金子隆一と行くアメリカ恐竜ツアー2003
4 ワイオミングダイナソーセンター

 この町には、ワイオミングダイナソーセンターがある。金子氏はありきたりの観光施設と思い、最初パスしようとした。が、温泉施設にあった観光案内パンフレットに、大きい竜脚類が発見されているという記事があるのを私が発見し、注意を促した。時間の余裕もあるので見学することになった。

 道案内の看板がある交差点に、スイカをくわえた肉食恐竜の鉄製骨格があった。みな喜んで撮影する。また、この町の街灯はクラシックスタイルだが、恐竜やカウボーイ山猫など町の名物をあしらっている。

 ダイナソーセンターの外見は、恐竜ロボットのメーカー"郡上ラボ"のよう。倉庫のような、何の変哲も無い建物。だが、中身は外見に似合わず結構充実している。

なるほど先カンブリア期、古生代はヨーロッパや南米、よそ様の標本でお茶を濁している。が、恐竜展示になるとキャストながらあるある。しかし、ここの最大の売りは、なんとセイスモサウルスより大きい最大の竜脚類骨格があることだ!愛称"JIMBO"という竜脚類は、Supersaurus vivianae という学名もついている。

脊椎骨、肋骨などが展示されているが、その大きさが尋常ではない。2002年千葉県幕張で開催された"世界最大の恐竜博"では、セイスモサウルスの脊椎骨が展示された。その印象と比べても明らかにかなり大きい。 金子氏など「でかい!」と興奮しまくっている。

横にキャストが1個置いてあったので、それにSVPスケールをおいて撮影する。じっくり撮影したり、資料の交渉をするには時間がないので、ここには化石サイトからの帰路、また立ち寄ることになった。

交差点の恐竜。スイカをくわえている


"スイカ恐竜"の前の建物。壁に大きく看板が!


ワイオミングダイナソーセンター。倉庫のような外観。


Supersaurus vivianae "JIMBO"未記載なのでモザイク


"JIMBO"のキャスト。スケールは10cm。