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白亜紀モンゴル産の新しい原始的ケラトプシア類 9.14.06
  Yamaceratops Dorngobiensis, a New Primitive Ceratopsian (Dinosauria: Ornithischia)
  from the Cretaceous of Mongolia
  PETER J MAKOVICKY, MARK A NORELL
  American Museum Novitates Number 3530 (2006), pp. 1–42 BioOne

 アブストラクトほにゃ訳
 東部ゴビ砂漠産出の新しい基盤的ネオケラトプシア類分類群が記載された。
 Yamaceratops dorngobiensis, tax. nov. の年代は、恐らく前期白亜紀の後期であり、Liaoceratops
 Archaeoceratopsの中間的位置を埋めるものである。それは、頬領域と下顎に集中する、数多くの伝統的
 ネオケラトプシア類の共有派生形質を表示する、最も基盤的な分類群である。これら共有派生形質には、
 上頬骨の存在、烏口突起の外側置換、顎閉介筋の挿入のための上角骨の外側稜、下顎関節に対する
 外側壁が含まれる。Yamaceratops は2つの共有派生形質(角骨腹側端にある結節及び頬骨の形)をLiaoceratops
 と共有し、派生した形質の過渡的な存在は、ケラトプシア類の初期進化史において広く見られたかもしれな
 いことを指し示す。Yamaceratops はフリルの形態面をLiaoceratops 及び Leptoceratops と共有するが、そ
 れは、基盤的ネオケラトプシア類においてこの解剖的構造をディスプレイするのと機能は関連しないことを
 示唆し、ケラトプシア類のフリルには、より複雑な進化史があることを暗示する。系統的距離の考慮及び基
 盤的ネオケラトプシア分類群間のモザイク進化から、これらの動物のより大きい多様性がまだ知られずに残っ
 ていることが示される。

 ORNITHISCHIA MARSH, 1890
  CERATOPSIA MARSH, 1890
   NEOCERATOPSIA SERENO, 1986
   Yamaceratops dorngobiensis, new taxon

 属名はチベット仏教の冥界の王Yama(閻魔に相当)にちなんだもの。Yamaは水牛の頭をし、角を生やしている
 が、ケラトプシア類もその特徴からその名が派生している。種小名はこの標本が産出した東部ゴビの県名から。

 産地と層準:Khugenetslavkant ドルンゴビ県。恐らくKhuren Dukh (=Hu¨ ren Dukh)層(おそらくアルビアン)