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中国甘粛省前期白亜紀産の基盤的ネオケラトプス類恐竜 Auroraceratops 10.26.05
 On a New Genus of Basal Neoceratopsian Dinosaur from the Early Cretaceous of Gansu Province, China
 YOU Hailu(尤海魯), LI Daqing(李大慶), JI Qiang(), Matthew C. LAMANNA and Peter DODSON
 ACTA GEOLOGICA SINICA(地質学報英文版) Vol.79 No.5 pp.593–597 Oct. 2005

 中国甘粛省公婆泉盆地、前期白亜紀、新民堡群から産出した、殆ど完全な頭蓋と下顎につい
 て、ネオケラトプス類(Neoceratopsia)の新属新種記載しています。
 Auroraceratops rugosus gen. et sp. nov.

 属名は、初期のネオケラトプス類であること及び、記載者の一人Peter DODSONの37年来の妻
 Dawn(ラテン語でauroraと同義)に献名したもの。種小名は、その頭蓋及び下顎が、しわがよっ
 たような状態であることから。

 完模式標本:ほとんど完全な頭蓋と下顎。IG-2004-VD-001(中国地質科学院地質学研究所)
 
 分類基準:短い顔をした、中ぐらいの大きさのネオケラトプス類で、非常に幅広い鼻骨;キノ
 コ状に膨大した背側端をもつ涙骨;非常にしわがよった頬骨、歯骨及び上角骨;翼状骨の水平
 に尾側に向いた突起は底蝶形骨及び底翼状関節を腹側に覆う;膨らんだ、細い溝のある前上
 顎歯。図を見ると、全体の印象は平たく幅広く見えます。頭蓋の全長197mm、幅192mm(ともに
 保存された部分で)です。

 系統的位置づけについては、コロノサウルス類(Coronosauria ProtoceratopsTriceratops
 含まれる)の外群を、Liaoceratops 及び Archaeoceratops とともに成すが、この中では最も
 派生しているだろうとしています。