ブラジルから恐竜のものと思われる小便化石 12.20.14
  ブラジル、サンパウロ州のジュラ紀後期から白亜紀のいくつかの地点で発見されたもの
 についてです。小便の跡が化石になったものを urolite というのですね。液体が化石に
 なったというより、して地面が窪んだ跡です。
 P.R.F. Souto, M.A. Fernandes.(2014)
 Fossilized Excreta Associated to Dinosaurs in Brazil
 Journal of South American Earth Sciences doi:10.1016/j.jsames.2014.11.010
 論文オープン

2億4千万年前の、最古の蟯虫卵化石 12.03.14
  ネブラスカ-リンカーン大学
  ブラジル、リオ・グランデの2億4千万年前の地層から採集された、キノドン類の糞化
 石に蟯虫卵化石が含まれていたそうです。ヒトも含めた哺乳類の蟯虫は、こんなご先
 祖さまの時代からだったのでしょうか。
 Jean-Pierre Hugot, Scott L Gardner, Victor Borba, Priscilla Araujo, Daniela Leles,
 Atila Stock Da-Rosa, Juliana Dutra, Luiz Ferreira and Adauto Araujo (2014)
 Discovery of a 240 million year old nematode parasite egg in a cynodont coprolite
 sheds light on the early origin of nematode parasites in vertebrates
 Parasites & Vectors 2014, 7:486 doi:10.1186/s13071-014-0486-6 アブストラクト

糞化石で見えた大絶滅後の生態系復活 10.20.14
  ナショナルジオグラフィック(日) サイエンスポータル
  10月16日付で紹介した、宮城県南三陸町の大沢層から産出した、糞化石につい
 て、わかりやすく解説しています。

日本最古、中生代初期の脊椎動物の糞化石を発見 10.16.14
  東京大学 時事 河北新報
  宮城県南三陸町の前期三畳紀の海の地層「大沢層」から産出したものです。
 糞化石は、直径数ミリから7cmまで大小様々で、脊椎動物の骨が含まれてい
 るそうです。古生代末の大量絶滅直後、海の生態系が復活した証拠となるそ
 うです。

ポーランドの上部三畳系からディキノドンと推定されるコプロライト 7.02.14
  100個以上のコプロライト(糞石)が見つかっていて、その地域で植物食の
 大型動物はディキノドンということです。
 主に柔らかい植物を食べていたが、わずかに木の破片もまじっているそうです。
 Piotr Bajdek, Krzysztof Owocki & Grzegorz Nied?wiedzki (2014)
 Putative dicynodont coprolites from the Upper Triassic of Poland.
 Palaeogeography, Palaeoclimatology, Palaeoecology
  DOI: 10.1016/j.palaeo.2014.06.013 アブストラクト

獣脚類恐竜の卵の系統ギャップを埋める、後期ジュラ紀の獣脚類胚入り卵 6.03.13
  ナショナルジオグラフィック(日)
  獣脚類の胚入り卵なんていうと、オヴィラプトル科恐竜のものなどが頭をよぎります。
 しかし、派生したコエルロサウルス類ではない、基盤的獣脚類になると、これまで胚の
 入った卵殻見つかっていなかったそうです。類縁を求めるといきなり竜脚類のマッソス
 ポンディルスなどにいってしまいます。
 今回記載された卵殻は、ポルトガルのLourinha 層から直径65cmの卵の集団で産出
 したものです。胚の歯などから、メガロサウルス科恐竜Torvosaurus のものとわかり
 ました。
 これはメガロサウルス上科恐竜で初めてみつかった卵殻であり、竜脚類と派生した
 コエルロサウルス類という二つのグループのギャップを埋めるものであるとしています。
 Ricardo Araujo, Rui Castanhinha, Rui M. S. Martins, Octavio Mateus,
 Christophe Hendrickx, F. Beckmann, N. Schell & L. C. Alves.(2013)
 Filling the gaps of dinosaur eggshell phylogeny: Late Jurassic Theropod clutch
 with embryos from Portugal
 Scientific Reports 3,Article number:1924doi:10.1038/srep01924 論文

