白亜紀前期の翼竜胎児 6.10.04
Palaeontology: Pterosaur embryo from the Early Cretaceous
An impressive fossil discovered in China confirms that pterosaurs were egg-layers.
WANG Xiao-Lin(汪筱林), ZHOU Zhong-He(周忠和)
ネイチャー6月10日号ブリーフコミュニケーション Nature 429, 621
(10 June 2004); doi:10.1038/429621a
世界初の翼竜胎児報告です。中国遼寧省金剛山の義県塁層上部の金剛山層から産出しました。
年代は1億2千1百万年前とされています。
長径53o、短径41mmの楕円形をした卵殻断面の中に胎児骨格があります。写真を見ると、岩板の
両側に骨格がそれほど散乱しないでついています。ほとんど完全なものだそうです。
骨格は、まず極端に長い第4指と頑丈な上腕骨により翼竜とわかり、比較的短い中足骨などから
Haopterusなどのオルニトケイルス科としています。
この胎児骨格は、独ゾルンホーフェン産の最小のPterodactylus幼体骨格(翼開長18cm)より大きく、
翼開長27cmとされています。このことから、中-大型の翼竜に成長するものとしています。また
骨格や皮膜の状態から、孵化数日前のものとしています。
読売 毎日(荒い写真あり)
中国恐竜網 説明が詳しい