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チチュラブクレーターが絶滅の原因説にまた衝撃 5.25.05
  ニュースネイチャー
  5月23日から27日にルイジアナで開催されているAmerican Geophysical
 Union conference
でプリンストン大のGerta Keller らが発表したもの。
 彼らは2年前にチチュラブクレーターから60kmの地点で1,500mの掘削をし、
 衝撃の年代と大量絶滅の年代に30万年のギャップがあることを明らかにし
 ました。しかし、この結果に疑問をもつ研究者もいます。

 論争に決着をつけるため、今回彼らは引き波により堆積物が影響を受けに
 くい、クレーターから2000km北に離れたテキサス州東部Rosebud近郊で深
 さ50mの3本の掘削をしました。

 最良のコアの2mのセクションから、Kellerらは彼らが30万年のギャップを図
 示しました。 まず最初に、チチュラブの衝撃から放出された物質であるベン
 トナイトと呼ばれる変性ガラスが2cmの厚い層である。 その50cm上に小惑
 星により引き起こされた津波からの堆積物層。最後にこれらの層の1.2m上
 に小さい植物と死んだ動物の化石によって表される大規模絶滅の砕屑があ
 るということです。

 The National Science Foundation は、彼らがクレーターの南方約7,800km
 離れたブラジルのRecifeで2006年秋に掘削するのに4万ドル資金を提供し
 ました。この結果が最終結論をもたらすことを彼らは望んでいるそうです。
 参考:University of Arizona: Chicxulub Impact
    Keller G., et al. Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 101. 3753 - 3758 (2004)