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白亜紀後期には氷床により大規模な海面変化が起こった2.29.04
 NSFプレスリリース
 白亜紀後期の気候は、これまで季節変化は出てきたが、まだ温暖で氷床はなかった
 と考えられていました。Rutgers 大のKenneth Miller らのチームは、国際深海掘
 削計画Leg 174AXからニュージャージー州の沿岸平野のコアを調べました。
 その結果、白亜紀後期(9900万年-6500万年前)に海水面が数千年から百万年以下の
 短期間で25m以上変化したことがわかりました。

 この変化の説明として、当時の南極で氷床が発達したことをあげています。当時は
 まだ大気中の二酸化炭素により温暖な気候だったのですが、南極では短命で限定さ
 れた、海岸まで発達しなかったものではあったが、氷床が発達し、世界的な海水面
 の変化を引き起こしたとしています。

 Geological Society of America Bulletin: Vol.116,No.3,pp.368-393に掲載。
 ユーレカラート(同文)