スペイン北部TeruelのBlesa 層から産出した獣脚類恐竜卵殻 2.24.13
  後期白亜紀バレミアンのLa Cantalera サイトから産出した卵殻により、卵新属が記載されて
 います。
 Miguel Moreno-Azanza, Jose I. Canudo, and Jose M. Gasca (2013)
 Unusual theropod eggshells from the Early Cretaceous Blesa Formation of the Iberian
 Range, Spain. Acta Palaeontologica Polonica (in press)
 doi: http://dx.doi.org/10.4202/app.2012.0069 アブストラクト

2億7千万年前のサメ糞化石からサナダムシ卵化石 2.01.13
  ユーレカアラート
  ブラジル南部、Parana盆地の Rio do Rasto 層(中期〜後期ペルム紀)から産出した、螺旋状サメ
 糞化石から、発見されたものです。糞の中にサナダムシ卵93個のかたまりが入っていました。
 これは、これまで知られていたサナダムシの化石記録を大幅に更新する古いものだそうです。
 Dentzien-Dias PC, Poinar G Jr, de Figueiredo AEQ, Pacheco ACL, Horn BLD, et al. (2013)
 Tapeworm Eggs in a 270 Million-Year-Old Shark Coprolite.
 PLoS ONE 8(1): e55007. doi:10.1371/journal.pone.0055007 論文

胚化石から知る種類 10.13.12
  朝日新聞
  東洋一特別館長が、恐竜卵の中の胚化石について紹介しています。

中国浙江省天台盆地から卵化石の新科新属新種 8.02.12
  天台盆地の上部白亜系 Chichengshan Formation(赤城山層)から産出した卵化石を記載
 しています。新属新種。新科も設立しています。
 Qiang Wang, XiaoLin Wang, ZiKui Zhao and YanGen Jiang(2012)
 A new oofamily of dinosaur egg from the Upper Cretaceous of Tiantai Basin, Zhejiang
 Province, and its mechanism of eggshell formation
 Chinese Science Bulletin 2012, DOI: 10.1007/s11434-012-5353-2
 アブストラクト 論文フリー

チェチェンで巨大恐竜卵化石発見 4.14.12
  Radio Free Europe/Radio Liberty チェチェン州立大(ロシア語) 同写真
  チェチェンツーリズムセンターが行った、共和国南部の山岳地帯への遠征中、4月9日に発見されたも
 のです。遠征そのものは、その地域の2つの未知の滝の研究が目的だったそうです。
 Sharoysky 地方のHima村に属する山岳地帯の斜面で、岩の間に約40個の恐竜卵化石が発見された
 そうです。卵化石自体の発見は、チェチェンではセンセーショナルな事ではありませんが、その大きさは
 あまりにも驚くべきものです。24cm、36cm、50cm、73cm、102cm、それ以上のものも!
 卵化石全体のものと、黄身の部分のものがあるそうです。年代は6300〜8000万年前とのことです。
 さらに研究がチェチェン州立大で行われるとともに、産出地は保護されるそうです。
 これは本当に恐竜の卵であるのかどうか、専門的な検討が待たれますね。

スペイン、カタロニアから独特な恐竜卵化石 3.15.12
  スペイン、カタロニアの Lleida、ピレネー南部の中央部上部白亜系(upper Campanian?Maastrichtian)
 Aren層沿岸堆積物から産出した、小さい卵型の恐竜卵化石を記載しています。
 Sankofa pyrenaica 卵化石の新属新種
 ラグーンのような所にあった巣のようです。卵型の卵というと変に聞こえるかもしれませんが、ニワトリの
 卵のようなサイズと形の卵は、白亜紀の恐竜卵として非常に珍しいもので、系統的位置づけとしては、
 トロオドン科と鳥類とともに一群をなすそうです。親もそういう恐竜だったのでしょうか。
 LOPEZ-MARTINEZ, N. and VICENS, E. (2012)
 A new peculiar dinosaur egg, Sankofa pyrenaica oogen. nov. oosp. nov. from the Upper Cretaceous
 coastal deposits of the Aren Formation, south-central Pyrenees, Lleida, Catalonia, Spain.
 Palaeontology 55: pp.325-339. doi: 10.1111/j.1475-4983.2011.01114.x アブストラクト

