大分県日田市でシカ足跡化石 12.13.14
  西日本新聞
  日田市大山町の吾々路(ごごろ)川沿いで、70万~80万年前の地層からシカとみら
 れる動物の足跡の化石が見つかったそうです。ほかにゾウやサイとみられる動物の足
 跡化石も見つかっているそうです。

バーチャル足跡から、実際に恐竜の行跡がどう形作られたか復元へ 12.09.14
  ロイヤル・ベタリナリー・カレッジ ライブサイエンス
  足跡・行跡化石からは、非常に多くの情報がもたらされますが、地層の上に残った
 足跡から、恐竜が実際にどう脚を動かして移動したか、詳細に復元することは、困難
 なことです。ロイヤル・ベタリナリー・カレッジのPeter Falkingham らの研究では、
 まず、ケシの実を厚く敷いたフィールドで、ホロホロ鳥を歩かせ、それをX線ビデオで
 撮影します。これにより、地表面だけでなく、地下数センチの深さでも、鳥の脚や足
 がどう動作するかが明らかになりました。また地表面より、地下1センチ以下の層の
 ほうが詳細にその跡が保存されることがわかりました。
 次に、撮影画像を元に、移動形態のX線復元(XROMM)という手法を使い、バーチャ
 ルで立体的に復元します。これにより、地表面および地下で足跡の形成過程が初め
 て視覚化されました。これと実際の足跡化石を比較することにより、足跡をつけた恐
 竜が実際にどう脚を動作させたか、詳細に分析・復元できるというものです。
 Peter L. Falkingham and Stephen M. Gatesy.(2014)
 The birth of a dinosaur footprint: Subsurface 3D motion reconstruction and
 discrete element simulation reveal track ontogeny
 PNAS doi: 10.1073/pnas.1416252111 アブストラクト

大分県日田市でシカの足跡 11.19.14
  大分合同新聞
  日田市大山町の吾々路(ごごろ)川の地層から発見されたもので、70~80万年
 前のものということです。

福井県勝山市北谷で肉食恐竜足跡化石など発見 9.09.14
  福井新聞
  福井県立恐竜博物館が8日発表したものです。北谷層の一つの地層面で、獣
 脚類の足跡8点が見つかったそうです。別の場所からは竜脚類の足跡や翼竜の
 足跡も確認されているそうです。

絶滅鳥類や獣脚類の足跡から体重を推定する 8.13.14
  骨化石から推定するのと同様に有効であるとしている論文が出ています。
 場合により足跡の方がはるかに豊富ですから、これから応用されていくのでしょ
 う。
 Ikuko Tanaka(田中郁子) (2014)
 Estimating body weight and habitat type from extinct avian and avian-like
 theropod footprints.
 Lethaia (advance online publication) DOI: 10.1111/let.12098 アブストラクト

米国アラスカ州で大量の恐竜足跡化石の発見と北極圏における恐竜の集団行
  動を解明 8.08.14
  北海道大学(PDF)
  パンテオンでは7月1日付で紹介したものです。

世界初のティラノサウルス科恐竜行跡 7.24.14
  カナダ、ブリティッシュコロンビア州北東部のカンパニアン-マーストリヒチアン
 の地層から発見されました。幅8.5mの範囲に3つの足跡からなる行跡と2個の
 足跡からなるもう2つの行跡があり、全て南東方向に向かっています。
 ティラノサウルス科恐竜3頭が同時につけたもので、集団で生活していたことの
 証拠になるそうです。
 McCrea RT, Buckley LG, Farlow JO, Lockley MG, Currie PJ, et al. (2014)
 A ‘Terror of Tyrannosaurs’: The First Trackways of Tyrannosaurids and
 Evidence of Gregariousness and Pathology in Tyrannosauridae.
 PLoS ONE 9(7): e103613. doi:10.1371/journal.pone.0103613 論文

アラスカ・デナリ国立公園からハドロサウルス類の足跡 7.01.14
  北海道大学の小林先生も執筆者の一人です。アラスカ、デナリ国立公園の
 白亜紀後期の地層から見つかった、非常に保存のよいハドロサウルス類の
 足跡(行跡)。当時の北極圏はまだまだ暖かかったようですね。足跡のほかに
 皮膚印象も残っているとか、年齢の異なる4つの年代のハドロサウルスが一
 緒に生息していたとか、いろいろ発見があるようです。論文フリーです。

 Anthony R. Fiorillo, Stephen T. Hasiotis and Yoshitsugu Kobayash.(2014)
 Herd structure in Late Cretaceous polar dinosaurs: A remarkable new
 dinosaur tracksite, Denali National Park, Alaska, USA
 Geology doi: 10.1130/G35740.1 アブストラクト(論文フリー)

スペイン、ラ・リオハ州の恐竜足跡から 1.01.14
  ラ・リオハ大 rtve
  ラ・リオハ大学のIgnacio Díaz Martínez は恐竜の足跡専門の研究者ということです。
 彼の研究で、ラ・リオハに1億2千万年前、腰の高さ1.7mの獣脚類が生息していたことが、
 わかったそうです。

国内2例目、富山市大山地域でアンキロサウルス類足跡化石 12.04.13
  チューリップテレビ 北日本放送 読売新聞 富山市科学博物館
  同地域で2000年に発見されたものに続いて2例目ということです。年代は約1
 億2千万年前。前足の長さ19㎝、幅21㎝、後ろ足は長さ32㎝幅44㎝。5本の指
 が並んだ特徴からアンキロサウルス類と推定され、体長3~4mとされています。
 富山市科学博物館で12月7日から1月31日まで展示される予定です。

兵庫県豊岡市からゾウの足跡化石 11.27.13
  神戸新聞
  豊岡市日高町の神鍋高原を流れる稲葉川の河床で、約1800万年前の長鼻類
 足跡化石が発見されました。

韓国南東部で1億年前の恐竜足跡化石発見 10.30.13

オーストラリア最古の鳥の足跡 10.29.13
  時事 ユーレカアラート モナシュ大 参考:Dinosaur Dreaming
  豪、ビクトリア州、Dinosaur Coveの約1億500万年前、白亜紀前期の地層Eumeralla 層(ア
 ルビアン)から発見された、2つの3本指の足跡です。
 オーストラリア最古であるとともに、白亜紀前期では唯一のゴンドワナ大陸からの鳥類足跡
 になるそうです。
 Anthony J. Martin, Patricia Vickers-Rich, Thomas H. Rich & Michael Hall (2013)
 Oldest known avian footprints from Australia: Eumeralla Formation (Albian),
 Dinosaur Cove, Victoria.
 Palaeontology (advance online publication) DOI: 10.1111/pala.12082 アブストラクト

三畳紀の鳥類足跡は幻に 9.12.13
  2002年にネイチャーに掲載された論文で、アルゼンチンの後期三畳紀の地層から鳥類のよ
 うな足跡が報告されています。しかし、今日のネイチャーで、その地層を同位体元素により最新
 の年代測定をしたところ、後期始新世であることがわかったため、上記論文を撤回するという
 レターが入っています。
 Ricardo N. Melchor, Silvina de Valais & Jorge F. Genise(2013)
 Retraction: Bird-like fossil footprints from the Late Triassic
 Nature 501, 262 (12 September 2013) doi:10.1038/nature12497 

御所浦でゾウ、サイ、シカ、ツル類の足跡化石 7.18.13
  熊本日日新聞
  御所浦白亜紀資料館が17日に発表したものです。サイ類や大型鳥類の足跡としては熊本
 県内でも初めて、ゾウ類やシカ類は2例目となるそうです。
 天草氏本渡から五和町にかけての海岸線で発見されたもので、口之津層群佐伊津層から
 です。佐伊津層下部(約300~260万年前と推定)からは、ゾウ類、サイ類、シカ類とみられる
 偶蹄類、ツル類とみられる大型鳥類の足跡化石が見られ、同層上部(約200万年前)からも、
 シカ類とみられる偶蹄類の足跡化石が複数確認されています。
 足跡化石の実物やレプリカは、同館で7月13日~9月1日、特別展示されています。

三畳紀の主竜類行跡の分析:恐竜形類と他の主竜類間におけるストライド/足長比
  の相違 5.30.13
  こういう分野ではあまり分析の光が当たっていなかったようです。主竜類のストライ
 ド長は前期三畳紀から後期三畳紀にかけて増加する傾向がありますが、特に恐竜形
 類では3倍に達しているそうです。前期三畳紀では、恐竜形類の足長、ストライド長と
 も、他の主竜類よりはるかに小さいものでした。そしてストライド長は中期三畳紀に、
 足長は後期三畳紀に、他の主竜類と同じ程度になったということです。
 三畳紀全てを通じ、恐竜形類のストライド/足長比は、他の主竜類より著しく高いもの
 になっています。この比較的高いストライド長の理由は、高速だったことと共に、趾行
 性の足の姿勢により腰部の位置が高かったことに起因する。正確な行跡をつくったも
 の特定と、年代測定を組み合わせたデータセットの分析は、四肢動物の運動の進化に
 ついて体化石の証拠を補完し、より徹底的な知識をもたらすとしています。
 TAI KUBO(久保 泰), and MUGINO O. KUBO(久保麦野)(2013)
 Analysis of Triassic archosauriform trackways: difference in
 stride/foot ratio between dinosauromorphs and other archosauriforms.
 PALAIOS 28(4 ): 259-265 doi:10.2110/palo.2012.p12-099r アブストラクト

2足歩行恐竜は泳ぎの"達人"だった 4.09.13
  アルバータ大
  同大の博士課程、Scott Persons の研究を紹介しています。四川省の川床だった地層
 から産出した、長い爪痕の残る足跡は、2足歩行恐竜の泳いだ跡だったということです。
 LiDa Xing, Martin G. Lockley, JianPing Zhang, Andrew R. C. Milner, Hendrik Klein,
 DaQing Li, W. Scott Persons IV, JieFang Ebi (2013)
 A new Early Cretaceous dinosaur track assemblage and the first definite non-avian
 theropod swim trackway from China
 Chinese Science Bulletin(化学通報) DOI: 10.1007/s11434-013-5802-6 論文

中国前期白亜紀から初のステゴサウルス類行跡 2.27.13
  新疆ウイグル自治区から産出した、ステゴサウルス類行跡を記載しています。
 Deltapodus curriei という足跡新種としています。
 Lida Xing , Martin G. Lockley, Richard T. McCrea, Gerard D. Gierli?skie, Lisa G. Buckley,
 Jianping Zhang, Liqi Qi, Chengkai Jia (2013)
 First record of Deltapodus tracks from the Early Cretaceous of China
 Cretaceous Research http://dx.doi.org/10.1016/j.cretres.2013.01.006

