3あるいは第4頚椎骨とされました。

最大のオヴィラプトロサウリア類、Gigantoraptor erlianensis 6.14.07
  ヤフーニュース(ロイター) 新華社 ニューサイエンティスト ワイアドサイエンス
  ナショナルジオグラフィック ネイチャーニュース 中国科学院
  朝日 読売 AFP
  6月5日に二連巨盗竜として紹介した巨大オヴィラプトロサウリア類の記載は、15日のネイ
 チャーに掲載されるそうです。
 メガラプトルは既にあるので、何という学名かと想像していましたが、ギガントラプトルでした
 ね。内蒙古自治区二連盆地産、イレン・ダバス層、約8,500万年前、体長8m、体重1.4t、11
 歳で死んだ亜成体だそうです。成体はもっと巨大だっと考えられます。この大きさにして羽
 毛をまとっていたと徐星は確信しているそうです。
 オヴィラプトルが40kgとしてその35倍、しかしギガントラプトルには、その小さい類縁より鳥
 的な特徴が見られるそうです。
 その前肢のプロポーションは、他のどのオヴィラプトル類よりも基盤的エウマニラプトルに近
 い、系統的位置づけは、最も基盤的なオヴィラプトル科になる、後肢のプロポーションは、同
 サイズのティラノサウルス科よりわずかに長くなるということです。
 Xing Xu, Qingwei Tan, Jianmin Wang, Xijin Zhao & Lin Tan
 A gigantic bird-like dinosaur from the Late Cretaceous of China
 ネイチャー6月14日号p844 doi:10.1038/nature05849
Gigantoraptor 発表時の様子 11.13.07
  内蒙古地質学会のサイトで、今年6月13日、北京でGigantoraptor erlianensis を発表した時の様
 子を紹介しています。中国語ですが写真数も多いので紹介します。

 
内蒙古、二連盆地から大型オヴィラプトル類恐竜 6.05.07
  中国広範網
  2005年、中国内蒙古自治区二連盆地東部で発見された体長約8mの恐竜骨格化石。
 中国科学院で徐星教授のもと研究が進み、世界最大のオヴィラプトル類化石であるこ
 とが確定したそうです。6月刊行のネイチャーに記載論文が載るようです。また、ナショナ
 ルジオグラフィックなどに復元図が掲載されるそうです。中国名は二連巨盗竜というので
 すが、学名はなんというのでしょうね。

白亜紀後期ユタ州産の新しいオヴィラプトロサウリア類 2.8.06
Scientists Discover New Dinosaur Species in Southern Utah 4.07.06
  だいぶ前に紹介したHagryphusについて今頃メディア報道されています。イラス
 トは他からの借用ですね。
  MSNBC abc4 ナショナルジオグラフィック
 ユタ自然史博物館プレスリリース


中国南部広東省南雄盆地上部白亜系産の新しいオヴィラプトル科恐竜 
  9.30.05
  論文入手したので書き足しました。 10.02.05

モンゴル南西部ネメグト層産の新オヴィラプトル科恐竜 7.16.05
  記載を知らずにいました。遅まきながら取り急ぎ紹介。

インゲニアは無効名に 9.06.04
Digmorph Citipati osmolskae 2.26.03
中国産の特異なオヴィラプトロサウルス類 9.19.02
英ワイト島で1888年に見つかったオヴィラプトル類 3.19.02
鳥類の中に位置づけられるオヴィラプトロサウルス類 2.21.02
中国広東省河源市からオスの生殖器をもったオヴィラプトル化石7.27.01
モンゴル・ウカートルゴッド上部白亜系ジャドクタ層から2つの新し
  いオヴィラプトル科
 7.12.01
尾端骨をもつ恐竜、ノミンギア7.6.00
「手取層群から新たな肉食恐竜の発見」7.30.99
新しいオビラプトル類の論文6.5.99