インド南部、タミル・ナードゥ州で恐竜卵発見 10.01.09
  Times of India(写真・動画あり) UPI
  インド、タミル・ナードゥ州のAriyalur地方の小村で6500万年前の恐竜巣・卵が
 Periyar大学の研究者らにより発見されたそうです。インド最大のサイトで2平方km
 にわたっています。この地方では1860年代に英国の研究者が恐竜卵を発見して
 います。卵のいくつかはドイツに送られて研究されるそうです。

恐竜ミステリー、7700万年の謎を解く 11.14.08
  サイエンスデイリー ナショナルジオグラフィック ナショナルジオグラフィック(日)
  TV特番のような題名ですが、プレスリリースというものは何としてもマスコミの注意を
 引きつけるべきなんでしょうか。
 1990年代にモンタナで採集された恐竜の巣、ハドロサウルス類のものとされてきました
 が、小型獣脚類のものであることが判りました。北米で獣脚類の巣と判っているものは
 トロオドンのものだけでした。この巣はカエグナトゥス科または小型ドロマエオサウルス
 科のものではないかということです。
 カルガリー大Darla Zelenitskyの論文がPalaeontology 誌に掲載とのことです。

巣の中の恐竜の卵の化石発見―河南省西峡 8.27.08
  サーチナ 中国新聞網(動画あり)
  中国河南省西峡は、恐竜卵化石の産出で有名な所です。1993年以降、5000個以
 上の卵化石が発見されているそうです。埋蔵量(?)は15万個と推定されています。
 写真を見ると竜脚類の卵で、取り立てて珍しいとも思えませんが・・・

Palaeontology 7.16.08
  Volume 51 Issue 4 (July 2008)には、数々の興味深い論文が掲載されています。
 うち、いくつか
 DARLA K. ZELENITSKY, FRANCOIS THERRIEN
 PHYLOGENETIC ANALYSIS OF REPRODUCTIVE TRAITS OF MANIRAPTORAN
 THEROPODS AND ITS IMPLICATIONS FOR EGG PARATAXONOMY
 pp.807-816 DOI: 10.1111/j.1475-4983.2008.00770.x

中国広東省から産出の恐竜卵化石からDNA抽出? 4.13.08
  中新網 
  中国広東省茂名市からは1994年以来、すでに100以上の恐竜卵化石が産出して
 いるそうです。このうちの1個を中国科学院の趙資奎が鑑定し、北京大学生命科学
 院で分析したところ、0.5から1%のアミノ酸を含有していると測定されたそうです。
 報道によれば、さらに汚染を排除した状態でDNAを抽出したというのです。
 産出した卵化石の中でCTスキャンをし、ただ1個卵黄のあるものから抽出したそうで
 す。このニュースについては、もう少し複数の報道をまちたいところです。

中国河源市で二重の恐竜卵化石発見 5.21.07
  化石網 TOM
  中国地質科学院の呂君昌が河源市博物館の恐竜化石修復工房で見つけたものです。
 東源県仙塘鎮胡蝶嶺工業団地から新たに出土した恐竜卵化石です。呂君昌によると、隣
 り合って埋まっていた卵化石が長い年月と地中の圧力により形づくられたものだそうです。

中国浙江省から発見された最大の恐竜卵化石 3.25.07
  新華社浙江頻道写真あり
  浙江省天台県、中期白亜紀から発見された、巨大な獣脚類の卵化石について
 報道しています。同省では初めての産出です。43×14.5cmの大きさです。
 Macroelongatoolithus xixiaensis として今年1月記載されました。

 Xingsheng Jin(金幸生), Yoichi Azuma(東洋一), Frankie D. Jackson, and David J. Varricchio
 Giant dinosaur eggs from the Tiantai basin, Zhejiang Province, China
 Can. J. Earth Sci./Rev. can. sci. Terre 44(1): 81-88 (2007)

