兵庫県三田市で3,700万年の哺乳類化石2種発見 8.30.04
ヤフーニュース(共同) 朝日新聞
兵庫県立人と自然の博物館(同県三田市)は30日、三田市内の約
3700万年前(古第3紀後期始新世)の地層から、2種類の陸生哺乳
類の化石を発見したと発表した。
この時代の陸生哺乳類化石が複数種見つかるのは国内では珍しく、
当時の生息状況を解明する貴重な資料になりそうだ。
同博物館によると、見つかったのは偶蹄(ぐうてい)目アントラコテリウ
ム科の草食獣の臼歯6本が残る下あごの一部(長さ約14センチ、幅
約2センチ、高さ約1センチ)と、バクの仲間(バク上科)の臼歯3本(長
さ約3センチ、幅、高さ約1センチ)。いずれも成獣とみられ、それぞれ体
長は約1・5メートルと約1メートルと推定される。
別の大型草食獣とみられる足跡の断面(深さ約10センチ)の化石も見
つかり、哺乳類の足跡化石としては国内最古という。 (共同通信)