Brachylophosaurus canadensis の標本体内に残された植物片 9.16.08
Tweet, J.S., Chin, K., Braman, D.R., and Murphy, N.L. 2008.
Probable gut contents within a specimen of Brachylophosaurus canadensis
(Dinosauria:Hadrosauridae) from the Upper Cretaceous Judith River Formation
of Montana.
Palaios 23(9):624-635. doi: 10.2110/palo.2007.p07-044r.アブストラクト
モンタナ州Maltaのジュディスリバー層で発見された非常に保存のよい
Brachylophosaurus canadensis (Leonardoとニックネームがついた標本と思わ
れます)の標本体腔内腸のあたりにあった植物片について報告しています。
その標本の化石化の過程について、河川チャネル環境で埋没し、完全な関節、
外皮の印象及び死体を食い荒らされていないことから急速な埋没が示されると
しています。
体腔内に少なくとも5750 cm3の有機物があり、死体の外にはない。(体腔内は
〜63%の粘土、〜16%の非定量物、〜12%の有機物、〜9%のより大きい無機物が
含まれる)、有機物の大半はmmスケールの葉の断片。これについて最節約な説
明は流水によってBrachylophosaurus 死体の口を経て体腔内に入ったとするも
のだが、証拠からハドロサウルス科は大量の植物を食べて小片に砕いたと強く
示唆されるとしています。
参考:Jurassic Park and Dinosaur News(動画ニュース)
The Leonardo Project