インドで恐竜卵化石100個以上発見 2.09.07
  MSNBC Hindustan Times
  Madhya Pradeshというところで、3人のアマチュアが100個以上の白亜紀竜脚類卵を
 発見したそうです。

中国江西、?県から70個以上の恐竜卵化石 1.22.07
  新華社江西頻道17日付
  70個以上の卵化石が産出し、3種類の類型に分けられるそうです。

中国河源市の工業団地で恐竜卵化石と骨格出土 9.17.06
  南方網
  広東省河源市東源県仙塘鎮蝴蝶嶺工業団地で恐竜卵100個と1体の恐竜骨格が
 発見されたそうです。
恐竜骨格はほぼ完全なもので、体長3m、体高2mのオヴィラ
 プトロサウリア類、黄氏河源竜(Heyuannia huangi )と見られています。

四川省自貢でコプロライト(?)発見 8.30.06
  四川在繊写真あり
  昨年7-8月、自貢大山舗后山恐竜化石群で発掘中、大型竜脚類化石の近くで以外なものが見つかり
 ました。長さ1mほどのコプロライト(糞化石)?というものです。現在、本当にそうなのか、研究中というこ
 とです。コプロライトなら、中国で初めて発見された例になるそうです。

中国雲南省麗水で恐竜卵化石 12.13.05
  麗水、白雲山日月同輝公園の工事地内で発見。白亜紀前期の地層に100個
 あまりの卵化石。巣状に並び、1群に5個から7個かたまっているそうです。
 中国地質環境信息網

恐竜糞化石と草及び草食動物の初期進化 11.18.05

タイ国下部白亜系産の非常に小さい獣脚類卵と胎児及び恐竜から鳥類への移行
  10.03.05

恐竜卵、1度に2個 メス恐竜の胎内に4.15.05
  A Pair of Shelled Eggs Inside A Female Dinosaur
  Tamaki Sato(佐藤たまき), Yen-nien Cheng, Xiao-chun Wu, Darla K. Zelenitsky, Yu-fu Hsiao
  Science, Vol 308, Issue 5720, 375 , 15 April 2005

  中国江西省の上部白亜系Nanxiong層から産出したオヴィラプトロサウリア類の
 立体的な骨盤化石の報告です。そこには2個の殻の付いた卵化石が含まれてい
 ました。これは、恐竜がワニのように2つの機能する卵管をもっていたこと、しかし
 産卵は鳥類的に1本の卵管から1個づつだったことを示す直接証拠となっています。
  朝日 毎日 ニューサイエンティスト

恐竜卵から得られたプロテイン 3.23.05
  ニューサイエンティスト2005年3月19日号
  メアリー・シュバイツァーの研究。パタゴニアのティタノサウルス類卵化石から
 プロテインを取り出すことに成功。それはニワトリのプロテインによく似ていたと
 いうことです。
 参考:THE FUTURE OF MOLECULAR PALEONTOLOGY PDFファイルです。

トロオドン科恐竜の営巣産卵行動 5.09.03
  傷歯竜(Troodontids)築巣産卵的行為
  THE NESTING BEHAVIOR OF TROODONTID DINOSAURS
  趙資奎 古脊椎動物学報第41巻第2期pp.157-168

  これまでに知られるトロオドン科恐竜卵化石から、その営巣
 産卵行動を論じています。
 トロオドン科のものとされる卵化石は、上部ジュラ系のコロラド、
 上部白亜系の河南省西峡、内蒙古自治区、カナダのアルバー
 タ州南部などから発見されています。

 卵の並び方は独特で、砂中にその尖った方の端を下に半分
 ほど埋まった形になっています。また、トロオドン科恐竜の卵
 殻は、恐竜の中でももっとも薄く、厚さ0.6-1.0mmです。

