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パタゴニア、ジュラ紀-白亜紀境界産の、特異な海生ワニ類 11.11.05
  An Unusual Marine Crocodyliform from the Jurassic-Cretaceous Boundary of Patagonia
  Zulma Gasparini, Diego Pol, Luis A. Spalletti
  サイエンスエクスプレス
  Dakosaurus andiniensis は1996年に記載された海生ワニ類ですが、その時は
 断片的な化石だったのか、標本のクリーニングが不完全だったのでしょう。
 体長は約4mとされています。

 今回、1996年に発見された完全な頭の標本により、そのありえないような形態が
 明らかになりました。ゴジラのニックネームがついています。
 非常に短い吻部、高さが約30cmもある頭蓋をもち、歯にはセレーションがあると
 いう、特異なものです。短い吻部のワニは、陸生の種類では報告されていますが、
 海生種では初めてではないでしょうか。また、セレーションは肉食恐竜などでは普
 通ですが、海生は虫類ではどうでしょう?

 ナショナルジオグラフィック日本版12月号でこのワニの特集が組まれています。
 ナショナルジオグラフィック ニューサイエンティスト ネイチャーニュース
 オハイオ州立大ニュース
 朝日 読売
 参考:Zulma Gaspariniの他の論文