驚異の大恐竜博
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徐星教授、「鳥類の飛行起源や翼の進化を明らかにする新説」発表

 長谷川館長による紹介のあと、徐星教授が新説について発表しました。
"Featherd dinosaurs from China and origin of birds"という題です。

 最初に、鳥類につながる恐竜の系統について簡単に紹介しました。次に
飛行が可能になる条件として、"小型であること"、"はばたく腕"、"羽毛"を
あげました。

このような体の構造をどう利用して飛行に至ったのか。

学説として地上説と樹上説それぞれ説明しました。
これまで地上説が有力だった理由は、これまで地上を歩いていた恐竜しか
発見されてこなかったからだとしています。

 しかし、ミクロラプトルの発見により樹上に生活する特徴をもった恐竜があ
ることがわかりました。パワーポイントの画像では、ミクロラプトルの後肢特に
趾(あしゆび)部の写真、また、原始的な獣脚類から鳥類まで、どのように後肢
が変化していったか図が出ました。

 第一趾の付け根が、だんだん下方に移動
 後肢の骨がだんだん細くなっていく
 末節骨(爪の骨)が湾曲する
 中節骨(爪と連結する骨)が特に細くなっている

このように変化しているそうです。これは樹上恐竜の後肢に非常によく似て
いる。このようなことから、鳥類の起源は樹上恐竜でないかと考えている。