 卵にかかる外圧を計算したところ、卵を横に埋めたときより、
 縦に埋めたときの方が4-5倍の圧力に耐えることがわかりま
 した。

 米モンタナから産出した巣は直系1m内外、巣間の距離は2-
 3m、1つの巣には12-19個、最大24個の卵が泥質灰岩に半分
 埋まった形で直立していたそうです。中国のものは1つの巣に
 6-7個、と小さいそうです。論文では、湖岸や川岸の砂地にトロ
 オドン科恐竜が爪などを用いて巣をつくり、輸卵管を下向きに
 (図ではしゃがんだような格好で)卵を垂直に半分うまるように
 産んだのだろうとしています。

トロオドン科獣脚類卵殻の鳥類様特徴
  Bird-like characteristics of troodontid theropod eggshell
  Cretaceous Research Vol. 23, No. 3, June 1, 2002 10.22.02
  Darla K. Zelenitskya, Sean P. Modestoc, d, b and Philip J. Curriee
  アブストラクトほにゃ訳 5.26.03
  最近獣脚類恐竜 Troodon formosus のものとされた保存状態が良い
 化石卵殻(卵種 Prismatoolithus levisgrade )の記載は、化石および現
 生鳥類の卵殻と共有する特徴を明らかにする。トロオドン科恐竜卵殻の
 鳥類のような特徴には以下のものがある:乳頭基部に付着している外
 球基底冠に関連する繊維、球粒を形づくり乳頭のブロック状のくさびとな
 る高純度の放射状結晶、海綿状的な超微細構造を示す外側層の稜柱。
 卵殻中の2つの層(乳頭層、海綿状層)は、獣脚類の派生形質または獣
 脚類の中で現れたものである;クラウングループ鳥類の外側卵殻層は
 他の獣脚類に関して派生的である。鳥類が推定上の姉妹群であること
 に関する不一致にもかかわらず、最近の獣脚類系統は、稜柱状超微細
 構造がトロオドン科と新口蓋類で独立して進化したことを強く示唆する。
 トロオドン科卵殻の海綿状超微細構造に関する我々の同定では、これ
 までこの卵殻を稜柱状恐竜類型とした問題および現在の卵殻副解剖法
 における卵殻形態型の概念の問題を明らかにする。我々は稜柱状恐竜
 類型のような形態型は捨てられるべきであると結論する。

中国甘粛省で恐竜卵化石発見 12.17.02
  甘粛省博物館は渭源県から1個の恐竜卵化石を収集したそうです。同
 省で初めてのもの。長径約11.3cm、最大横径約10.1cm。殻の厚さは1-2
 mm、平均1.2mm。柱状構造などがはっきりわかるそうです。
 新華社 中国恐竜網

中国江西省で恐竜卵化石発見 8.16.02
  江西省萍郷市白源鎮長渓村近くで8個の恐竜卵化石が発見された
 そうです。放射状になっており、ハスの花が開いたようと形容されてい
 ます。各卵は長さ18-22cm、銭形と虫形の花紋がついているそうです。
 年代は少なくとも6,500万年前ということです。
 新華社 人民日報(写真2枚)

中国湖北省ユン(員におおざと)県で恐竜卵化石8個発見 5.05.02
  同件劉洞鎮白馬溝村、68歳の老農、李尚尉が今年1月に溝の改修をしてい
 る時に、地表に1個の卵化石が露出しているのを発見。
 3月23日に博物館関係者が来た折にそれを見せたところから、さらに発掘し、
 合計8個の恐竜卵化石が発見されました。
 うち2個は完全なもの。楕円形で長径10cm短径8cm厚さ7cm、殻の厚みは約
 0.2cmだそうです。
 湖北省考古研究所研究員の李天元、李桃園の鑑定によると、年代は白亜紀
 末ということです。
 ほかに同県では、青竜山の恐竜卵化石群が有名です。
 新華社湖北省版 人民日報英語版
 参考:破壊の危機にある青竜山化石保護区(人民日報)

中国湖北省から発見された61個の卵化石 2.27.02
  湖北省ウン(員におおざと)県青竜山で1個の巣で61個の卵のある化石が発見
 されたというニュースです。ただし、同一内容と思われるニュースは中国恐竜網
 で昨年5月13日付の記事を掲載しています。
 今回の報道は、ある程度研究が進んだのでされたのかもしれません。

