中国遼寧省白亜紀前期の、双弓類の頭蓋をもつエナンティオルニス類鳥類と
その歯の発達 4.14.04
Enantiornithine Bird with Diapsidian Skull and Its Dental Development
in the Early Cretaceous in Liaoning, China
GONG Enpu(鞏恩普), HOU Lianhai(侯連海) and WANG Lixia
ACTA GEOLOGICA SINICA(地質学報英文版) vol.78 No.1 pp.1-7
遼寧省朝陽市上河首地域の九仏堂層で発見された、白亜紀前期のエナンティオルニ
ス類鳥類の記載。白亜紀前期のエナンティオルニス類で最大の個体。しかし、そ
の歯には偽異型歯(?)(pseudoheterodont)の特徴がある。より以前の段階におきか
わる、新しい歯のいくつかの異なった発達段階および発達段階がこの標本に保存
されている。この成長パターンは、Archaeopteryx およびワニのパターンと同様だ
が恐竜のパターンとは異なっている。頭蓋にはよく発達した後眼窩骨があり、
Confuciusornis のそれのように、双弓類の頭蓋のようだ。さらに、前頭前骨の特
徴的な保存状態から、それを白亜紀前期の他のエナンティオルニス類から区別して
いる。
Aberratiodontuiformes ord. nov.
Aberrationdontuidae fam. nov.
Aberratiodontus gen. nov.
Aberratiodontus wui sp. nov.
となっています。
属名はこの鳥の歯の特徴から。異常な歯という意味でしょうか。種小名は遼寧省の
古生物学調査を発展させた Wu Qicheng 教授に捧げられています。
標本は、ほとんど完全な骨格のついた主岩板と羽毛印象のついた反対面の岩板から
なります。LHV0001a,LHV0001b.
体の大きさはLongipteryxの約2倍(頭蓋長58.7mm)、歯は各側に21もついています。
中国恐竜網(標本写真あり)