韓国宝城郡で「子恐竜の化石」発見 10.14.04
朝鮮日報
全羅(チョンラ)南道・宝城(ボソン)郡・得粮(トクリャン)面の海岸で子恐竜の
化石が発掘された。 全南(チョンナム)大学傘下の韓国恐竜研究センター
(所長・許民(ホ・ミン)教授)は13日、宝城郡庁で調査報告会を行い、「02年8
月から宝城郡・得粮面・ビボン里の海岸沿い3キロメートル一帯で学術調査
を行った結果、約8300万年前に存在していた子恐竜の化石を発掘した」と発
表した。
現在確認された骨格部位は肩骨、前足骨、胸骨のそれぞれ左右1対、背骨
8個、肋骨9個など。頭骨と確認された部分は現在、付いている石を剥がして
いる最中だという。
これとともに、15個の恐竜の卵の巣と、130個あまりの卵が新たに発見された。
発掘地点は海岸から5〜10メートル余離れており、満ち潮の際は水深が2〜3
メートル余になる。
今回、発掘された化石は恐竜の全体の骨格(原形)の30%ほどで、15%ほど
まで発見された慶?(キョンサン)南道・古城(コソン)などに比べ原型の発見比率
が高い。米国や中国などではほとんど原形を保っている恐竜の化石が発掘さ
れた。
この化石は、中生代・白堊紀後期(約8300万年前)に東アジア地域に主に生息
していた草食恐竜のハドロサウルス類のものと推定されている。全身の骨格の
長さが約2メートルで、卵から孵化してから1年も経たない子恐竜と推定されて
いる。
許教授は「韓国で一定の順番を持つ恐竜の骨化石が、1か所で多数発見され
たということに大きな意味がある」とし、「学術的には、草食恐竜の骨と哺乳類
動物の痕跡が一緒に発見されたことから、食物連鎖の関係などを究明できる
資料になり得るだろう」と述べた。
光州=クォン・ギョンアン記者gakwon.chosun.com