pelecanimimus ペレカニミムス


ペレカニミムス

 スペインのクエンカ県ラ・ホヤにおいて、白亜紀前期(オーテリーヴ期〜バレーム期)の
地層から発見され、1994年、マドリード自治大学のB・ペレス−モレノらによって記載され
た、オルニトミモサウルス下目の中で今のところもっとも古い恐竜。体長2〜2.5メートルと
推定される。かせきの発見された地層の岩質が緻密であったため、舌骨、胸骨など通常
化石に残りにくいものもきれいに保存され、皮膚の輪郭も認められた。その結果、のどの
下にペリカンのような袋があったことが判明し、このような属名がつけられた。この標本に
おいて何よりも驚くべきことは、上下の顎に合計220本にも及ぶ小さな歯が密生していた
ことで、この歯の特徴などから、オルニトミモサウルス下目とトロエドン科の系統関係に新
たに注目が集まっている。                                     
(「恐竜博士ディノ」奥野かるた店より)

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