鳥盤類恐竜における保育行動 9.09.04
Palaeontology: Parental care in an ornithischian dinosaur
QINGJIN MENG, JINYUAN LIU(,劉金遠), DAVID J. VARRICCHIO,
TIMOTHY HUANG & CHUNLING GAO
Nature 431, 145
- 146 (09 September 2004); doi:10.1038/431145a
驚異の大恐竜博で展示されているプシッタコサウルス科の一種の集団
化石をご覧になった方も多いでしょう。写真
ブリーフコミュニケーションで、プシッタコサウルス属として、この標本の報
告がされています。
この標本は、遼寧省北票市上園、陸家屯層下部で産出したものです。
遼寧の化石は二次元になっているものが多いのですが、陸家屯層下部
では立体で保存されているものが多いのだそうです。
これは、1体の成体と34体の幼体で構成されている集団化石です。幼体
の大腿骨長は30-34mm。あまり差はありません。あとから流されて一緒
になったものでなく、集団のまま急速に埋葬されたものです。
この標本により、プシッタコサウルス属では孵化後の子育てがされてい
たとするとともに、恐竜類に孵化後の子育てがあった強力な証拠となる
としています。
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