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極東ロシア、マーストリヒト期産のランベオサウルス亜科恐竜 10.09.04
 The lambeosaurine dinosaur Amurosaurus riabinini,
 from the Maastrichtian of Far Eastern Russia
 PASCAL GODEFROIT, YURI L. BOLOTSKY, and JIMMY VAN ITTERBEECK
 Acta Palaeontol. Pol. 49 (4): pp.585-618, 2004

  極東ロシア、アムール州のアムール川(黒竜江)沿岸の町、Blagoveschenskの、
 マーストリヒト期Udurchukan層から産出した多量の関節しない骨から1991年に記
 載されたAmurosaurus riabinini について再び記載しています。
 その目的として、同属はロシア領で最も豊富に発見された恐竜であるが、91年の
 記載は全く注目されず、ロシアと中央アジア産鳥脚類恐竜に冠する最新の総合で
 も言及さえされなかった(Norman and Sues 2000)ためとしています。
 
 頭蓋、歯および頭蓋より後部の40の形質に基づく系統分析により、Amurosaurus
 は、パラサウロロフスおよびコリトサウルスクレードにより形成される単系統群
 と姉妹群をなす、ランベオサウルス亜科内の比較的基盤的位置にあることが示さ
 れるそうです。

 このことから、ランベオサウルス亜科はアジアに起源をもつことが論証される。
 東アジアでは、ランベオサウルス亜科恐竜は、後期マーストリヒト期恐竜産地に
 おいて支配的な位置を占めたが、一方、このグループは明らかに西部北アメリカ
 からの同時期の産地からは最早表れていないとしています。