特別公開
アパトサウルスの骨格を調べる

1999年12月14日(火)から16日(木)まで、国立科学博物館新館
地下1Fで行われている公開研究の模様を見学しました。
写真数枚で報告します。
新館恐竜展示。アパトサウルスには足場が組まれた。
このアパトサウルスは、アメリカ・ワイオミング州で発掘されたもの。
地層・時代はモリソン層、ジュラ紀後期(約1億5千万年前)。
全長は約18mです。

頭骨のほかは、大部分の骨が発見されており、アメリカ以外で純骨
で展示されている極めて貴重な標本です。

科博の冨田幸光、真鍋真とイギリスから招いた竜脚類の専門家、
ケンブリッジ大学ポール・アップチャーチ、
オックスフォード大学ポール・バレットが共同でこの標本を研究するこ
とになったそうです。

これからの研究により、この標本が既知のアパトサウルス属3種
のどの種に属するのか、あるいは新種なのか明らかにされます。

 また、科博では、長い首を高く上げたポーズで展示していますが、
最近、アパトサウルスは首を高く持ち上げなかったのではないかとい
う仮説が発表されました。そのシミュレーションに用いられた米カーネ
ギー博物館の標本は、首の根元の骨が変形しているため、仮説を疑
問視する声もあります。

どちらが正しいのか、科博の変形の少ない標本の研究により、その答
えが出せるかもしれません。
足場に取り付けられた説明板