ピレネー山脈南部のティタノサウルス類行跡から動的類似性を 2.27.13
  スペイン、カタロニア州の後期白亜紀Fumanyaトラックサイトにあるティタノサウルス類竜脚
 類の行跡には大型のものも小型のものもあります。研究の結果、大きさの違いにかかわらず
 足跡をつけた恐竜のボディプランは類似していることがわかりました。
 Vila B, Oms O, Galobart À, Bates KT, Egerton VM, et al. (2013)
 Dynamic Similarity in Titanosaur Sauropods: Ichnological Evidence from the Fumanya
 Dinosaur Tracksite (Southern Pyrenees).
 PLoS ONE 8(2): e57408. doi:10.1371/journal.pone.0057408 論文

四川省後期三畳紀の、二足歩行主竜類の可能性のある、特異な行跡 2.24.13
  四川省Longguan恐竜行跡サイトの記載です。上部三畳系Xujiahe 層最上部にある19個の
 足跡からなる単一の行跡です。
 Lida Xing, Guangzhao Peng, Daniel Marty, Yong Ye, Hendrik Klein, Jianjun Li,
 Gerard D. Gierliński, and Chunkang Shu (2013)
 An unusual trackway of a possibly bipedal archosaur from the Late Triassic of the
 Sichuan Basin, China.
 Acta Palaeontologica Polonica (in press) doi: http://dx.doi.org/10.4202/app.2012.0087
 アブストラクト

中国四肢動物行跡のレビュー 2.24.13
  Martin G. Lockley, Li Jianjun, L Rihui, Masaki Matsukawa,
 Jerald D. Harris & Xing Lida (2013)
 A Review of the Tetrapod Track Record in China, with Special Reference to Type
 Ichnospecies: Implications for Ichnotaxonomy and Paleobiology.
 Acta Geologica Sinica - English Edition(地質学報英文版) 87(1): 1–20
  DOI: 10.1111/1755-6724.12026 アブストラクト

豪、クイーンズランドの恐竜暴走足跡は、暴走の跡ではなかった 1.14.13
  クイーンズランド大
  豪、クイーンズランド州中西部にあるLark Quarry 行跡サイトには、9500~9800万年前の小型
 2足歩行恐竜集団の足跡が多数あり、これまで集団で暴走した跡と考えられていました。しかし、
 これらの足跡には奇妙な特徴がありました。多くは細長い溝がついたものであり、稀につま先だ
 けついたものもありました。
 これらはクイーンズランド大のAnthony Romilio の研究により、走った跡ではなく、泳いだ水底に
 ついた跡であると解明されました。水深は14㎝から40㎝だったそうです。
 Anthony Romilio, Ryan T. Tucker & Steven W. Salisbury (2013)
 Reevaluation of the Lark Quarry dinosaur Tracksite (late Albian?Cenomanian Winton Formation,
 central-western Queensland, Australia): no longer a stampede?
 JVP Volume 33, Issue 1, 2013 pp.102-120 DOI:10.1080/02724634.2012.694591
 アブストラクト

中国綦江国際恐竜足跡学術研討会アブストラクト集 1.04.13
  2012年に中国重慶市で開催されたシンポジウムのアブストラクト集が、Xinglida.net
 掲載されています。PDFで112ページあります。宮下哲人さんの名前もあります。

滋賀県多賀町でアケボノゾウ足跡化石発見 11.30.12
  京都新聞 産経新聞
  多賀町では1993年に骨格が発見され、町立博物館に展示されています。足跡化石の発見
 現場は、骨化石発見現場から約80m北側に掘った溝からです。

恐竜 水中歩行の跡? 中国で発見「尾」を引きずった痕跡 9.28.12
  中日新聞
  指先だけの足跡の間に尾を引きずった跡。これまで尾を持ち上げて歩いたという考え方で
 したが、恐竜が川や湖の深い所で上半身を起こして歩行したため、尻尾が下がって跡が残っ
 たと結論づけたそうです。
 富山市科学博物館の藤田将人学芸員らの研究です。
 MASATO FUJITA, YUONG-NAM LEE, YOICHI AZUMA, and DAQING L4(2012)
 UNUSUAL TRIDACTYL TRACKWAYS WITH TAIL TRACES FROM THE LOWER CRETACE
 OUS HEKOU GROUP, GANSU PROVINCE, CHINA
 PALAIOS 27(8):560-570. 2012 アブストラクト

世界最小の足跡化石 9.11.12
  MSN産経 WIRED 
  カナダ、ノヴァスコシアの石炭紀の地層から発見されたもので、推定体長8mmという極小サイ
 ズの動物が歩いた跡です。足跡化石 Batrachichnus salamandroides として記載されました。
 Matt Stimson , Spencer G. Lucas & Gloria Melanson(2012)
 The Smallest Known Tetrapod Footprints:Batrachichnus Salamandroides from the
 Carboniferous of Joggins, Nova Scotia, Canada
 Ichnos, 19:127–140, 2012 DOI: 10.1080/10420940.2012.685206 論文

NASAゴダード宇宙センターで恐竜足跡発見 8.24.12
  CNNジャパン
  足跡発見のエキスパート、レイ・スタンフォード氏により、ノドサウルスの右後ろ足跡が敷地
 内歩道近くで発見されたそうです。

ヨーロッパ(スペイン)から初めての下部白亜系ステゴサウルス行跡 7.01.12
  イベリア半島ではジュラ紀にはステゴサウルスの体化石、足跡化石は豊富に産出している
 そうですが、白亜紀(Berriasian)からの産出は初めてです。同半島ではステゴサウルスは、
 ジュラ紀・白亜紀の境界を越えて生き残っていたことを示すとしています。
 Carlos Pascual, Jose Ignacio Canudo, Nieves Hernandez, Jose Luis Barco and
 Diego Castanera (2012)
 First record of stegosaur dinosaur tracks in the Lower Cretaceous (Berriasian) of Europe
 (Oncala group, Soria, Spain). Geodiversitas 34 (2): 297-312. 論文ダウンロードできます。

ボリビアでドロマエオサウルス類の足跡 4.19.12
  LA RAZON
   この記事の日付が2月22日なので、もうどこかで知っていることでしょう。
  ボリビアのToro Toro 国立公園内の採石場で発見されたもので、足跡からドロマエオサウルス類は
 体高1m、体長2mと推定されているそうです。
  Sebastian Apesteguia のフェイスブックに、足跡の写真が掲載されています。

パラクシー川の恐竜足跡切取り作業の映画 3.11.12
  ユーチューブ
  米テキサス州Glen Roseのパラクシー川といえば、恐竜とヒトの足跡が一緒に出てくると、創造説の
 強力な根拠になっていたりします。この動画は説明によると、1937年にR.T. Bird がその川で恐竜の足
 跡を切り取る作業ということです。
 参考:パラクシー川の足跡化石

中国甘粛省から最大級のドロマエオサウルス類行跡 2.28.12
  甘粛省、Liujiaxia Dinosaur National Geopark(劉家峡国家地質公園)は、白亜紀の恐竜や翼竜
 の足跡が良好に保存されていることで有名です。
 そのうち、下部白亜系Hekou Group(河口群)のサイトⅠ、Ⅱのデイノニコサウリア類の行跡が記載
 されています。71の2足歩行跡があり、アジアでは最大級の同類の行跡サイトであるとしています。
 サイトⅡには、ドロマエオサウルス類の、少なくとも2つ、おそらく3の旋回する行跡がありますが、
 減速したあとはないそうです。
 どのドロマエオサウルス類の行跡も、平行に並んでいたり近接しているものはないので、かれらは
 単独行動していたとしています。行跡から推定される体長は61~300㎝で、これはドロマエオサウ
 ルス科およびトロオドン科の体長範囲内であるとしています。
 Lida Xing, Daqing Li, Jerald D. Harris, Phil R. Bell, Yoichi Azuma, Masato Fujita,
 Yuong-Nam Lee, and Philip J. Currie (2012)
 A new Dromaeosauripus (Dinosauria: Theropoda) ichnospecies from the Lower Cretaceous
 Hekou Group, Gansu Province, China.
 Acta Palaeontologica Polonica (in press)
 doi:10.4202/app.2011.0115 アブストラクト
 
“内股”の肉食恐竜、巨大足跡を発見 10.11.11
  ナショナルジオグラフィック(日)
  米アーカンソー州の恐竜足跡化石の記事です。

米アーカンソー州で白亜紀前期の恐竜行跡発掘 10..05.11
  アーカンソー大
  アーカンソー南西部で発見された約1億2千万年前のトラックサイト。フットボール場2つ
 ほどの広さといいますから、かなりのものですね。記録にレーザー機器が活躍する一方、
 伝統的な石膏の型取りも健在です。
 Acrocanthosaurus atokensis や、Pleurocoelus および Paluxysaurus などの足跡が含
 まれると考えられているそうです。

ポルトガル、上部ジュラ系 Lourinhã 層から産出したステゴサウルス行跡12.30.10
  Octavio Mateus, Jesper Milan, Michael Romano, and Martin A. Whyte
  New finds of stegosaur tracks from the Upper Jurassic Lourinha Formation, Portugal
  Acta Palaeontologica Polonica in press available online 29 Dec 2010
  doi:10.4202/app.2009.0055
  11の新しい行跡が発見され、ステゴサウルス類の足跡分類Deltapodusとされた。
 非常に良く保存されており、足の裏には直径約6mmの隆起が密に並んでいた事が
 わかった。Deltapodusは英国のAalenian期から発見されているが、それはステゴサ
 ウルス類の最古の存在を表すとともに、体化石から認識されるより早期にクラドゲネ
 シスがあることをほのめかす。

重慶市で立体恐竜足跡 6.17.10
  新華社 新華社(英)
  中国重慶市綦江県蓮花村で2003年に発見された恐竜足跡群、現在米中の調査
 隊が入っているようです。140㎡に300以上の足跡がある現場から、蹄のあとまで残
 る立体的なカモノハシ竜足跡も見つかっているそうです。

1600万年前のほ乳類足跡化石、立山の常願寺川で発見  2.28.10
  富山新聞 朝日新聞
  富山県古生物研究会は27日、立山町の常願寺川右岸で約1600万年前の地層から
 ゾウやサイ、シカのものと見られる足跡化石を発見したことを明らかにしました。

兵庫県豊岡市で1900万年前サイとシカの足跡化石発見 2.22.10
  神戸新聞 読売新聞
  豊岡市は市中心部で1900万年~1800万年前のサイとシカの仲間の足跡化石、
 30個が発見されたと発表しました。

岐阜県可児市、可児川河川敷から大型哺乳類などの足跡650個 1.12.10
  中日新聞 朝日新聞
  可児市下切の可児川河川敷、約1800万年前の平牧累層からサイ・ゾウ・シカの
 祖先などの足跡化石約650個が河川工事中で表土をはがした泥岩に発見されま
 した。ただし、工事のため3月にはほとんど消滅とのこと。
 岐阜聖徳学園大の鹿野勘次・非常勤講師らが9月の日本地質学会で報告するそ
 うです。

