安寧から昆明、逆に山道を降りていく。テン池の周囲に市街が広がる。長野の諏訪盆地にも似ている。
昆明から舗装された高速道路に乗り、澄江(チェンジャン)県へ急ぐ。
澄江県を走って驚くのは、畑地に広がるビニールハウス。禄豊では見なかったものだ。集落も新しいものが多い。
禄豊より澄江のほうが経済的に発展しているようだ。道端には農家の果物露店が続く。やがて山道になり、舗装は突然途切れ、居眠りをしていた人も目覚めるころ、帽天山、澄江の研究所が近づいてきた。
研究所内部は東先生を除き撮影禁止だったため、残念ながら写真紹介はできない。展示室へは下足を脱ぎ、専用のサンダルを履く。円形の展示室の周囲に沿って、バージェスとならぶ澄江の化石が多数展示されていた。一部ルーペ越しに見るようになっていたが、あまりはっきり見えないものもあった。奥にはその幾つか、復元図が掲げてあった。
研究所近くの崖に、澄江の化石を産する地層がある。東先生はその写真も撮影する。研究所の門わきで記念撮影。
さらに少し下ったところでバスは停車。わきの砕石に澄江化石が沢山含まれているという。ここではありふれたものなのだ。砕石というが、もろく、ひび割れは手で簡単に割れる。これぞと思うものを董教授に見せると、Noといわれたり大声で化石だと知らされたり、わずかな時間だったが皆興奮のひと時だった。
あとは長い帰り道。昆明市内で雲南料理の夕食をとり、ホテルで解散。
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澄江研究所。アノマロカリスを思わせる外観。

瓦にも澄江の生物が

道端で化石さがし

三葉虫のような化石が見つかりました。 |