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中国遼寧省下部白亜系産のISTIODACTYLUS 新種 5.07.06
 A NEW SPECIES OF ISTIODACTYLUS (PTEROSAURIA, PTERODACTYLOIDEA)
 FROM THE LOWER CRETACEOUS OF LIAONING, CHINA
 BRIAN ANDRES and JI QIANG(季強)
 Journal of Vertebrate Paleontology 26(1):70–78, March 2006

 遼寧省産のイスティオダクティルス科翼竜の新種を記載しています。

 アブストラクトほにゃ訳
 中国遼寧省九仏堂層産出の ISTIODACTYLUS sinensis, sp. nov.が単一の殆ど完全かつ
 殆ど骨学的に成体の標本に基づき記載された。これは同層産で10番目に記載された翼
 竜であり、長年の間で殆ど半分を占める中国北西部で記載された18番目の翼竜である。
 この種はイスティオダクティルス科とされるが、同科はこれまで英国ワイト島からのみ産
 出したプテロダクティルス上科翼竜の単一種により設立された科だった。この新しい形
 態は他の2つのイスティオダクティルス科種と明確に異なる。
 それは、Istiodactylus latidens より小型で、より原始形質的で、より若いが、同年代の
 Nurhachius ignaciobritoi より大型で、より派生している。Istiodactylus sinensisは
 I. latidens に非常によく似ているので、これまでI. latidens の固有派生形質とされてき
 た形質の殆ど全ては、今、Istiodactylus 属の共有派生形質となった。両者がが最も異
 なるのは、I. sinensis が I. latidens よりはるかに小型である点である。I. sinensis の翼開
 長、頭蓋及び殆どの保存された肢要素の長さは、I. latidens の翼開長及び要素の約63
 %である。この新しい標本から、Istiodactylus 属が、多くの形質の中から、次の形質で
 分類されることが立証される;背腹側に圧偏押しているが外側に膨大していない吻骨
 及び眼窩下窓?の存在。顎の歯槽縁の背側偏向及び上腕骨55%から1.5倍の第4中手骨は、
 イスティオダクティルス科及びアンハングエラ科の共有派生形質である。

 イスティオダクティルス科
 修正された分類基準:鼻・前眼窩窓が頭蓋長及び頭蓋高の58%以上を占める;また先
 端を切った三角形の歯根をもち頬唇側に圧縮した槍状歯。
 分布:下部白亜系(バレミアン-アプティアン)英国ワイト島及び中国遼寧省。

 ISTIODACTYLUS Howse et al., 2001
 修正された分類基準:背腹側に圧偏しているが外側に膨大していない吻骨;伸長し後方
 に傾斜した、頬骨の涙骨突起;頬骨の後眼窩突起上の前背側に向いた突起;円形に近い
 眼窩は眼窩下窓と明瞭に分かれていない;長く傾斜した眼窩下窓;らせん状顎関節の欠
 如;及び歯は頭蓋の前部1/3に限られ、歯の幅より小さい間隔で次の歯に続く。
 
 ISTIODACTYLUS SINENSIS, sp. nov.
 完全模式標本:NGMC(中国国立地質博物館)99-07-11 頭蓋、環軸椎、第3頚椎、9個の胴
 椎、13個の肋骨片、両肩甲骨及び両烏口骨、両翼の殆どの要素、骨盤の腹側部、両大腿
 骨及び両脛骨の一部、4個の足趾骨、及び約30個の腹肋片。これはISTIODACTYLUS sinensis
 の唯一知られた標本である。
 産地と層準:九仏堂層の凝灰質層。白亜紀前期(アプティアン)。中国遼寧省義県Toutai
 Baitaigou村。
 種小名の語源:中国の(ギリシャ語)。ISTIODACTYLUS 科で二番目の存在であること、また
 イスティオダクティルス科が中国にいることから。
 分類基準:上顎歯列が鼻眼窩窓の下まで伸びている;前上顎骨の小さい矢状稜はない;
 上下顎の両側に約15、総数約60本の歯;癒合した環椎と軸椎;第二翼指は第一翼指より
 著しく短い;大腿骨は尺骨の62%以上。

 I. latidens の頭蓋長が560mmであるのに対し、I. sinensis のそれは354.6mmであり、
 それから翼開長を推定すると、前者が4.3mであるのに対し、後者は2.7mで、前者の約
 63%になります。なお、Nurhachius ignaciobritoi は頭蓋長330mm、翼開長2.4から2.5m
 としています。