最古の四肢動物の足跡 1.07.10
  ネイチャー1月7日号 ビデオ映像 AFPBB ウプサラ大
  ポーランド南部のデボン紀およそ3億9千5百万年前の地層から発見された、四肢
 動物の足跡を記載しています。これは、四肢動物の最古の体化石より1,800万年、
 対鰭を残していた移行期のエルピストステゲ類(パンデリクティス( Panderichthys
 やティクタアリク( Tiktaalik )など)より1,000万年古いものだそうです。
 この足跡化石は、魚類から四肢動物への移行の時期、生態、環境条件だけでなく、
 体化石記録の完全性についても根本的な見直しを迫るものとしています。
 Grzegorz Niedwiedzki, Piotr Szrek, Katarzyna Narkiewicz, Marek Narkiewicz & Per E. Ahlberg 2010
 Tetrapod trackways from the early Middle Devonian period of Poland
 Article Nature 463, 43-48 (7 January 2010)  doi:10.1038/nature08623

韓国慶尚南道南海郡で世界最小の恐竜足跡発見 10.13.09
  朝鮮日報 聯合ニュース 韓国文化財庁ニュース(ハングル)
  長さ1.27cm、幅1.06cmという世界最小の恐竜足跡が発見されました。文化財庁
 国立文化財研究所天然記念物センターが、南海郡昌善面の約1億1200万年から
 1億2500万年前の地層から発見したもの。小型獣脚類だそうです。現在、ギネス
 ブック掲載の最小足跡は英スカイ島で発見されたもので、長さ1.78cm、幅1.16cm。
 これも獣脚類です。この足跡の化石を確認した晋州教育大のキム・ギョンス教授
 によると、足跡の長さの4.5倍が骨盤までの高さと推定され、骨盤まで5.7cm程度、
 体長は最大でも10cmを超えないそうです。孵化して間もない赤ちゃん恐竜でしょう。

世界最大の恐竜足跡、仏で発見 10.07.09
  AFPBB テレグラフ BBC CNRS 読売新聞
  フランス南東部リヨン近くの、ジュラ高原にあるPlagne村で発見された竜脚類の足跡
 です。今年4月にアマチュアが発見したものですが、10月6日、フランス国立科学研究
 センター(CNRS)の古生物学者により、この足跡が本物と認証されたそうです。
 そのあたりが約1億5千万年前、ジュラ紀の暖かい浅海だったころについたもので、
 さしわたし1.20~1.50mあります。足跡の主は推定体長約25m、体重30~40tというこ
 とです。数百もの足跡からなる行跡は1ダースをこえるそうです。

足跡化石の再調査から、恐竜が地面の状況により、どう歩き方を変えたか判明
  10.07.09
  ミシガン大ニュース
  アフリカ南部、レソトで1970年代に仏のPaul Ellenbergerにより発見・記載された行
 跡サイトがあります。Moyeni トラックサイトといいます。約2億年前の250あまりの足跡
 が残されています。

 最初の記載以来、ここは調査されたことがありませんでした。今回、ミシガン大の
 ジェフリー・ウィルソンらにより、再調査されました。調査方法は従来の方法に加え、
 ミリ単位の3Dスキャナーによりデジタル記録もされました。
 その結果、恐竜が地面の状態により歩く姿勢や歩き方を変えていたことが明らかに
 なったそうです。

 鳥脚類の場合、河床では低くうずくまる姿勢で四肢を広げて伸ばし、足を地面から
 離さず引きずる進み方をしたようです。斜面では四肢の広げ方を狭くしましたが、
 4足で歩く状態は同じです。が、足の移動時には地面から離しました。平たいしっか
 りした地面では、2足歩行に変えました。
 対照的に、獣脚類は地面の状態で歩き方を変えることはなかったそうです。滑りや
 すい地面では、爪を滑り止めに使ったのです。
 また、この歩き方は、この2つの恐竜の系統の歩き方の傾向を予見するものとなって
 いるそうで、鳥脚類は2足歩行から4足歩行に移行していくのに対し、獣脚類は、2足
 歩行に固執したとしています。
 また、鳥類の飛行の起源について、斜面を上る時に羽ばたいて飛行を学んだ、その
 際、足の爪で地面をしっかりグリップする能力は重要なものだったとしています。
 Wilson JA, Marsicano CA, Smith RMH (2009)
 Dynamic Locomotor Capabilities Revealed by Early Dinosaur Trackmakers from Southern Africa.
 PLoS ONE 4(10): e7331. doi:10.1371/journal.pone.0007331論文

中国から恐竜足跡論文 7.20.09
  広東省南雄盆地、上部白亜系主田層の鳥脚類足跡
  Xing Li-da, Jerald D. Harris, Dong Zhi-ming, Lin You-li, Chen Wei, Guo Sheng-bin, Ji Qiang
  Ornithopod (Dinosauria: Ornithischia) Tracks from the Upper Cretaceous
  Zhutian Formation in Nanxiong Basin, China and General Observations on
  Large Chinese Ornithopod Footprints
  GEOLOGICAL BULLTEIN of CHINA vol.28 No.7 pp.829-843 論文
  中国初のハドロサウルス類足跡を記載しています。

  Xing Li-da, Jerald D. Harris, Feng Xiang-yang, Zhang Zhi-jun
  Theropod (Dinosauria: Saurischia) tracks from Lower Cretaceous Yixian
  Formation at Sihetun, Liaoning Province, China and Possible Track Makers
  GEOLOGICAL BULLTEIN of CHINA vol.28 No.6 pp.705-712 論文
  遼寧省四合屯の下部白亜系義県層から初めて発見された獣脚類の足跡を
  記載しています。

河北省后城層から発見された小型獣脚類足跡 2.16.09
  Corwin SULLIVAN, David W. E. HONE, Tim D. COPE, LIU Yang, LIU Jun
  A NEW OCCURRENCE OF SMALL THEROPOD TRACKS IN THE HOUCHENG
  (TUCHENGZI) FORMATION OF HEBEI PROVINCE, CHINA
  VERTEBRATA PALASIATICA(古脊椎動物学報) vol. 20 No.1 pp.35-52
  アブストラクト 論文ダウンロードできます。
  
  河北省承徳南双廟の后城層(土城子層)最下部河川成層から発見された、三趾足跡
 を記載しています。その大きさ(全長28.8cm)や年代から、Caudipteryx の足跡であるこ
 とが、最も可能性が高いとしています。

海抜4600メートルで先史時代の動物の化石、ペルー 2.12.09
  AFPBB
  ペルー北西部、アンカッシュ(Ancash)州のアンデアン(Andean)地域の高地で約1億
 2千万年前の恐竜ほか足跡化石が発見されたそうです。
 アンタミナ(Antamina)鉱山のニュースを見ると、足跡は100個以上に及び、少なくとも12
 の、異なった獣脚類や様々な大きさの鳥脚類の足跡があるそうです。

中国雲南省禄豊層から恐竜足跡記載 1.13.09
  XING Li-Da(邢立達), J. D. Harris, 関谷透, 藤田将人, 董枝明
  Discovery of Dinosaur Footprints from the Lower Jurassic Lufeng Formation of
 Yunnan Province, China and New Observations on Changpeipus
 Geological Bulletein of China(地質通報) vol.28 No.1 Jan., 2009 pp.16-29
 論文はhttp://www.xinglida.netでダウンロードできます。13MB以上あります。
 禄豊層から初めての恐竜足跡としてChangpeipus pareschequier ichnosp. nov
 記載しています。

英スカイ島と米ワイオミングの恐竜は1億7千万年前関連していた 11.25.08
  BBC
  両地域の同時代の地層から発見された恐竜足跡を比較すると、区別できないほどだったそう
 です。
 Clark, N. D. L.; Brett-Surman, M. K.
 A comparison between dinosaur footprints from the Middle Jurassic of the Isle of Skye,
 Scotland, UK, and Shell, Wyoming, USA
 Scottish Journal of Geology, Volume 44, Number 2, 2008 , pp. 139-150(12)
 DOI: 10.1144/0036-9276/01-363

ボリビアで1億4千4百万年前の恐竜足跡発見 11.19.08
  TBS SUN ロイターUK
  ボリビアの首都スクレから南東に約154km、Iclaで、アルゼンチンのSebastian Apesteguia
 達の研究チーム発見されました。約300個の足跡は、獣脚類とアンキロサウルスのもので、
 アンキロサウルスの足跡は南米で初めてということです。

恐竜ダンスフロアーはなかった11.09.08
  ユタ大学ニュース
  1億9千万年前の恐竜足跡とされた現場は再検討され、砂岩が侵食された穴と結論
 づけられたそうです。

韓国、慶南尚道で1億年前の恐竜足跡化石発見 11.07.08
  中央日報
  慶南尚道昌原市精兵山竜秋渓谷で1億年前の恐竜足跡化石数十個が発見された
 そうです。大半は竜脚類のものですが、獣脚類のものも一部あります。

恐竜ダンスフロアー 10.21.08
  ユタ大ニュース 同写真 CNN.co.jp 読売新聞 ナショナルジオグラフィック(日)
  ユタ州南部、コロラド州境近くのVermilion Cliffs National Monumentにある、
 Paria Canyon近くのサイトで発見されたものです。恐竜に踏みにじられた地面。
 約1億9千万年前には砂漠のオアシスだったこの地に、何千という恐竜の足跡
 がつけられているそうです。中には恐竜が尾を引きずった跡もあります。

 足跡の大きさは大小様々。4種類に分けられるそうです。
 Eubrontes:10~16インチの長さで、3趾と踵がある。この行跡は恐らく16~20
 フィートの直立歩行恐竜、T-REXより小型の恐竜によるつけられた。
 Grallator:長さ7インチで3趾。小型恐竜。
 竜脚形類の足跡:長さ6~11インチ。尾を引きずった跡もこれに付随してある。
 Anchisauripus:7~10インチ。体長6から13フィート。

 Winston M. Seiler and Marjorie A. Chan
 A Wet Interdune Dinosaur Trampled Surface in the Jurassic Navajo
 Sandstone, Coyote Buttes, Arizona: Rare Preservation of Multiple Track
 Types and Tail Traces
 PALAIOSVol. 23, Issue 10 (October 2008) pp. 700--710
 DOI: 10.2110/palo.2007.p07-082r

