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国立科学博物館 新館
平成11年4月24日(土)オープン!
2.23.'99

 平成11年4月24日、国立科学博物館「新館」がオープンします。

 パンテオンでは科博のプレスリリースに基づき、どんな施設なのか紹介します。

 参加体験型展示のフロアでは、雑木林のジオラマの中で生き物を探したり、装置
を動かして身近な科学の現象を実験したり、自然や科学の不思議さを体験できます。
また、海洋生物と恐竜のフロアでは、頭上を泳ぐ海の生き物たちの群れや、見上げる
ほどの恐竜たちが、多様な生態系をもつ不思議な世界へと案内してくれます。
 発見する楽しさと臨場感あふれる展示をぜひご覧ください。


<施設概要>
構造 階数  : 鉄筋コンクリート造 地上3階、地下4階(中間階含まず)
延床面積   : 8,375.97平方メートル
展示テーマ  : 3  階・・・たんけん広場:発見の森
          2  階・・・たんけん広場:身近な科学
          1  階・・・生物の多様性:海洋生物
          地下1階・・・誕生と絶滅の不思議:恐竜
          (地下2、3階 特別展示会場)

<展示構成>3階 たんけん広場:発見の森
【 3階 】 たんけん広場 : 発見の森
 「観察の森」をテーマに地層や雑木林の臨場感のあるジオラマがあり、その中に参加体験型展示を設けています。
剥製に触れたり、化石を発見したりしながら擬似的な自然を体験し、自然の不思議さを発見できるようにしています。

TOPICS
観察の森
 みぢかな森の朝、昼、夜を30分おきに表現し、臨場感のある森を演出します。
鳥の目デッキ
 約2mのデッキに登り、鳥の目から見た雑木林の世界を体験。幼虫を探したり、鳥の鳴き声を聞いたりできる観察ボックスが設置されています。
コウモリをさがす
 バットデテクターを利用し超音波をとらえ、コウモリをさがします。
小さな森
 倒木に生える微細な生物の様子をルーペで観察できます。
地層を調べる
 地層の断面模型で、地層の重なりや化石を観察できます。
探究コーナー
 「森の標本箱」や「森の引き出し」などの標本や、顕微鏡などの観察装置を利用できます。


【 2階 】 たんけん広場 : 身近な科学

2階 たんけん広場:身近な科学

 力の大きさと仕事の関係や回転体に作用する力など「力と
運動」についてや「電気と磁気」などのさまざまな体験や実験ができます。また、人間の「感覚」についての不思議な現象も体験できたり、「探究コーナー」では、物理のおもしろい実験や観察をすることができます。(展示装置点数 38点)


TOPICS
サイクルコプター
 ペダルをこいでプロペラを回すと、浮力で体が浮き上がります。
ブラリンコ
 磁石の引き合ったり反発したりする力で、ブランコが動きます。乗って確かめてみましょう。
まぼろしの壁
 トンネルの中に壁があるように見えるのに、通りぬけることができます。偏光板を利用した不思議なトンネルです。
パネル
 光の三原色の理論を使って色を作り、絵をかくことができます。
探究コーナー
 レーザー加工機や液体窒素製造装置などがあり、様々な実験ができます。


【 1階 】 生物の多様性 : 海洋生物1階 生物の多様性:海洋生物

 生命の誕生の場であり、多様な生物が生息している「海」をテーマに展示しています。プランクトンから全長5mのジンベエザメまで様々な海洋生物や大型のコンブ類などの剥製実物標本を展示し、多様な海の生き物たちの形態や生態などを理解できるようにします。(展示点数 約300点)

TOPICS
ジャイアントケルプの海
 天井にとどきそうな海中林のジオラマ展示。鬱蒼とした海中林の様子をみることができます。
海の食物連鎖
 巨大なジンベエザメからマイワシまでたくさんの海洋生物の剥製が、頭上を遊泳しています。メディアスコープを対象に当てて、解説を読むことができます。
熱帯の海
 サンゴ礁のジオラマ(高さ8m)にすむサンゴやイソバナ、魚類などをみることができます。



【 地下1階 】 誕生と絶滅の不思議 : 恐竜 
地下1階誕生と絶滅の不思議:恐竜

 地球と生命の進化のプロセスを背景に、恐竜にスポットをあてて、その誕生と絶滅の不思議にせまります。アパトサウルス(全長18m)、トリケラトプス、ステゴサウルスの実物全身骨格などを展示し、さわれる標本や研究のプロセスを解説する映像ソフトを用いて、来館者に標本を前に恐竜進化について自ら考えてもらう自由学習の機会を提供しようとする空間です。
(展示点数 約280点)

TOPICS
恐竜全身骨格

アパトサウルス
 実物全身骨格。全長18mにも及ぶジュラ紀の草食恐竜
ティラノサウルス
 全長12mにも及ぶ白亜紀の肉食恐竜
ステゴサウルス
 実物全身骨格。背中に体温調節用の板状骨を並べたジュラ紀の草食恐竜
トリケラトプス
 化石が発掘された状態で展示される実物右半身骨格。

さわれる恐竜の骨
 ステゴサウルスの板状骨など

アエンデ隕石
 厚さ20mmほどにスライスされ美しく研磨されています。