中国遼寧省九仏堂層から産出したカウディプテリクス科新属　8.24.08
　　HE Tao(何涛), WANG Xiao-Lin(汪筱林), ZHOU Zhong-He(周忠和)
　　A new genus and species of caudipterid dinosaur from the Lower Cretaceous
　　of Western Liaoning, China
　　Vertebrata PalAsiatica(古脊椎動物学報)　vol.46 No.3 pp.178-180

　　中国遼寧省錦州市義県前楊(qianyang)郷、西二虎橋(Xierhuqiao)、九仏堂層(前期
　白亜紀、Aptian)から産出した、オヴィラプトロサウルス類カウディプテリクス科の新
　属を記載しています。
　Similicaudipteryx yixianensis gen. et sp. nov.
　属名はCaudipteryx との類似から。種小名は産出地義県から。
　完模式標本：IVPP V 12556　不完全な個体の骨格(頭部はないようです)。完全な
　　　　　　　　　後肢と骨盤を含む。

　アブストラクトほにゃ訳
　中国遼西熱河層群九仏堂層(120Ma)産出の新しいオヴィラプトロサウルス類、
　Similicaudipteryx yixianensis gen. et sp. nov. が記載された。これは以下の特徴
　短剣状の尾端骨、Caudipteryx のものに最も類似する腸骨の形態に基づき、カウ
　ディプテリクス科に参照される。他のオヴィラプトロサウルス類とは、以下の点で異
　なる；恥骨：腸骨長比が1.46及び胴椎骨に2個の大きく深い下突起がある。既知の
　カウディプテリクス科は、これまで遼寧省四合屯地域の義県層尖山溝部層(125Ma)
　からのみ産出している。S. yixianensis は、九仏堂層(120Ma)から産出した初のカウ
　ディプテリクス科恐竜である。この新発見から前期白亜紀におけるオヴィラプトル科
　恐竜の進化についての議論及び熱河生物群の恐竜群集について新しい情報がも
　たらされる。