中国浙江省で初めて恐竜足跡化石発見 10.18.08
  エクスプロア上海
 チャイナネット 浙江新聞網 徳清新聞網
  浙江省東陽市で恐竜足跡化石が発見されました。蓮花山という所で6個の足跡
 化石だそうです。中国地質科学院地質研究所の呂君昌によると、足跡化石の長
 さは25cm、第2趾と第4趾の間は22cm
。推定体長4m、体高1.2mの獣脚類で、年
 代は約8000万年前のようです。
 また、同市海螺岩山では約8500万年前の中・小型獣脚類、鳥脚類、竜脚類の足
 跡のほか鳥類の足跡化石も発見されているそうです。

独、2億4千3百万年前の足跡は恐竜のものか? 10.10.08
  SPIEGEL ONLINE
  この話題は以前一度紹介しました。ドイツ、ザクセン・アンハルト州の小さな町Bernburg
 近く、石灰岩のサッカーコート半分ほどの広さの現場で発見された足跡が、最古の恐竜の
 ものか、論争は続いているようです。
 最古の恐竜足跡と主張しているのは、Cajus Diedrichという古生物・地質・考古学者。
 それに対し、多くの研究者は懐疑的です。
 約50mの長さの中に34個体の5本指の足跡がついているそうですが、Chirotherium とい
 う爬虫類のものとする研究者もいます。
 Diedrich は、足跡の主の恐竜を発見することを計画しているようですが、うまく発見して
 最古の恐竜足跡と証明できるでしょうか。
 参考:Daylife Stern(発掘現場写真)

そこは恐竜の楽園…縦横無尽に5000個もの足跡の化石が残るボリビアの壁
  9.29.08 らばQ
  ボリビアの憲法上の首都スクレには巨大な石切り場の壁に恐竜行跡がついて
 いて、皇族だったころ、紀宮(現黒田)様も見学したことがあります。
 もろい崖で石切り場でもある場所のため、スイスのバーゼル自然史博物館のメ
 イヤー達が保存活動をしています。
 参考:swissinfo バーゼル自然史博物館ボリビア恐竜足跡プロジェクト(独語)

福井市美山町の白亜紀前期の地層から恐竜足跡化石 8.28.08
  朝日新聞 47NEWS
  美山町を流れる足羽川河川敷で昨年4月から11月の間に発見されたそうです。
 発見者は若狭町立瓜生小教諭の島田正樹さん。イグアノドン類のもの、大型竜脚
 類、小型獣脚類のものがあるそうです。福井県立恐竜博物館が28日発表したそう
 ですが、同館サイトにはまだ出ていないようです。

ドイツ、ザクセン・アンハルト州から最古の恐竜足跡か 8.22.08
  Spiegel Mitteldeutsche Zeitung(独語) Dear Kitty Some Blog
  ドイツ東部のザクセン・アンハルト州の石灰層から約2億5千万年前の恐竜足跡と
 されるものが発見されたそうです。年代が正しければ、これまで恐竜が出現したと
 される年代が、1500万年遡ることになります。が、恐竜以前の主竜類Chirotherium
 の足跡とする報道もあるようです。

グランドジャンクションでジュラ紀のアンキロサウルス足跡発見 5.23.08
  Denver Post Denver Post
  アンキロサウルスの足跡として最古だそうです。

アラビア半島初の恐竜行跡 5.21.08
  オハイオ大ニュース 写真1 写真2 ナショナルジオグラフィック
  イエメンでアラビア半島初の、竜脚類と鳥脚類の行跡が発見されました。
 竜脚類の方は11の大小の個体からなる群です。
 Schulp AS, Al-Wosabi M, Stevens NJ (2008)
 First Dinosaur Tracks from the Arabian Peninsula.
 PLoS ONE 3(5): e2243. doi:10.1371/journal.pone.0002243 論文

韓国慶尚北道で竜脚類幼体の足跡化石発見 5.18.08
  朝鮮日報(日本語) 朝鮮日報(英文)
  韓国文化財庁ニュース(ハングル コインと一緒の写真が竜脚類幼体の足跡))

  韓国文化財庁国立文化財研究所(金奉建〈キム・ボンゴン〉所長)天然記念物センターが
 5月15日、慶尚北道義城郡金城面の約1億1千万年前の地層から、竜脚類幼体の世界で
 最も長い行跡を発見したと発表しました。

 行跡が発見された岩盤は、5×7.5mほどの広さ。そこに20匹あまりの恐竜が残した100余り
 の足跡がはっきり残っています。その中でも植物食恐竜4匹と肉食恐竜4匹の行跡ははっき
 りわかるそうです。このうち、竜脚類の幼体2匹の行跡は、足跡の個数が合計61個、長さが
 それぞれ4.25mを超え、学界の関心を引いています。これまで竜脚類幼体の行跡は韓国、
 中国やポルトガルで発見されていますが、親恐竜や肉食恐竜の足跡と共に発見された例は
 ないそうです。

 行跡を解析して当時の歩行速度を計算すると、幼体は時速2~5kmで歩いていたことがわか
 りました。また肉食恐竜は3~10kmと、比較するとかなり速く歩いていたそうです。
 幼体を伴った竜脚類の群れを襲おうとして肉食恐竜が複数の報告から歩いてきた可能性も
 あるそうです。

 国立文化財研究所では、今年10月にクリーブランドで開催されるSVP総会においてこの調
 査について発表するそうです。
 なお、義城郡金城面には既に天然記念物となっている恐竜足跡化石があります。

中国甘粛省劉家峡恐竜国家地質公園で、これまで最大の恐竜足跡発見 4.19.08
  新華社
  前足の足印長1.1m、幅1m。後足の足印長1.5m、幅1.2mという大きさです。これから
 前後歩幅3.75m、体長20m以上と推定されるそうです。

中国新疆ウイグル自治区で恐竜足跡化石発見 4.13.08
  新華社 新華社 ウルムチ晩報
  新疆ウイグル自治区トルファン盆地にある鄯善県七克台鎮某村で発見されたもの
 です。現地は鄯善県の中心地から東に20kmほどのゴビ砂漠にあります。
 これまで中国で発見された最大規模のジュラ紀足跡化石群と報道されています。
 年代は1億6千5百万年前ということです。

 恐竜足跡化石墻(ひとつづきの塀)と呼ばれているように、高さ3mほどの垂直面に比
 較的小型の獣脚類足跡がついています。分布域は100m近いそうです。足跡数は
 150ほどあります。足跡は密集していろいろな方向を向いています。その長さは最大
 33.6cm、最小11.4cm。体長は5~6m。

 2007年から中国とドイツの地質聨合考察により発見されたそうです。写真と記事を
 見ると、チュービンゲン大学のOliver Wingsが解説をしています。
 また、この足跡化石の研究論文は、Global Geology(世界地質)に発表されたそうで
 す。

中国と韓国の非常に小さい恐竜足跡 ほか 3.11.08
  それぞれダウンロードできます。
  Martin G. Lockley, Jeong Yul Kim, Kyung Soo Kim, Sam Hyang Kim, Masaki Matsukawa, Li Rihui, Li Jianjun
   and Seong-Young Yang

  Minisauripus―the track of a diminutive dinosaur from the Cretaceous of China and
  South Korea: implications for stratigraphic correlation and theropod foot morphodynamics

  Cretaceous Research 29(1):115-130. doi:10.1016/j.cretres.2007.04.003

  Shin-ichi Sano, Katsuhiro Kubota and Atsushi Yabe
  “The Cretaceous Tetori biota in Japan and its evolutionary significance for terrestrial
  ecosystems in Asia” [Cretaceous Research 27 (2006) 199–225]—Discussion

  Cretaceous Research 27(1):168-173. doi:10.1016/j.cretres.2006.12.008 

  Masaki Matsukawa, Makoto Ito, Naohisa Nishida, Kazuto Koarai and Martin Lockley
   Reply to the Discussion of Sano et al.
  Cretaceous Research 27(1):174-181.doi:10.1016/j.cretres.2006.11.007  

足の指2本の肉食恐竜の足跡、韓国で初めて発見 3.06.08
  朝鮮日報 Korea.net 韓国文化財庁ニュース(ハングル)
  韓国慶尚南道南海郡昌善面の咸安層(約1億~1億1千万年前)でドロマエオサウルス科に
 属すると思われる恐竜足跡が発見されました。長さ15.5cm、幅8.4cm。
 Dromaeosauripus hamanensis (咸安(ハマン)層で発見されたドロマエオサウルスの足跡と
 いう意味)と命名されたそうです。
 
 Jeong Yul Kim, Kyung Soo Kim, Martin G. Lockley, Seong Young Yang, Seung Jo Seo, Hyun Il Choi and Jong Deock Lim
 New didactyl dinosaur footprints (Dromaeosauripus hamanensis ichnogen. et ichnosp. nov.)
 from the Early Cretaceous Haman Formation, south coast of Korea
 Palaeogeography, Palaeoclimatology, Palaeoecology Articles in Press
 
中国重慶市綦江県から産出した恐竜足跡 11.15.07
  邢立達, 王豊平, 潘世剛, 陳偉
  重慶綦江中白亜統夾関組恐竜足迹群的発現及其意義
  ACTA GEOLOGICA SINICA(地質学報) Vol.81 No.11 pp.1591-1602
  論文は邢立達のページからダウンロードできます。

  ファーストオーサーは中国恐竜網の方です。いつの間にか研究者になっていたのですね。
  2006年10月に綦江県老瀛山の「中期」白亜系夾関層で発見された100以上の足跡は、そ
 の後の調査で20×7mの範囲に329個の足跡があることがわかりました。
 その中のヨロイ竜足跡について、新属新種として記載しています。
 Qijianpus sinensis (中国綦江足迹)
 鳥脚類足跡 Carrichnium 属の新種として、 Carrichnium lotus を記載しています。
 鳥脚類足跡 の新属新種として、Laoyingshanpus torridus を記載しています。
 獣脚類 コエルロサウリア類足跡の新属新種として、Wupus agilis を記載しています。
 また、AlexanderやThulbornの式を用いてその速度を計算しています。
 参考:新聞通稿 東方網 中国新聞網

中国内蒙古自治区鄂托克旗で世界最大級の恐竜足跡発見 11.13.07
  中国広播網
  鄂托克旗というところは、オトゴサウルスが産出した土地ですが、その北部で実に大きい竜脚類
 足跡が発見されたそうです。長径3m、短径2.4mという大きさ。世界最大。記事によれば内蒙古の
 研究所長である譚林が言っていることです。記事では約1億年前のもので足跡の数も多い。推定
 体長50mあまり、体高10m、体重100tとしています。

中国山東省前期白亜紀地層から産出したデイノニコサウルス類行跡 11.06.07
  Rihui Li, Martin G. Lockley, Peter J. Makovicky, Masaki Matsukawa, Mark A. Norell,
   Jerald D. Harris and Mingwei Liu

