アルゼンチン・パタゴニア産のティタノサウルス科 2.15.04
Rinconsaurus caudamirus gen. et sp nov., a new titanosaurid (Dinosauria,
Sauropoda) from the Late Cretaceous of Patagonia, Argentina.
Calvo, J.O. & B.J.G. Riga, REVISTA GEOLOGICA DE CHILE 30 (2):pp.333-353 (DEC 2003)
アルゼンチン、パタゴニア、ネウケン州Rincon de los Saucesの上部白亜系
ネウケン層で産出した化石の記載です。2001年SVP総会で発表されたもの(JVP 21(3)
55A)の続報にあたります。DinosaurMLより
Rinconsaurus caudamirus gen. et sp. nov.
13個の関節した尾椎骨および関節していない頭蓋、頚椎、胴椎その他の材料か
らなるそうです。これらの化石は2体の成体と1体の幼体のものとされています。
以下の固有派生形質があるとのこと
(1)中央前部胴椎の神経棘は垂直面に対し60度以上後方に傾いている。
(2)中央部尾椎には骨質突起があり、後関節突起の関節面を支持している。
(3)両凹-両凸または両凹-後凹-両凸の一連の椎体が間に入った、前凹の後部尾椎体
ティタノサウルス科内の系統では (Rinconsaurus + Aeolosaurus) は
(Opisthocoelicaudia + (Alamosaurus + (Neuquensaurus + Saltasaurus)))の姉
妹群と考えられています。
両凹-後凹-両凸の椎体が連なる尾椎は竜脚類で初めて見つかったもの。さらにティ
タノサウルス科の尾椎では強度に前凹が発達していると定義づけられていたので、
系統的視点からは、この発見は重要なものであるとしているそうです。