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徐星、新疆ウイグル自治区の恐竜溝と五彩湾の化石について等、インタビュー 8.30.06
  天山網
  紹介してみましょう。あくまでほにゃ訳です。

  恐竜溝と五彩湾について
  記者:化石の区別はあるか?
  徐星:恐竜溝と五彩湾は、100kmほど離れているが、両方の年代は同じで、同一の動物群に属する。
      しかし、恐竜溝の化石は比較的大型動物が多い傾向がある。1号坑からは世界最長のクビを
      (15m)もったアジア最大の恐竜が発見されている。一方五彩湾は小型動物の傾向があり、トカ
      ゲ、ワニ、カメ類が産出している。またGuanlong wucaii (五彩冠竜)も明らかに恐竜溝の恐竜
      より小型だ。もちろん最小の恐竜は遼寧から産出している。
  記者:大小の区別のほかに違いはあるか?
  徐星:五彩湾の恐竜は植物食恐竜の種類が多い、一方恐竜溝の恐竜は肉食のものも植物食のもの
      もある。このほか五彩湾の恐竜化石の方が野外にさらされていることが少ない。

  恐竜溝と寧夏灵武について
  記者:寧夏と恐竜溝の化石にはどのような区別があるか?
  徐星:寧夏から産出した恐竜は全長17~18m。恐竜溝の恐竜はクビだけで15mも達する。但し、寧夏
      の恐竜は胴椎の神経棘の高さがあり、背の高さは恐竜溝の恐竜より高かったかもしれない。
  記者:新疆と寧夏の恐竜はどちらが早い時期のものなのか?
  徐星:新疆の竜脚類は進化の原始的段階を代表する。寧夏の恐竜は特化し進化したものでこれまで
      見られないクビが短いもので南アメリカの種類に似ている。恐竜溝の恐竜はジュラ紀に生息し
      ていたが、寧夏の恐竜はジュラ紀の中期から後期。地質研究の結論は出ていないが、白亜紀
      の可能性を排除しない。
      このほか、寧夏からは去年と今年で10個体の恐竜が発見されたが、全て同一種に属する。一
      方、新疆恐竜溝の2号坑からは3種類の恐竜が出ている。うち2種は植物食で1種は肉食だ。

  恐竜溝2号坑の発見から
  記者:最近、恐竜溝2号坑から長さ1.37mに達する剣竜の肩棘化石が発見されたが、これまでに新疆
      から剣竜化石は発見されているか?
  徐星:1980年代、ケルマイウェロ地区で剣竜の椎体が発見されている。五彩湾でも剣竜化石が発見
      された。しかしこのように大きい肩棘化石はこれまで発見されていない。これまで四川省で長さ
      1.2mの肩棘化石が発見されたが、それが今まで世界最大の肩棘化石だった。
      恐竜化石については各地方政府の保護を希望する。