  Behavioral and faunal implications of Early Cretaceous deinonychosaur trackways from China
  Naturwissenschaften ONLINE FIRST DOI 10.1007/s00114-007-0310-7
  山東省の前期白亜紀地層から産出した2種類のデイノニコサウルス類行跡を報告してい
 ます。体化石はないものの、この時代のアジアにはまだ知られていない大型なものというこ
 とです。腰部の体高1.5m、体長6mほどと推定されるそうです。
 Salt Lake Tribune

オーストラリアで獣脚類恐竜足跡発見 10.22.07
  サイエンスデイリー
  これもJVP総会で発表されたものですね。約1億1500万年前、長さ14インチといいます。
 
最古の爬虫類の足跡 10.17.07
  BBC ブリストル大ニュース
  カナダ、ノヴァスコシアで、3億1500万年前の足跡。これまでより100から300万年古いも
 のだそうです。Hylonomus lyelli という爬虫類のものなのでしょうか。
 Howard J. Falcon-Lang, Michael J. Benton and Matthew Stimson
 Ecology of early reptiles inferred from Lower Pennsylvanian trackways
 Journal of the Geological Society, London, 164; no. 6; p. 1113-1118

T-REXの足跡発見 10.10.07
  Telegraph.uk BBC BBC Inside Out
  報道によると、マンチェスター大のPhil Manning が、米モンタナ州ヘルクリークで1m四方
 の足跡を発見したそうです。T-REXの足跡は非常に珍しいものです。ヘルクリーク層で発見
 され、その時期にそんな足跡をつけられる恐竜はナノティラヌスかT-REXの2種。しかも長さ
 が30インチ(76.2cm)以上となると、後者のほうが可能性が高くなります。
 この発見は、いずれかの専門誌に短報で掲載されるそうです。

大雨で出現、太古の足跡 アケボノゾウ足跡化石胆沢川で発見 10.02.07
  岩手日報

T-REXの足跡(?)発見 8.04.07
  Denver Post
  T-REXの確実な足跡はこれまで1つしかなかったとおもいます。
  米コロラド州、Parfet Prehistoric PreserveのTriceratops Trailにあるもので、これまで
 カモハシ竜のものを考えられていたそうです。モリソン自然史博物館のMatt Mossbrucker
 によると、紛れも無くT-REXの足指の跡だということです。

モリソン自然史博物館、ステゴサウルス幼体足跡発見 5.24.07
 9NEWS
 "さすらいの古生物学者"とも言われる、ボブ・バッカーは、ここにいるのですね。
 孵化したばかりくらいのステゴサウルス幼体の足跡が発見されたのは初めてだそうです。
 50セント硬貨に隠れるほどの大きさといいます。

中国重慶市の絶壁で白亜紀の恐竜足跡化石が100個以上 5.22.07
  東方網 中国新聞網
  昨年10月14日、重慶市自然博物館の周世武らのグループ6人が、重慶市綦江県三角鎮
 老瀛山地区を調査した際発見したもので、75㎡に100個以上、最大密度のところでは1㎡
 に10個もの足跡があるそうです。その形も様々ですが、その大きさは長さ11cmから35cm、
 大別すると、竜脚類、獣脚類、水鳥あるいは鳥脚類の足跡だそうです。
 これは、中国西南地区の白亜紀地層中で初めての足跡化石だそうです。

恐竜行跡を立体的にデジタルで保存 5.16.07
  マンチェスター大ニュース ライブサイエンス
  風化しやすい後期白亜紀の恐竜の足跡。スペイン、カタロニア中部のBergueda地域にある
 Fumanyaサイトで、威力を発揮しました。レーザー光線で足跡を捜査し、反射波をデジカメと、
 GPSでクロスリファレンスし、ラップトップパソコンのソフトウエアで3D化するそうです。
 
米コネチカット州Berlinの公園で恐竜行跡発見 1.27.07
  boston.com
  Hungerford Park という公園でTim Jonesという男性が妻と歩いていて見つけたもの。彼は18
 年間化石を収集していて地面を見るのが癖だったようです。ジュラ紀の体高1m程度の小型恐竜
 の足跡だそうです。

タイ北部の国立公園で恐竜の足跡 12.30.06
  newsclip.be(写真あり 日本語) The Nation
  北部ピッサヌローク県のプーヒンローングラー国立公園で1億年以上前のものとみられる
 恐竜の足跡が見つかったそうです。
 仏の古生物学者、Jean Le Loeuffと2名のタイ人研究者 Phisit Yuangdejkla と Thida
 Saenyamoolのチームが発表したもので、1億年以上前の肉食恐竜のものということです。
 20個の足印には3本の爪があり、幅30cm、長さは40cm。各足印の距離はは1.5mとのこと
 です。
 
中国内蒙古自治区で初めてジュラ紀の恐竜足跡発見 12.18.06
  新華社内蒙古頻道 新華社
  内蒙古自治区烏拉特中旗温更煤鉱の東北で発見されたそうです。その地域には、
 ジュラ紀前期から白亜紀前期の地層がありますが、足跡はジュラ紀中期の珪化石英
 砂岩の中に保存されていました。
 約80㎡の範囲に獣脚類、竜脚類、鳥脚類等の足跡数十個がありますが、うち獣脚類
 の足跡が一番多く、保存が比較的良いのは4種で10数個、最大のものは長さ40cm、
 幅36cm、中趾長27cmあります。鳥脚類の足跡も3個発見されているそうです。
 また、恐竜の尾の跡や座った跡もあるそうです。

岐阜県大垣市上石津町の谷川でゾウやシカの足跡化石発見 12.09.06
  毎日新聞 中日新聞
 牧田川支流の谷川で市職員が発見したそうです。

恐竜の行跡研究のためにエミューの行跡を研究 10.24.06
  米地質学会プレスリリース
  獣脚類の歩いた後を解釈するのに、現生エミューの歩きを研究するのはとても役立つようです。
  Walking with Emus: Insights into Dinsoaur Tracking in the 21st Century

  そのほか米地質学会プレスリリース一覧

中国、重慶市で白亜紀の恐竜足跡化石発見 10.23.06
  新華社 重慶市政府公衆信息網
  重慶市綦江県三角鎮老瀛山地区で、75㎡の広さにわたり、100以上のいろいろな恐竜の足跡が
 発見されたそうです。35×35cmほどの竜脚類の行跡や長さ30cm幅20cmの獣脚類足印、さらに小
 型の長さ11cm×幅13cmほどの水鳥か鳥脚類と思われる足印があるそうです。

恐竜の足跡保存はスイスにお任せ 9.03.06
  swissinfo
  ボリビアの憲法上の首都、スクレにある、恐竜足跡の残る崖、ここは皇族だった頃に清宮様も訪問
 したことがあります。しかし、保存にかかる費用もなく、現場からの石切作業のため、近いうちに消滅
 するかもしれません。そこで、バーゼル自然史博物館のクリスチャン・メイヤーらのチームが保存作業
 にスイスから派遣されたそうです。

カンサス大の研究者、恐竜足跡皮膚印象化石発見 8.04.06
  カンサス大ニュース(写真)
  同大博士課程の Brian Platt が、この春ワイオミング州のモリソン層を調査中に発見したものです。
 竜脚類の足跡で、足の裏の印象がわかります。多角形が集まった印象です

英南部でイグアノドン&ポラカントゥス足跡発見 8.01.06
  Horshamonline
  Horsham Stone は、珪質石灰岩で、主に英南部の建築材料石材として古くから使われ
 たそうです。その歴史的採掘場をカンサス大のStephen Hasiotis が旅行中に訪ねて、7月
 22日にポラカントゥス足跡を発見したそうです。また、糞化石は6月末に。7月12日にはイグ
 アノドン足跡が発見されたそうです。
 
コロラド州モリソンでステゴサウルス足跡と恐竜化石発見 5.28.06
  Seattle Post Intelligencer
  モリソン自然史博物館の学芸員、Matt Mossbrucker によると、 Dinosaur Ridgeで、 この2年間の
 発掘により、約1億5千万年前のステゴサウルス(コロラド州の恐竜になっています)の足跡、スズメ
 大からゾウ8頭分の大きさにわたる7種の恐竜化石を発見したそうです。古代の河周辺の湿った砂
 地から発見されたものです。

アラスカのDenali国立公園で、鳥類エサあさりの跡化石発見 5.22.06
  MSNBC
  鳥足跡に最初、雨滴の跡と思われたものが、エサをあさってクチバシを泥に突っ込んだものと
 わかったものです。約7千万年前のものです。
 New Fossil Discoveries in Denali National Park

中国遼寧省の鳥類行跡 2.6.06
  Bird tracks from Liaoning Province, China: New insights into avian evolution
 during the Jurassic-Cretaceous transition
 Martin Lockley, Masaki Matsukawa(松川正樹), Hiroto Ohira, Jianjun Li, Joanna Wright, Diane Whitea
  and Peiji Chen

 Cretaceous Research in press
 
 遼寧省北票市康家屯(Kangjiatun)の土城子層の小規模な露頭で発見された、渉禽
 類のような足跡について報告しています。その年代は最新のフィッショントラック法に
 より1億3千9百万年より新しくないとされ、中国で最古のものかもということです。

80cmの獣脚類足跡 12.18.05
  elcomarciodigital.com(スペイン語 写真あり)
  スペイン、 Asturiasで発見され約1億5千万年前、長さ80cmに達するそうです。

米ワイオミング州で泳ぐ恐竜の足跡発見 10.18.05

スペインで竜脚類幼体の足跡発見 7.25.06
  スペイン、Asturias海岸で12cmの竜脚類足跡が発見されたそうです。
 この足跡の主は体長60cmほどと考えられています。
 これについての論文はJVPに出るそうです。
 La Voz de Asturias Googleで英語訳
 参考:Museo del Jurásico de Asturias

アラスカ、Denali国立公園で恐竜足跡発見 7.06.05
  米、アラスカ州南部にあるデナリ国立公園で約7千万年前の比較的
 小型の獣脚類足跡が発見されたそうです。APでは6月27日に発見と
 報じていますが、National Park Service Alaskaは5月5日付で発見を
 報じています。

 アラスカでは、これまでコルヴィル川沿いなどで足跡が発見されてい
 ます。しかし、内陸での発見は、これが初めてだそうです。
 写真を見る限り、いくつもの足跡が続く行跡ではなく、単独のもので
 す。大きさは、長さ約23cm幅約15cm。足跡の主の推定体長は約2.7
 から3.9mといったところです。
 ヤフーニュース(AP)
 National Park Service Alaska ニュース1 ニュース2
 Denali Borough School District 非常に大きい写真やMP4動画あり

山東省莒南県で発見された新類型鳥類足跡化石 4.27.05
  山東莒南早白垩世新類型鳥類足迹化石
  李日輝    Martin G. Lockley   刘明渭
  科学通報2005年8号
  
  山東省莒南県后左山白亜紀前期田家楼層で発見された5個の連続した鳥類
 足跡について報告しています。Shandongornipes と命名

ゾウなどの足跡化石120点発見…兵庫・香住町 10.15.03
  14日付読売新聞 ヤフーニュース(毎日)