 青竜山からは全部で2,000個あまりの恐竜卵化石が発見され、1995年には一
 つの巣で25個、99年には36個のものが発見されています。近年保護経費の
 不足のため、破壊の危機にさらされているという報道もあります。
 人民日報 人民日報日文版 新華社 新華社日本語版
 破壊の危機の報道

 中国湖北省青竜山恐竜卵化石群、破壊の危機 11.21.01
  人民日報です。湖北省ウン(員におおざと)県青竜山恐竜卵化石群は、国
 家級自然保護区に指定されているのですが、保護経費の不足のため、卵
 化石が破壊(おそらく盗掘でしょう)されるにまかされているそうです。
 写真5枚により説明しています。

中国広東省河源市で結晶化した恐竜卵発見10.22.01
  河源市から20数キロ離れた東源県・新城の木京発電所工事現場
 の東江主流の川底で発掘されたものだそうです。
 十数個の卵の直径は約12cm、殻の厚さは3mm。全体が真っ白で透き
 通っているそうです。現在河源市博物館に保管されているとのこと。
 
 河源市はこれまでに多くの恐竜卵化石を産出し、約70平方キロメート
 ルの河源盆地の紅砂岩の中200箇所から2,636個も発掘されているそ
 うです。また、オヴィラプトル類の骨格化石も発見されています。昨年
 東源県県城テレビ塔工事で発掘されたものは、卵と骨格が一緒に発
 見されたそうです。
 人民日報日本語版 Chinadaily
 人民日報中国版(恐竜卵写真あり)

アラバマ州の海成層から恐竜胎児の入った卵化石 10.16.01
  SVP総会で発表されたものの1つです。ノースカロライナ州立大の博士
 課程に在籍するJames Lamb の報告。
 これは1970年に3人の高校生により発見されたカンパニア期の卵化石な
 のですが、当時は中に胎児があることは判明していませんでした。

 彼は胎児が中にあることに気づき、CTスキャンをかけた上、クリーニング
 し始めたものです。カモノハシ竜の仲間のものと思われるそうです。
 彼は骨に含まれる同位体の組成から、その親がどのような植物を食べて
 いたか割り出そうとしています。

 卵がなぜ海成層から発見されたか?嵐で流されて沈んだものか、卵を
 もったメスの体が海に流され、その体から落ちたものかもしれません。
 ノースカロライナ州立大ニュース

広東省で恐竜卵化石 9.12.01
  広東省茂名市茂南区西大山レイ仔村で2つの恐竜の巣から20個以上の
 恐竜卵化石が発見されたそうです。ここではこれまでに11の巣、6種、100
 個以上の卵化石が発見され、これは中国最南の卵化石だそうです。
 人民日報

中国浙江省天台県で保存度の良い恐竜卵化石発見9.04.01
 Dinosaurclassです。9月2日付中国新聞社の報道として、楕円形の恐竜卵が
 計23個発見されたことを伝えています。2つの塊で、1つは11個、もう1つは12
 個だそうです。写真付き。

アルゼンチン・パタゴニアで恐竜卵化石発見7.05.01
  リオ・ネグロ州 Valcheta 村近郊で、先月鉱山労働者により発見された
 ものです。ブエノスアイレスからは1,000km近く南になります。
 発見されたのは竜脚類の巣でそれぞれ広さ1.5mほど。約7,000万年前の
 卵化石でいっぱいだそうです。
   ヤフーニュース MSMBCニュース

中国陜西省商南県で7個の恐竜卵連体化石5.24.01
  4月下旬に西(安)合(肥)鉄道建設現場で発見されたもので、化石は
 楕円形、青褐色、殻に花紋(英文では縞模様)があると報道しています。
 連体という意味がわからないのですが、互いにくっついたという事でしょう。
 これまで世界最多は4個だったそうです。
 すでにこの地方からは100個以上恐竜卵化石が出土しているそうです。
 新華社

