アジアと北アメリカ産の大型獣脚類:Tarbosaurus bataar と
Tyrannosaurus rex 頭蓋の比較 7.03.03
Giant theropod dinosaurs from Asia and North America: Skulls of
Tarbosaurus bataar and Tyrannosaurus rex compared
Jorn H. Hurum and Karol Sabath
Acta Palaeontologica Polonica 48 (2), 2003: 161-190
主にポーランドの発掘によって獲られた多くのTarbosaurus bataar
標本そのほかウランバートルの国立博物館所蔵標本およびモス
クワで記載された標本とTyrannosaurus rex 側はBHI-3033(スタン)、
CM9380およびオスロ地質大学標本それぞれのキャストを比較し
ています。
アブストラクトほにゃ訳
両者とも頭蓋外側面観は深い。背側面観ではTyrannosaurus rexの
頭蓋は後部が非常に幅広いが吻鼻に向かって狭まっている;Ta.
bataar では頭蓋はより細長い(特にその腹側部:前上顎骨、上顎
骨、頬骨および方形骨複合)、また頭蓋後半の膨大はより急激で
ない。Ta. bataarの細長い吻鼻は、 より原始的なの北米のティラノ
サウルス科を想起させる。T.rexと Ta. bataar の間の最も明白な
違いは、涙骨の間で高くなっている Ta. bataar の鼻骨の隆起であ
り、それはほとんどのティラノサウルス科よりもそれほど頭蓋の他
の骨に付いていない。 これは Ta.
bataar の破砕的な咬合の扱い
における変化のためである。 我々は古生物地理的に基礎を置い
てティラノサウルス亜科を、アジア形(Tarbosaurusとおそらくは
Alioramus)と北米形(Daspletosaurusと
Tyrannosaurus)に分割す
ることを提案する。 この分割は2つのグループの解剖構造の違い
によって支持される: アジア形では、鼻骨は上顎骨の衝撃をそら
すことに関わる主要な骨の列から除外され、歯骨-角骨の組み
合わせが、 より強固な下顎を形成している。