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フランス南東部、上部チトニアンCanjuersから産出したCompsognathus の再考察 1.03.07
 KARIN PEYER
 A RECONSIDERATION OF COMPSOGNATHUS FROM THE UPPER TITHONIAN OF CANJUERS, SOUTHEASTERN FRANCE
 Journal of Vertebrate Paleontology 20(4):879-896, December 2006

 アブストラクトほにゃ訳
  フランス南東部、チトニアンのポルトランド石版石灰岩から産出した、フランスの
 Compsognathus corallestris の再考察は、Compsognathus 分類群のより良い理解の
 ために、極めて重要な、新しい、頭蓋及び頭蓋より後部の情報をもたらす。フランス
 のCompsognathus は、現実の骨部か印象のどちらかが殆ど完全に保存され、尾の遠位
 及び手の指のいくらかをを欠くのみである。これは2つのブロックで保存されているが、
 その1つには頭蓋及び頭蓋より後部、第7尾椎骨まで含まれ、もう1つには第9から第31
 尾椎骨が含まれている。コンプソグナトス科は現在、ヨーロッパ、南米及び中国から
 知られている。外上顎窓の欠如、鉤形の靭帯接合部をもつ、背側に扇形の胸胴椎神経
 棘及び非常に短い第一中手骨と第一指第一指節、これは橈骨より太い-これらの特徴は、
 コンプソグナトス科を他のコエルロサウルス類と区別する。Compsognathus バヴァリ
 ア標本の解剖学的及び形態学的特徴は、フランス標本のそれらと殆ど同一である。そ
 の相違は成長段階(仏標本は亜成体だが、バヴァリア標本より成長している)又は種内
 変異あるいは保存上の要因に関連する。ゆえに、この研究から、C. corallestris
 バヴァリア産出の Compsognathus longipes の主観的同物異名であることが提案され
 る。
 
 アブストラクトにあるように、フランス産 Compsognathus corallestris 記載標本を
 再記載し、バヴァリア産Compsognathus longipes と比較しています。その結果、両
 者は同種であるとされ、C. corallestrisC. longipes の主観的同物異名とされ、
 無効名になりました。
 
 再考察された分類基準
 後凹頚椎骨;大腿骨第四転子の欠如;第一中手骨は第二中手骨長の1/3以下;前上顎
 骨体後端にある腹側突起;第一指は第二指第一指節の遠位端またはそれ以下の長さ。

 本論文ではコンプソグナトス科恐竜を次の7としています:Compsognathus longipes,
 Sinosauropetyx prima, Huaxiagnathus orientalis, Mirischia asymmetrica,
 Aristosuchus pusillus, Juravenator starki and Scipionyx sammnicus