遼寧省西部前期白亜紀義県層産の新マニラプトル類
恐竜 8.06.03
遼寧西部早白亜世義県組一新手盗竜類
A NEW MANIRAPTRAN DINOSAUR FROM THE EARLY
CRETACEOUS YIXIAN FORMATION OF WESTREN LIANING
徐星、汪筱林
古脊椎動物学報第41巻第3期2003年7月pp.195-202
2001年、中国科学院古脊椎動物与古人類研究所が
遼西で行った発掘で発見されたものです。
産地と層準:朝陽近郊の錦州地区義県頭台郷王家溝
義県層下部、白亜紀前期
Yixianosaurus longimanus gen. et sp. nov.
長掌義県竜(新属新種)と命名されています。
模式標本(IVPP V 12638)は左右肩帯から指末節骨に
いたるもので、羽毛の跡も残っています。遼西産9番目
の羽毛恐竜になります。
その分類基準となる特徴には、以下のものが含まれま
す。
手は上腕骨の140%の長さ、手第二指第二指節は第二
中手骨より長い、手第三指第三指節は第三指第一指節
の244%の長さ、および第三指第二指節は近位腹側に突
起(heel)がある。
長く伸びた末端から二番目の指節から、この恐竜の把握
能力が示され、樹上性への適応があったかもしれない
ことが表されている。
この恐竜の発見は、熱河群獣脚類恐竜の多様性を増大
するもの。
参考:中国恐竜網