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チャタム諸島の恐竜サンクチュアリ
 Dinosaur sanctuary on the Chatham Islands, Southwest Pacific:
 First record of theropods from the K–T boundary Takatika Grit
 Jeffrey D. Stilwell, Christopher P. Consoli, Rupert Sutherland, Steven Salisbury,
 Thomas H. Rich, Patricia A. Vickers-Rich, Philip J. Currie, Graeme J. Wilson

 ニュージーランド南島から東に1,000km以上離れたチャタム諸島のK-T境界近くから産出した
 恐竜化石について記載しています。

 アブストラクトほにゃ訳
 南西太平洋諸島の恐竜を含む白亜紀―第三紀(K-T)境界面?(約6千5百万年)は、2003年3月、
 遠く離れた、チャタム海膨に沿うチャタム諸島(南緯44°西経176°)のTakatika Gritから回
 収されるまで知られていなかった。テクトニック及び古生物学的証拠から、K-T境界より前
 に、現在のニュージーランドと約900km東に伸びる陸橋により繋がっていたことが支持され
 る。チャタム諸島の陸生動物相は、低く横たわった幅狭いニュージーランド亜大陸地橋に
 そって、沿岸性の温暖な環境に生息していたが、そこは、氾濫原とデルタに隣接した、侵食
 された丘(地塁)のある、構造的にダイナミックな火山性の景観により特徴づけられ、全ての
 堆積物は地溝に堆積している。この指状の土地は、針葉樹とヒカゲノカズラ(Lycopodiopsida)
 に占められた森林に覆われていた。チャタム諸島地域はニュージーランドと共に、約8千万年
 前以降、ゴンドワナ周辺部から分離してから恐竜島サンクチュアリをもたらしたのかもしれ
 ない。

 記載している恐竜化石には次のようなものがあります。
 GNS CD 578:部分的な獣脚類椎骨、恐らく体高3~4mの獣脚類。
 GNS CD 579:獣脚類の手の末節骨、オルニトミモサウルス類のものに最も近い
 GNS CD 580:獣脚類の手の基節骨、
 GNS CD 583:獣脚類の足の基節骨恐らく基盤的アロサウルス上科