ジンバブエ ジュラ紀産の密接に関連した獣脚類行跡 10.15.03
  Closely associated theropod trackways from the Jurassic of Zimbabwe
  Theagarten Lingham-Soliar, Tim Broderick and Ali Ait Kaci Ahmed
  Naturwissenschaften Online First

  アブストラクトほにゃ訳
  ジンバブエ、ジュラ紀中期から88の大型獣脚類行跡が発見された。
 そのうち、少なくとも5つの隣接した行跡が記録された。それらは以下
 のことにより、恐らく群れで移動していた動物によるものである;それ
 らが比較的相次いでいる;3つの重なった行跡(ちょうど23中)があり、
 動物の近い関係を合理的に示唆する;全ての行跡は明らかに同じ
 足跡分類である;行跡の保存上のタイプは同様である;行跡は全て時
 間的に密接な一般的な方向に移動する動物のもの(同じ動物や他の種
 の動物の反対に戻る行跡はない;もし行跡が数時間以上にわたってつ
 けられたのなら、そんな行跡も非常にありそうだが)。
 この近くで最近発見された巨大竜脚類の行跡-サブサハラアフリカで初
 めて-から、2つのグループの恐竜との略奪者/犠牲相互作用の現実的
 な可能性が示される。

ポルトガルで恐竜足跡発見 10.13.03
  ポルトガル西部、リスボンの北約80kmの海岸で130のジュラ紀恐竜足
 跡が発見されたそうです。
 MSNBC

河北省承徳で白亜紀植物食恐竜足跡 9.25.03
  "恐竜学最前線"をお持ちの方は、その第7号49ページをご覧くだ
 さい。承徳での足跡調査についてカラー写真入りで報じられていま
 す。これが1994年の話です。
 承徳には清朝の避暑山荘があるのですが、そこの敷石にも足跡化
 石が認められています。その敷石の産地は、報道によると承徳県孟
 家院郷駱駝山溝村というところ。最近、南京古生物研究所と日本な
 ど4カ国の研究者が調査し、多数の植物食恐竜足跡を確認したようで
 す。足跡の大きさは20cm程度だそうです。
 人民日報 

国内最古の足跡化石群 偶然重なった発見9.16.03
  13日付けヤフーニュース

ポルトガル、ロウリンハで巨大鳥脚類足印7.22.03
  DinosaurML Octavio Mateus によると、ロウリンハの
 ジュラ紀後期の地層から長さ70cmの鳥脚類足印が発見
 されたそうです。ずいぶん大きいですね。
 参考:lusodinos ポルトガルの恐竜について
     Dinocast.com Mateusらが営むキャスト販売サイト

富山県大山町で恐竜足跡発掘調査開始 7.16.03
  富山県恐竜化石調査団の発掘調査が15日から8月29日までの
 日程で始まりました。調査するのはこれまでの露頭の東西両側の
 上部斜面で 計50平方メートルとのこと。
 北日本新聞
 参考:恐竜の足音がやってくる
     大山町(こども・夢・恐竜探検隊募集 県内に限る)
     平成12年度発掘中間報告

恐竜の足跡は太古の秘密を解き明かす 3.12.03
  ナショナルジオグラフィックニュース
  恐竜の足跡・行跡を研究する研究者にスポットをあてています。
 例えば、カナダ・アルバータ大のRich McCrea はアルバータ州の
 鉱山町Grand Cache周辺で足跡を調査しています。その地域では
 Ankylosaurs アンキロサウルスの足跡が豊富に見つかるのですが
 小型から大型の肉食恐竜の足跡は2,3のサイトでしか見つかりま
 せん。サイトの分析から、アンキロサウルスの足跡のみ見つかる
 場所は、7千万年前の沼沢地であったことがわかりました。
 その理由について、アンキロサウルスは幅広の沈みにくい足をし
 ていたため、肉食恐竜が歩けない泥地の植物を食べることができ
 たためとしています。

ヘナム(海南)郡 12.07.02
  韓国南西端、全羅南道南西部の郡。恐竜足印を紹介しています。
 About Dinosaur というロゴをクリック。恐竜や翼竜の足跡写真があり
 ます。英文。

Natura Nascosta No.25 12.07.02
  クロアティアのイストリア地方で発見された恐竜足印・行跡について
 記載しています。写真はちょっと荒いですが、3本指がはっきりわかる
 足跡ですよ。

中国甘粛省の恐竜足印化石、さらに大規模に 11.01.02
  甘粛省永靖県劉家峡の恐竜足印化石、昨年3月から、時々ニュースを 
 紹介しています。2号発掘現場からは、最近暴露面積が広がり、当初の
 740平方メートルから2千平方メートルへ、発見された足印化石も30組、 
 470個あまりから10種類80組1,600あまりに大幅に増えているそうです。

 福井県立恐竜博物館の東洋一博士ら一行5人は10月18日に蘭州に至り、
 この足印化石について中国側(甘粛省地勘局第三地質鉱物勘査院古生
 物研究中心)と共同研究する協議書に調印し、現地に赴きました。東博士
 によれば、この足印は世界一で、研究する価値が非常に高いそうです。
 人民日報
 
恐竜足跡化石、消滅の危機 荒波で岩はく離--鳥羽・安楽島
  10.01.02
  9月28日の前線の通過による高波で、保護のため積んであった
 土のうが流されたのが原因とのこと。
 切り取り保存も難しいそうです。
 ヤフーニュース(毎日)

英スコットランド、スカイ島で恐竜足印化石発見 8.27.02
  スカイ島東海岸でおよそ1億6千5百万年前とみられる恐竜足印化石が
 発見されました。足跡は15組あり、種類は確定できませんが、メガロサ
 ウルスのような肉食恐竜のものということです。スコットランドで足印化
 石が発見されるのはきわめて稀だそうです。

 この場所は、冬季の荒波にさらされるところで、放置すれば消えていく
 運命です。 

 ハンテリアン博物館のニール・クラークは、波や砂が足跡を侵食する前
 に博物館が恒久的な記録をとることが大切だと述べています。現在、
 行跡のキャストとモールドを作るプロジェクトがはじめられたそうです。
 ハンテリアン博物館ニュースによると、8月27から29日にかけてこの作
 業をしたそうです。
 BBCニュース CNN ナショナルジオグラフィック
 ハンテリアン博物館ニュース

Acta Palaeontologica Polonica 47 (3), 2002 8.16.02
  いろいろありますが、
 Dentition and relationships of the Jurassic mammal Shuotherium
  Zofia Kielan-Jaworowska, Richard L. Cifelli, and Zhe-Xi Luo

 New data on anatomy of the Late Cretaceous multituberculate
  mammal Catopsbaatar

  Zofia Kielan-Jaworowska, Jorn H. Hurum, Philip J. Currie, and Rinchen Barsbold

 A probable stegosaurian track from the Late Jurassic of Poland
  Gerard Gierli?ski and Karol Sabath
 ポーランド、ホーリークロス山脈の北東斜面でオックスフォード期のドロ
 マイト岩盤から発見されたもの。
 
 などもあります。来年1月まではフリーでダウンロードできます。

三畳紀後期から発見された鳥類様足印(足跡)化石 6.27.02
  Bird-like fossil footprints from the Late Triassic
  RICARDO N. MELCHOR, SILVINA DE VALAIS & JORGE F. GENISE
  ネイチャー6月27日号掲載 Nature 417, 936 - 938 (2002)

  恐竜やその他の脊椎動物の化石化した足印および歩行跡の研究からは、い
 くつかの主要分類群の起源や進化、絶滅について、およびそれらの行動につ
 いての情報が得られており、また、体部分の化石記録を補う重要な情報源にも
 なってきています。

  こらまで知られている鳥類の歴史は約1億5千万年前、ジュラ紀後期の始祖鳥
 Archaeopteryx に遡りますが、鳥類の祖先となるコエルロサウルス類の記録は
 ジュラ紀前期に遡ります。三畳紀後期の獣脚類足跡では、鳥類の反転した第Ⅰ
 指の骨学上の証拠が見られず、別に鳥類との機能的な違いも見られます。
 これまで三畳紀後期からジュラ紀前期と示唆された鳥類様足印は、その後、第
 Ⅱ指と第Ⅳ指の角度が広い、非鳥恐竜のものと再解釈されており、鳥類との類似
 性についての全ての例に対し異論がだされていました。

  ここでは、アルゼンチン北西部、ラリオハ州の三畳紀後期赤色層、サントドミンゴ
 層から発見された、保存状態のよい明確に鳥類の形質をもつ、多数の小型・中型
 足印化石について記載されています。これは鳥類の骨格記録より5千5百万年遡
 ります。これら足印は、一時的な河川によってできた小さい池につけられたと解釈
 される、いくつか鳥類の形質を持つ、未知の獣脚類が活動していたことを記録して
 います。
 
 この化石層準から80m上にある玄武岩層の40Ar/39Ar 法による年代は2億1千5
 百万年前になり、このことから化石層準ノリアン期からレーチアン期とされていま
 す。

 足印化石は、1辺1.9mの正方形をした2つの発掘現場から踏み荒らされた面とし
 て出ています。1平方メートル当たり最大520個の足印があります。窪みのつけら
 れた深さは最大2.5mm程度です。

 8つの歩行跡を含む50の個別の足印、それと20の孤立している足印の測定結果
 がまとめられています。その結果を総合すると
 1 現代の鳥類の足印との総合的な類似
 2 足印は長さより幅が広い(第Ⅰ指を考慮しなければ)またサイズは小さい
 3 細長い指の印象
 4 第Ⅱ指と第Ⅳ指間の角度が広い
 5 後方あるいは後内側にある第Ⅰ指の印象
 6 足の軸から外側および内側の爪が遠位に湾曲している
 7 第Ⅱ指から第Ⅳ指が集中する所で、いくつかの足印に単体か中足骨-指節骨
   の印象が見られる
 8 足印は高密度にあるが選択された方向はない
 9 浅い湖水の環境、鳥類足印が優れて保存される環境

 
 ヤフーニュース(毎日) 朝日新聞 ニューサイエンティスト 
 参考:Egidio Feruglio 古生物学博物館 将来はここ
ゴビ砂漠で大量の足跡化石 集団生活の証 6.23.02
  23日に林原自然史博物館の石垣忍副館長が発表したもの。モンゴル国内各地
 の足跡化石について発表。復元では中型獣脚類やアビミムス類の走っている絵も
 映されました。
 ヤフーニュース(毎日) 毎日フォトジャーナル

異種の恐竜、防衛協力? 英国で群れの足跡発見 5.31.02
  Sauropod Trackways, Evolution, and Behavior
  Julia J. Day, Paul Upchurch, David B. Norman, Andrew S. Gale, H. Philip Powell
  サイエンス5月31日号掲載 Vol.296, No.5573, Issue of 31 May 2002, p. 1659.
  英オックスフォードシャーの約1億6千3百万年前のトラックサイトから、異種の
 竜脚類が群れを作って移動していたことが、足跡化石からわかったそうです。
 足跡の大きさはいずれも50cmほどですが、ひとつは左右の足跡の間が広い
 ことからティタノサウルス類と判明、もうひとつは種類を特定できないそうです。

 なお、おそらく同サイトから獣脚類が時速約30kmで移動した跡も発見されてい
 ます(1月31日付既報)。まったく同時かどうかわかりませんが、獣脚類から身を
 守るため協力したのかもしれません。
 朝日新聞 ヤフーニュース(ロイター) ナショナルジオグラフィックニュース
 1月30日のBBCニュース

 サイエンス誌は5月31日から6月27日まで登録することにより、無料でフルアク
 セスできます。詳しくはこちら

恐竜の上昇はジュラ紀-三畳紀境界のイリジウム異常にリンクされる 5.17.02
   Ascent of Dinosaurs Linked to an Iridium Anomaly at the Triassic-Jurassic
    Boundary
   P. E. Olsen, D. V. Kent, H.-D. Sues, C. Koeberl, H. Huber, A. Montanari,
    E. C. Rainforth,  S. J. Fowell, M. J. Szajna, B. W. Hartline

   サイエンス5月17日号掲載 Vol. 296, No. 5571, Issue of 17 May 2002, pp. 1305-1307.

