オーストラリア高緯度の下部白亜系産出のオパール化したプレシオサウルス 7.05.06
An archaic crested plesiosaur in opal from the Lower Cretaceous high-latitude
deposits of Australia
Benjamin P. Kear, Natalie I. Schroeder, Michael S.Y. Lee
Biology Letters FirstCite Early Online Publishing DOI: 10.1098/rsbl.2006.0504
アブストラクトほにゃ訳
オーストラリア南部の下部白亜系(Aptian–Albian)から産出した、体長約2.5mのプリオサウルス
上科小型プレシオサウルス Umoonasaurus demoscyllus gen. et sp. nov. の記載です。
その頭蓋はこれまでで最も完全にオパール化した脊椎動物化石だそうです。また、頭蓋には、
その中線と眼窩の上に大型の稜があります。その比較的新しい年代(約1億1千5百万年前)にか
かわらず、驚くほど古いタイプの特徴があり、最も基盤的であると同時に、最後まで生き残ったロ
マエロサウルス科となっています。特に、'プリオサウルス形類'の特徴(大きい頭、短い頚部、大型
化)を欠き、より派生したジュラ紀のロマエロサウルス科の特徴を典型的にに示しています。
ゆえに、'プリオサウルス形類'の強肉食体型の疑わしい収斂進化を補強する。
Umoonasaurus は白亜紀前期の高緯度地域(約75度)内海に生息し、季節的に半ば凍結する気
候を免れませんでした。この極端な環境からプレシオサウルス分類群の様々な分布が支持され、
また、これらの海生爬虫類が(高くなった代謝レベルなど)低水温に対する適応を保有していたかも
しれないことを示唆します。
実に、Umoonasaurus のような古代の地方的な系統は、オーストラリアの白亜紀脊椎動物群集
では普通の現象であり、低温高緯度地域での孤立化により促進されたかもしれないのです。
頭部復元画by Josh Lee (2005)
MSNBC