長谷川善和先生と行く
中国の恐竜・鳥化石探訪の旅
2002年4月27日(土)から5月3日(金)


 翌日は、あこがれの地、四合屯へ。北票からかなり南下する。川
を渡り、道がだんだん細くなる。道端には煉瓦造りの農家。Y字路
で左折するが、どうも道が違うらしい。乗客はあたりの写真を撮っ
て楽しんでいるが、案内役はどんな気なんだろう。

Y字路まで引き返し、反対側へ。だんだん道の両側に木が茂り、白
い壁の農家が並ぶ。道自体は、雨の日には川になるような道だ。
バスが停まると、住民が子どもを連れて見物に来る。外国人が集
団でバスから降りるなど、1年ぶりだろう。

 畑や果樹畑をぬってしばらく登ると、ああっこれが四合屯!左手
前方には崖が続き、今もその手前では発掘作業が続いている。右
手小高い丘には、中世の城壁のようなものが・・・

 丘に登ると、そこは展望台だった。でも、普通の展望台ではなさ
そう。建物には台所、寝室と思える部屋がある。盗掘監視所を兼
ねているのかもしれない。この屋上で、侯教授の説明を聞く。長谷
川先生も説明してくださっているのだが、執筆時点(2002年8月)で
は、どれが誰の説明だったか思い出せない。

K-Ar年代でおよそ1億3千万年前であるとか、昆虫の層、孔子鳥
の層など別々になっているとか、薄い鉄板を化石のある層にさしこ
む等々。1934年、満蒙調査団徳永重康が熱河動物群の調査をし
ているが、昆虫、魚程度の報告だそうだ。

 振り返れば遥か遠く白い建物散在する。これがうわさに聞く孔子
鳥御殿か。御殿というほど贅沢ではないが、周辺の農家がレンガ
造りなのに、ここ四合屯では白いタイルにサッシの窓。比べればは
るかに上の暮らしである。

実際にここで発掘体験をさせてもらう。
教授は、虫や魚程度なら持ち帰ってもいいがトリはだめと笑ってい
た。


四合屯発掘地へ


古城のような展望台


展望台で解説する侯教授


うわさの孔子鳥御殿