中国湖北省員(員におおざと)県で恐竜卵化石61個発見5.19.01
  同県青竜山恐竜蛋化石保護区で新しい恐竜卵化石産地が発見され、
 61個の卵化石が発見されたそうです。同一の巣から61個の卵は世界
 新記録だそうです。
 中国恐竜網

中国吉林省で恐竜卵と骨化石発見4.29.00
  70以上の恐竜卵と骨が同省中央部の地域から発見されたそうです。
 吉林省地質調査研究所のZhang Pulinらの発見で卵化石は破片か壊れた物、
 骨化石には歯、脊椎骨、肋骨、爪が含まれているそうです。これらの化石の
 時代、地層等については報道されていません。報道文から推測すると、哺乳
 類化石も産出しているようです。
 myCNN(登録していないと読めないかもしれません)

韓国で最大級の恐竜卵化石発見1.23.00
  韓国、釜山大学のキム・ハンムック教授に率いられた発掘チームが
 世界最大級の恐竜卵化石を発見したと発表しました。
 卵の大きさは、先端から先端への差し渡し41cm、個数は20個、巣の
 直径が1.5mということです。時代は約1億年前。テンギョンという町の
 近くだそうです。
 キム教授によれば、これまで発見された最大の卵より1cm以上大きい
 とのこと。また、これを草食恐竜の卵と考えています。卵の幅(短径?)
 12cm、殻の厚さは2mmだそうです。
 BBCニュース

中国でK/T境界層以降の恐竜卵化石発見?9.27.99
  スペインのTalarnで開催された、第1回恐竜卵と幼体の国際シ
 ンポジウムで9月25日に北京のIVPPの古生物学者、趙資奎が
 発表したものです。
  中国南東部のNanxiong近郊で彼はおびただしい恐竜卵と巣を
 発見したのですが、その地層の下部には11種類の恐竜の卵が
 確認されたそうです。そして、彼がK/T境界層とする層より上で
 は、6種類の卵が消えています。また、そこでは、卵に含まれる
 イリジウムが突出しています。
 しかし、境界より十分上の層からも5種類の卵が産出しており、こ
 のことは、従来考えられていたよりも、中国のこの地方では恐竜
 が数十万年後まで生息していたことを示唆するとしています。
  これに、ついて批判的な意見も当然あります。要は年代測定の
 誤りだという批判です。しかし、趙によれば、K/T境界層付近のイ
 リジウムは、3度ピークを示しており、このことは、1回の大隕石の
 衝突で恐竜が絶滅したのではないことを示すとしています。
  彼は、インドの大規模な火山活動による環境・気候の変化をそ
 の原因と考えているようです。この卵化石は、果たして衝突以外
 の理由による絶滅の証拠となるのでしょうか。
 ABCニュース

中国安徽省で恐竜卵発見6.16.99
  XuanzhouからJingxian Countyへの道路工事中に12個の恐竜卵化
 石が発見されたそうです。年代は約6,500万年前ということです。
 大きさは約1kg、アメリカンフットボール大。灰色だそうですが、新華社
 短報のため、これ以上はわかりません。
 CNNカスタムニュース

韓国南部で地質調査中に恐竜卵化石大量に発見5.28.99
  釜山近郊の海岸で100個以上の恐竜卵が発見されたそうです。
 約1億年前とされるその場所は恐竜の主な営巣地だったのではないかと、
 ソウル国立大のLee Yong-il教授は述べています。卵の大きさは直径9から
 15cm、球形のものも楕円形のものもあります。調査チームはこれらが草食恐
 竜のものと信じています。
 CNNニュース
 参考:1億年前の韓国は「恐竜パラダイス」

パタゴニアの恐竜卵化石
  ティタノサウルスのレポート4.12.99
 いずれもAPのレポートです。
  磁気のトレースにより卵化石の年代を知る
  発掘サイトの磁極反転のパターンを調査して年代を推定する
  作業についてのレポートです。