  研究者たちは、北アメリカ東部の70以上の現場で四足動物の足跡と骨格資
 料を分析しました。その結果、大型獣脚類は三畳紀-ジュラ紀境界から1万年
 未満後、また少なくとも最後の三畳紀の分類群から3万年後に初めて現れ、
 陸上生物の大量絶滅と同時であることがわかりました。

 この異常な交代は、イリジウムの異常(最高285/1兆、平均141/1兆)とシダ胞
 子の急上昇の山に関連付けられ、火球インパクトが原因であったことを示唆す
 る。北アメリカ東部の恐竜の多様性は、境界の10万年未満後に最大の安定に
 達し、引き続く1億3千5百万年間、恐竜が支配する世界を打ち立てたとしてい
 ます。
 ヤフーニュース(ロイター) ヤフーニュース(AP) ヤフーニュース(毎日)
 BBCニュース ネイチャーサイエンスアップデート
 コロムビア大地球研ニュース(足跡などのイメージあり)
進化:小惑星が恐竜を繁栄させた?5.24.02
  ネイチャーバイオニュース 先週サイエンスで発表された、三畳紀・ジュラ紀
 境界後に大型恐竜が現れた理由について。


中国甘粛省永靖県の足跡化石発掘地で翼竜・鳥脚類足跡発見 4.10.02
  中国恐竜網(新華社)から。ちょうど1年ほど前に報道されたサイトに、米のマー
 ティン・ロックレー教授が訪れ、研究したようです。
 翼竜の前脚、後脚の足跡や鳥脚類の足跡がみつかったそうです。
 このサイトは福井県立恐竜博物館も中国と共同研究することになっています。
 新華社英文版

河北省赤城県張浩村で恐竜足跡化石発見 3.15.02
  同村鳳溝の山体の岩石上にあるもの。ニワトリのような爪跡が残る足跡で
 す。最大で長さ40cm、幅30cm、最小で長さ11cm幅8cmだそうです。
 約1億4千万年前、ジュラ紀後期から白亜紀前期にかけての肉食恐竜ものと、
 専門家はみています。
 朝日新聞 人民日報

新しい歩行跡から恐竜の歩行をさぐる 1.31.02
  Biomechanics: Dinosaur locomotion from a new trackway
  JULIA J. DAY, DAVID B. NORMAN, PAUL UPCHURCH* & H. PHILIP POWELL
  ネイチャー1月31日号pp.494-495 ブリーフコミュニケーション
  イギリス、オックスフォード州のArdley採石場にある恐竜の歩行跡は、
 世界でも最大級の広さがあり、個々の連続した足跡が180m以上にわたっ
 て残っているそうです。

 層準はBathonian 中期(1億6千3百万年前)の1層からなり、白い石灰岩に
 大型獣脚類(3本指で細い爪のあともある)と少なくとも2種類の竜脚類の足
 跡がついています。
 研究者たちは、このうち大型獣脚類の足跡について報告しています。

 足跡はその歩行の違いから2種類に分けられます。1種類は、左右の足跡
 のなす幅が広く、歩幅は比較的狭く、ジグザグに歩いたようなもの。歩幅は
 2.70m、左右の足跡のなす角度は117°-132°というもの。
 もう1種は、左右の足跡のなす幅は狭く、歩幅は長いもの。左右の足跡の
 なす角度は160° と 170°、歩幅は5.65mにも達します。
 両者はつま先の方向も違っています。

 この足跡から腰の高さを計算すると、1.93m、また速度は時速6.8kmと29.2
 kmと算出されました。
 高速の足跡は距離35mしか残っていないので、どのくらい長く獣脚類が走
 ることができたかわかりません。また、ジグザグ歩行も歩く常態なのか、単
 にぬかるみを歩くときだけそうしたのかわかりません。しかし、少なくとも、
 この歩行跡から、恐竜の移動能力に対する新しい洞察をもたらし、大型獣
 脚類の進化と生体力学についての研究を刺激するとしています。
 ヤフーニュース(ロイター)(AP) BBCニュース足跡の図解があります。
 ヤフーニュース(読売) 朝日新聞 MSNBC

 ゴンドワナ大陸で初の翼竜トラックサイト 12.12.01
  Cretaceous Research Vol. 22, No. 5, October 1, 2001 pp. 585-590
  The first pterosaur tracks from Gondwana
  Jorge O. Calvo*, Martin G. Lockley
  アルゼンチン・ネウケン州Ezequiel Ramos Mexia湖にあるRio Limay層
 (Albian-Cenomanian)から、南半球初の翼竜足跡トラックが発見されたそ
 うです。保存状態はあまりよくないが、前後肢の跡のセットがあるとのこと。
 昔の湖の岸に沿ってであり、恐竜トラックも発見されているそうです。

富山県大山町で発見された鳥類足跡化石など 12.05.01
  朝日新聞です。小型獣脚類23点、鳥類約160点、肉食二足歩行の獣脚類
 (中型以上のものをいうのでしょうか)8点、鳥脚類2点、アンキロサウルス類2点、
 未確定19点ということです。

内蒙古自治区の恐竜足跡11.02.01
  約1億3千万年前のもの。竜脚類足跡の差し渡しは1.16mにもなります。
 人民日報(写真5枚)

米メリーランド州の白亜紀前期巨大翼竜足跡 10.8.01
  DinosaurMLでRay Stanford がポストしています。メリーランド州にある
 約1億1千5百万年から1億2千万年前の翼竜足跡(正確には手の跡)には
 4cmほどのものから22cm、最大24cmのものがあるそうです。
 では、その跡から推定される翼開長は、22cmの跡からは10mのものが
 というのですが。

スイスアルプスで恐竜足跡トラックサイト発見8.14.01
  DinoDataの記事です。スイスでは恐竜足跡は三畳紀およびジュラ紀のもの
 しか知られていませんでしたが、Christian Meyer ひきいるバーゼル自然史博
 物館のチームがスイスアルプスで下部白亜系から恐竜トラックを発見したそう
 です。ちなみにChristian Meyer は1998年にボリビアのSucreという町から近
 い現場で世界最大級の恐竜足跡群を研究した方です。
 発見地はLucerne湖岸に近いところだそうですが、スイスの地理はよくわかり
 ません。
 石灰岩の表面に45度の角度で30mほど3本の足跡が続くのが見えるそうです
 足跡はイグアノドン類のものと考えられています。1つの足跡は平均30cm、
 体長は5-6m、体高は1.8-2m、時速2.8-3kmで歩いたと考えられているそうで
 す。

米でボーイスカウト、恐竜足跡トラックを破壊7.29.01
  ユタ州ヴァーナル近くの足跡トラックを野外活動中のボーイスカウト3名が破
 壊してしまったそうです。年齢は15歳ということで名前やスカウト団名は明らか
 にされていません。その後、ダイバーが90%レスキューというニュースもありま
 した。
 ヤフーニュース

甘粛省永靖県の足跡化石6.26.01
  3月にお知らせしたニュースです。新華社で要領よくまとめたページがあっ
 たので一応リンクしておきます。

福島県鹿島町から恐竜の足跡群?化石 6.14.01
  町にある約1億5000万年前(中生代ジュラ紀後期)の地層「栃窪層」
 から、恐竜とみられるものを含めて、数多くの足跡群らしいくぼみが残る
 化石が発掘されたそうです。
 河北新報 ヤフーニュース(同文)

中国甘粛省の恐竜足跡化石追加情報4.01.01
  ニューサイエンティストニュースに写真1枚と解説があります。

中国、甘粛省で発見された恐竜足跡化石追加情報3.24.01
  新華社にさらに写真数点が入りました。平地ではなく、かなり傾斜している面
 です。しかし、写真の真中にXINFUAの文字入れ込みはいただけない・・・
 人民日報1枚

中国、甘粛省の恐竜足跡化石3.23.01
  新華社に「世界最大の恐竜足跡化石」写真が1枚出ています。撮影者の影と
 比べると、その大きさはすごいものですね。竜脚類の足跡で長さ1.5m幅1.2mだ
 そうです。

中国甘粛省で恐竜足跡化石発見3.21.01
  甘粛省永靖県の黄河河畔で半年間発掘されてきたようです。400平方メートル
 の現場が露出され、足跡は10のグループ、120個余りが認められるそうです。
 中国科学院古脊椎動物與古人類研究所の著名な古生物学者、趙喜進の鑑定に
 よれば、その中には大型と小型2種の竜脚類(4趾)、1種の痩脚類(虚骨竜類2足
 歩行3趾とある。恐らくコエルロサウルス類のこと)、1種の鳥類、恐竜の尾の跡、
 うつ伏せになった跡、糞化石もあるそうです。 
 大型竜脚類足跡の最大のものは長さ1.5m幅1.2m、前足が大きく後ろ足が小さい。

 足跡の大きさ、種類の多さ、保存の良さで世界屈指のものだそうです。
 地質年代については、2つの可能性があるようで、ジュラ紀後期(1億6千万年前)、
 あるいは白亜紀前期(1億年前)ということです。当時の湖岸だったところで、
 甘粛省第三地質観測院古生物研究開発中心の李大慶教授によると、10の足跡
 グループ中6グループは水辺から陸地方向に早い速度で移動した跡でついている
 そうです。同教授は、植物食恐竜が水辺で肉食恐竜に追われたものと推測してい
 ます。

