Yanornisの胃石: 9.29.04
現生鳥類に導かれる系統における最も早期の根本的な食物変更の徴候及び砂嚢の可塑性
Gastroliths in Yanornis: an indication of the earliest radical diet-switching
and gizzard plasticity in the lineage leading to living birds?
Zhonghe Zhou(周忠和) , Julia Clarke, Fucheng Zhang(張福成) and Oliver Wings
Naturwissenschaften Online First
Yanornis martini(馬氏燕鳥)は、中国遼寧省朝陽市義県の前期白亜紀、九仏堂層から産出
した新鳥類です。2001年に科学通報で記載されたあと、2002年にはネイチャー誌上でその
3番目の標本腹部に魚の残片があり、魚食性だったことを表していると発表されています。
今回、新しい完全な関節した標本について報告されています。植物食性と関連づけられる
ような沢山の原位置にある胃石が保存されているそうです。この標本にある胃石、前の標
本の魚残片さらに他の3標本に胃石がないことから、Yanornis の食性変更と一貫すること
が示唆されるとしています。それは保存上加工されたり、たまたま口に入ったという説明
と保存された資料とは一致しないと議論しています。
この発見は、現生の鳥類で季節により手に入る食物源の変化に対応して観測される、断続
する食性の変化(そして、砂嚢の可塑性を関連づける)の最も早い存在を示すとしています。
参考:科学通報2001年3月記載論文 中国語 英語アブストラクト