長谷川善和先生と行く
中国の恐竜・鳥化石探訪の旅
2002年4月27日(土)から5月3日(金)
 錦州古塔文化公園で休憩。塔は70mもあろうか。周囲には、各地から集めら
れた木の化石が陳列されている。

午後は北票市に向かう。錦州から数時間。途中、結構有料道路ができている。
バスは80から100kmで走る。東北部でも高速網ができつつあるようだ。
途中の山々は老年期の風情。植生が密でないので地層の様子がよくわかる。
私はその辺全然だめだが、車中には「砂岩と泥岩の互層をなしている」などとつ
ぶやく御仁もいる。

 はっきり言って、地方の小さな町と思っていた。しかし北票は清朝時代から石
炭の産出で栄えた町、今は採石場の方が目立つが、昔の名残か線路にボタが
撒いてあった。

北電賓館。今夜の宿だ。玄関に、赤地に黄色い文字で"歓迎日本恐竜考察団
下榻北電賓館"の横断幕。市観光局長まで出迎えに来た。これから北票の古
生物館に行くので宿は素通りなのだが、ここで迎えの車とテレビ局の取材の車
が同行することになった。

ガイドさんの案内だと、道は途中から悪くなる、また行くのに3時間ほどかかると
いうことだった。しかし、これほどの道とは思わなかった。

河をせき止めてダム工事をしている。そのため徐々に水位を上げ旧道は既に冠
水したらしい。
工事現場に行くような、未舗装のでこぼこだらけ、狭い道を行く。途中土手を盛
り上げているところなど、もう少しでバスが転げ落ちるのでないか。

永寧寺というモンゴル式のお寺。そこを回ったところで取材車が溝に落ちる。後
続のバスにワイヤーをかけて引き上げ。こう書くと簡単だが、まだ古生物館は湖
の突端4キロほど先にあり、皆歩いていくのかと心配になる。さらに向こうの建
物は停電していると知らせが入る。

錦州古塔公園の古塔
古塔


化石木の一例
Xenoxylon Peideense Zheng et Zhang
時代:ジュラ紀中期から白亜紀前期
(1億から1億7千2百万年前)
分布:中国黒竜江省、内蒙古自治区、
遼寧省義県
来源:内蒙古自治区
と、説明がついていました。


途中の風景


北電賓館
"歓迎日本恐竜考察団下榻北電賓館"の横断幕


溝に落ちた取材車