 さらに、同教授によれば、この時代は中国で竜脚類が繁栄していた時代よ
 りはるかに下る。その繁栄は約1億7千万年前のジュラ紀中期。より後まで繁栄し
 ていたのか、新しい種類の竜脚類なのか考察を要する。ここから30km西北の海
 石湾地区からはマメンチサウルスの不完全骨格が出ている。マメンチサウルスの
 前後の足の大きさは同じでない。どうも意味がよくとれないのですが、彼はマメン
 チサウルスの未知の大型の種類の足跡と推測しているようです。
 新華社 新華社 新華社 人民日報 ニューヨークタイムス(無料の登録必要)

富山県大山町でよろい竜の足跡発見11.7.00
  同町、白亜紀前期手取層群の地層から5本指の前足、4本指の後ろ足の足跡
 が見つかったそうです。よろい竜足跡は国内ではじめて。
 ヤフーニュース

石川県尾口村で恐竜足跡化石発見10.30.00
  尾口村の目附谷(めっこだに)にある白亜紀前期の地層から恐竜足跡化石が
 発見されたそうです。約1億4千万年前のもので、大型のダチョウ型恐竜のもの
 らしい。この種の足跡が日本で見つかったのは初めて。
 尾口村は地図で見ると手取川沿い、金沢方面から白峰村より手前です。
 ヤフーニュース
 毎日フォトジャーナル

韓国全羅南道で多数の恐竜足跡発見10.27.00
  ANANOVAです。
  3,200個もの恐竜足跡が韓国チョルラ(全羅)南道のヨス(麗水)対岸の群島で
 発見されたそうです。その中には147個の一列になった足跡も含まれ、62mも
 延びているそうです。
 足跡の65%はティラノサウルス、17%はアロサウルス、15%はブロントサウルス
 と書いてあるのですが、このあたりは額面どおり受け取っていいのでしょうか。
 成体の足跡も幼体の足跡もあるそうです。
 チョンナム国立大のフーHuh教授ほかのチームによる発見です。

米ワイオミング州北部で恐竜足跡サイト発見11.21.00
  米地質学会年会で16日に発表されたものです。インディアナ大のErik Kvale
  らは同州北部ビッグホーン盆地で約1億7千万年前のGypsum Spring 累層
 で、2,000平方キロメートルにわたって所々に見出されます。
 1999年に発見されたものです。その中には中から小型の肉食恐竜の足跡も
 含まれています。

 ここの足跡がユニークな点は、溝のように引っかいた跡があることで、これは
 恐竜が水中を泳ぐときに底の泥をかいた跡だそうです。
 足跡のサイズ及び歩幅から、恐竜の平均時速が約9.2kmだったと推定されて
 います。
 水中の跡が残った理由は、足跡がつけられたあとをカバーするように生えた藻
 類により保護されたためだそうです。
 この足跡サイト及び、もう少し上のサンダンス累層からの足跡サイトの発見に
 より、この時代の恐竜の地理的分布について知識をもたらすものとしています。
 インディアナ大ニュース

イタリア南部で1億3千万年前の恐竜足跡発見8.23.00
  イタリア半島のかかと部分にあたるPuglia地方の町San Giovanni Rotondoの
 Gargano plateauにある石灰岩洞穴からイグアノドンの足跡が60個ほど発見され
 たそうです。爪先から踵まで40cmになるもの。

 このことは、1億3千万年前にイタリアとアフリカが陸続きであったことの証拠とな
 るそうです。従来からイタリアとアフリカの地層が同じ地質であったとされていまし
 たが、イタリアは当時のアフリカ沿岸の諸島であったと考えられていました。しか
 し、小さい島でアフリカに生息していたのと同じ9mもある植物食恐竜が生きてい
 たとは考えにくい。したがってアフリカ大陸の一部だったということだそうです。

 Alfonso BoselliniをリーダーとするFerrara 大のチームの発見です。去る6月の発
 見だそうですが、アナウンスメント作成のため今週まで待たれたとのこと。
 BBCニュース
 ABCニュース
 ナショナルジオグラフィックニュース

米ユタ州セントジョージで2億年前の恐竜足跡発見4.24.00
  二ヶ月前、Sheldon Johnsonという方の裏庭を掘ったら出てきたそうで、今
 では150あまりの足跡が顕わにされているそうです。獣脚類のもの。
 ヤフーニュース
 CNNニュース
 ヤフーニュースフォト

オーストラリアで足跡化石泥棒逮捕3.2.00
  ネイチャー3月2日号に掲載のニュースです。
 オーストラリアのウェスタンオーストラリア州、ブルーム(Broome)という町で
 アボリジニの男が足跡化石泥棒で逮捕されました。彼は海岸で引き潮にな
 ると現れる恐竜足跡(メガロサウロプスMegalosauropus)をアングルグライン
 ダーで切り取ったのです。最初25万豪ドル(15万3千米ドル)で売ろうとした
 のですが、後に値下げして10万豪ドルにしたそうです。さらに、別の場所で
 約7千年前の人類の足跡も切り取ったそうです。彼は2年の刑期を言い渡さ
 れたそうです。
 西オーストラリア博物館のジョン・ロングによると、恐竜足跡の主は白亜紀
 前期、約1億2千万年前の体長約9mほどのアロサウルスに近いものだろう
 ということです。

 州政府は、切り取られた恐竜足跡の法的な所有者を検討しているそうです。
 というのは、これが満潮の海面より下から取られたからです。法的には海面
 下に土地所有権は成立しませんから、T-REXのスーのように不動産の一部
 であるとすれば、無主物なのかな?所有者が決まるまで、警察で保管してい
 るそうです。

カナダで恐竜足跡発見9.5.99
  カナダ北部のユーコン地方のFaro/Ross川流域で、3つの足跡群が見
 つかったそうです。足跡の大きさは10cmから45cm。
 時代は6千5百万年以上前としか書いてありません。
 アラスカ州立博のRoland Gangloff と Kevin Mayがこの春発見し、ユーコ
 ン政府の古生物学者John Storerと、8月に調査していました。
 これはユーコン地方で初めて発見された恐竜足跡であり、この地方では
 ここより280マイル北のBonnet Plume盆地で恐竜化石骨が3個発見さ
 れたのに続く2番目の発見になるそうです。
 ヤフーニュースライン
 CNNニュース

英ヨークシャー州で恐竜足跡化石発見8.29.99
  ヨークシャー州Scarborough北側の海岸の崖が崩れ落ちた所で発見
 されたそうです。発見したのはAberdeen大学地質学部のDr Gordon
 Walkden と Dr Mike Simmons。4年生のフィールド実習で見つけたそ
 うです。約1億7千5百万年前といいますからジュラ紀中期になります。
  報道からははっきりしませんが、数種の足跡が現れたようです。差し
 渡し10cmから25cmの足跡です。そのうちのあるものは、10cmほどの
 これまで知られていなかったもので、鋭い爪の跡が見られます。
 そのため肉食恐竜のものと思われますが、このことは、それがヴェロ
 キラプトルのような一群であったとするものであると、Walkdenは述べて
 います。 普段は爪をネコのように引き上げていて深い泥の時にのみ
 跡がついたとしています。
  化石はクリーニングされ、9月1日の同大学オープンデイで公開される
 そうです。
  ところでそんなドロマエオサウルス類を思い起こさせるような恐竜が、
 ジュラ紀中期にいたのでしょうか。
 BBCニュース
 Aberdeen大学プレスリリース

三畳紀獣脚類恐竜の歩き方はトリに似ていた5.13.99
  ネイチャー5月13日号に掲載の研究です。米Brown大のSTEPHEN M.
 GATESYほかのチームの研究。
  彼らは、東グリーンランドで発見された、2億1千万年前(三畳紀後期)の、
 ヒトくらいの大きさの獣脚類が、湖岸の泥の中を歩いた足跡から、3Dコン
 ピュータグラフィックスで、その歩き方を再現しました。
 結果は、全く同じという訳ではないが、トリの歩き方によく似ているそうです。

  固い地面では、獣脚類の足跡は浅い3本の指の跡として残ります。しかし、
 泥の中を歩くと足指はより深く沈み、足跡はいつになく長くなり、4番目の指
 の跡(第1指)も付きます。足跡は、三畳紀の恐竜が歩くときにどのように足
 を動かしたか、その動きを立体的に保存していると、彼らは述べています。

  "深い足跡が付くメカニズムは同様であるのは明らかだ”と、GATESYは言
 います。”しかし、我々が七面鳥が泥の中を歩くのを見て気づくまで、だれも
 これを研究の対象としようと思わなかった。”

  一方、現在生息するトリとの違いも明らかになりました。現在のトリの第Ⅰ
 指(我々の親指にあたる)は、枝に止まったり獲物をつかむのを認めれば、
 他の指と向き合うよう反転しています。この三畳紀の深い足跡では第Ⅰ指
 は後方を向いている印象を与えます。指導的な研究者たちは、対向した指
 をした獣脚類は存在したが今まで発見されていなかったと考えました。
  しかしGATESYたちは、後方を向いた第Ⅰ指の跡は、足の動きの産物であ
 り、元々の方向を示していないと結論しました。

  また、足跡は後肢の動かし方の違いも表しています。泥の中に獣脚類は、
 足の裏の跡を残しています。この事は、ワニのように腰・大腿部から動かし
 ていたことを示します。一方、現在のトリは膝の曲げで歩き、この場合には
 足の裏が跡を残す前に引き上げられてしまいます。

  このような違いはあってもトリは恐竜から進化したと彼らは信じています。
  "この足跡は、足指の収束は獣脚類のごく初期に現れ、トリに受け継がれ
 た、一方、対向した指は後から進化したことを示している”と、共同研究者の
 ブラウン大学院生、Kevin Middletonは述べています。 
  この研究はトリと恐竜の関係についての論争に新たな一石を投じるのか
 もしれません。
 BBCニュース
 ABCニュース
 MSNBCニュース
 ブラウン大プレスリリースイラストなどあり)
 ネイチャー
 参考:KEVIN PADIAN研究室

イランで大型動物足跡発見7.11.98
  CNNカスタムニュース6月29日付で報告。
  イラン・ホラーサーン州で大型動物の足跡40個発見。5000万年前
  の地層からということですが、48×26cmという大きさのもあり、恐竜
  の足跡によく似ているそうなのですが。

韓国で大規模な恐竜足跡化石発見6.17.98
  ヤフーニュースラインによると、ソウルの南約300kmのマサンで
  (地図で見ると釜山の西に馬山という地名があるのでここかな?)
  4,000以上の白亜紀の恐竜足跡化石が発見されたそうです。
  中には120×70cmという大きなものもあるそうです。
  釜山大学のハン・サックオン教授の発表。