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南極で新発見の恐竜 2.28.04
 NSFプレスリリース
 南極で2つのチームが新種の恐竜を発見したと報道しています。
 1つは南極半島のジェームス・ロス島で調査していた、カリフォルニア聖マリ
 ア大のJudd Caseらのチーム。白亜紀後期(約7千万年前)の獣脚類化石を発見し
 たそうです。上顎とそれについた歯、こぼれた歯、後肢などがあるようです。
 後肢の形状から、推定体高1.8から2.4mとされています。

 この発見についてCaseは次のようにコメントしています。
 第一に、白亜紀末の南極からは比較的少数の恐竜化石しか発見されていない。
 第二に、最南端の大陸から南米大陸に突き出た南極半島のロス地域では、恐竜
 化石は極端に稀で、ただ6標本発見されたうちの1標本である。
 さらに、保存された限りにおいて、この動物はおよそ7千万年前、死後海岸から
 浮遊して流れ、当時100から200mの浅海だったウェッデル海の底に沈んだらしい。

 この獣脚類が記載されれば南極からの2番目の獣脚類になります。

 2つ目は、イリノイ州ロックアイランドにあるオウガスタナ大のWilliam Hammer
 らのチーム。過去にCryolophosaurus を発見したことで有名です。彼らはその
 見つかっていない部分の骨を捜していたようです。場所はBeardmore 氷河の近く
 カークパトリック山頂地域(標高3,900m)。そこで、差し渡し約1mの骨盤を発見し
 ました。推定体高1.8から2.1m、体長9mの原始的な竜脚類ということです。
 およそ2億年前のものだそうです。

 南極産の恐竜の発見は、ゴンドワナ地域の恐竜研究により深みを与えるものとなる
 のでしょう。
 ヤフーニュース(共同) 朝日新聞