パタゴニアで恐竜卵化石現場のマッピング一段落4.1.99
 皮膚化石も見つかった、あの現場のマッピング作業が一段落した
 そうです。
 ABCニュース
 参考(発見時のもの)
 Infoquest Foundation(詳細な報告と大きい写真があります)
 FIRST DINOSAUR EMBRYOS FOUND WITH FOSSILIZED SKIN
 (アメリカ自然史博物館)

石川県白峰村で国内最古の恐竜卵化石発見2.7.99
 白峰村の桑島化石壁から30数点の卵化石が発見され、うち2点はほぼ原型を
 とどめたものだそうです。年代は約1億3千万年前とされ、福井県勝山市から発
 見された卵化石より約1千万年古いそうです。桑島化石壁のトンネル工事によっ
 て発見されたもので、すでにトリティロドン歯化石やヒプシロフォドン頭骨化石が
 発表されています。
 北國新聞社
 参考:ヒプシロフォドン頭骨写真
     福井の卵化石(毎日新聞アウロス)

アメリカ自然史博物館でパタゴニアの恐竜卵化石展示12.31.98
 12月17日から'99年5月1日まで、胎児の皮膚印象化石で大ニュースと
 なった、パタゴニアの恐竜卵化石が展示されています。
 ホームページでも展示が充実しています。
 FIRST DINOSAUR EMBRYOS FOUND WITH FOSSILIZED SKIN

アルゼンチン・パタゴニア・ネウケンで大量の恐竜卵化石発見11.18.98
 CNNカスタムニュースによれば、当地で竜脚類の卵化石が大量に発見
 されたそうです。発見されたのは7,000万年前から9,000万年前のティタ
 ノサウルス類で、5種類の卵が識別され、中には皮膚も残る胎児化石も
 あるそうです。アメリカ自然史博物館のキアッペらの発見で、今週木曜の
 ネイチャーに掲載される予定です。また、ナショナルジオグラフィックマガジ
 ンの12月号
にも掲載される予定です。
 CNNニュース
 CNNカスタムニュース同AP同ロイター
 ヤフーニュースラインAP同ロイタープレパレーション作業の写真
 ABCニュース(発掘風景やプレパレーションのスライドショー付)
 MSNBCニュース
 CBSニュース
 BBCニュース
 Infoquest Foundation(詳細な報告と大きい写真があります!11.19追記)
 アメリカ自然史博物館のサイエンスニュース
 ネイチャー(登録が必要)

最大級の肉食恐竜の糞化石発見6.18.98
  カナダ・サスカチェワン南部のイーストエンドという町の近くの丘
  の斜面で、1995年に発見された糞化石だそうです。
  地層は白亜紀後期のフレンチマン累層からで、K-T境界の約
  11.5m下になるそうです。
  糞化石はこれまで発見された最大のものより2倍大きく、草食
  恐竜の若い個体の骨の破片が30から50%含まれているそう
  です。研究者達は、長さ44cm、幅16cm、高さ13cmという、その
  サイズからティラノサウルスのものと考えています。
  ティラノサウルスが獲物を飲み込む前に骨をまんべんなくかみ砕
  いて食べるとの初の物証と言えるとされています。
  ABCの記事を見ると、この発見には'87年にフィリップ・カリーの調
  査隊で恐竜の皮膚印象化石や卵化石を発見したウェンディ・スロボダ
  という女性(当時は高校生)が、またも関わっていることがわかります。
  彼女も化石ハンターになったんだな!調べると、昨年夏にも恐竜卵を
  発見しています(記事)。
  ヤフーニュースライン
  ヤフーニュースラインの関連記事他の関連記事
  CNNの記事ABCの記事(写真・発見地の地図つき)
  毎日新聞アウロス(写真つき)。
  18日付けのネイチャーに発表されています。(日本語版にサマリーあり)
  発見地のイーストエンドは以前にティラノサウルス”スコッティ”が発見された
  所です。スコッティに関しては
  ロイヤル・サスカチェワン博物館のページ
  Scotty, the T-Rex at Eastend, Saskatchewa
  を見て下さい。