金子隆一と行くアメリカ恐竜ツアー2003 | |
8 ワイオミングダイナソーセンター再訪 金子氏の希望によりグレイブルの町立博物館で恐竜の胃石(ガストリリス)を買う。ここはほんの5分の予定。昼食はハエのたくさん飛ぶ食堂。サンドイッチ。 サーモポリスに戻り、ワイオミングダイナソーセンター再訪。もちろん"世界最大の"竜脚類、JIMBOの詳細な情報を聞くためである。 ところが入り口で迎えてくれたキュレーター氏、アロハシャツに半ズボンのいでたちだが、何を思ったか短いツアーをしようと、ご丁寧に先カンブリア期標本の説明からはじめた。それが私には聞き取れない早口。最初はお義理でつきあっていても、みな四散し、まじめに聞いているのはガイドのヒルさんだけなんてことも。 さすがに恐竜になると少しは寄ってくるが、それよりは自分の好きな角度から標本を撮りたい。金子氏はプリオサウルス標本について熱心に質問していたが内容はうかがい知れない。 やっとJIMBOの出番!金子氏は例により熱心に質問していたが、回答は早口で私には聞き取れない。JIMBOというのは発見者の孫のニックネームだそうだ。尺骨、脛骨が脊椎骨と一緒に見つかっているのだから、大きさは大体推定できる。43mほどというのはかなり精度の高い数字だろう。これは来年米古脊椎動物学会誌JVPに記載論文が載るそうだ。(デーブロバースとかいったかな?) もちろんあらためて写真を撮る。 そのほかのニュースでは、ここのスタン骨格、手に3本目の指の痕跡がある。原標本から直接型をとったといっていたが、科博展示スタンにそんなものついていたかしらん?これも写真撮っておく。 バックヤードにまで入れてもらった。作業の一部は展示室から窓を通してみることができる。しかし、博物館めぐりの醍醐味は、なんといってもバックヤードにお邪魔することだ。 展示は上澄み、バックヤードには氷山の9割が隠れている。 アロサウルス亜成体の前顎骨や指の骨など見せてもらう。奥ではキャスト作りの型が並んでいる。ここも型枠どりはレゴを使っている。皆、ないろいろ見せてもらった知的興奮で時間を忘れていたが、気が付くと5時、スタッフも帰り支度を始めている。後ろ髪をひかれる思いだが、バックヤードをあとにし、ショップでTシャツなどを買う。 そこからさらに3時間、ロックスプリングスのホリデイイインに入ったのは9時過ぎだった。 |
ワイオミングダイナソーセンターの中。恐竜展示は充実している。 |
バンビラプトル。ただし鉄製。 |
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トリケラトプス・プロルスス |
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キュレーター氏と比較すると"JIMBO"はこんなもの |
ミモオラペルタ |
バックヤードにあった"トリケロープ" |
ここの"スタン"には3本目の指の痕跡がついている。 |