ジュラ紀中期マダガスカル産の古原竜脚類のような歯をした竜脚類 11.07.05
A new sauropod dinosaur with prosauropod-like teeth from the Middle Jurassic
of Madagascar
ERIC BUFFETAUT Bulletin de la Société Géologique de France, 176(5), 467-473
マダガスカル北西部ジュラ紀中期(Bathonian)産の数本の歯を含む歯骨から、新しい
竜脚類を記載しています。
Archaeodontosaurus descouensi, n.g., n.sp.
その歯は進化した竜脚類と古竜脚類の特徴の普通でないコンビネーションを示している。
歯骨の前部は進化した竜脚類のように深いが、大きい鋸歯があり舌側が凸状になっている
歯は古竜脚類の歯に比肩される。初期の竜脚類における、より通常の組合せは、低い古竜
脚類のような歯骨とスプーン形の竜脚類らしい歯の組合せである。
Archaeodontosaurus descouensi の状態は、基盤的竜脚類が古竜脚類のような歯をしてい
たことを強く示唆するが、様々なジュラ紀初期・中期の竜脚類の顎及び歯列として知られ
るものからは、その分類群が分化の初めにおいて異なった道をたどる、モザイク的進化を
したことが指し示される。
Archaeodontosaurus descouensi はこれまでにBothriospondylus及びLapparentosaurus
とされたジュラ紀マダガスカル産の竜脚類と異なり、これらは再検討が必要である。少な
くとも2つの異なった、異なった歯の形態をした竜脚類がジュラ紀中期のマダガスカルにい
たようにみえる。