ティラノサウルス科恐竜の頭蓋構造と進化 7.03.03
Skull structure and evolution in tyrannosaurid dinosaurs
Philip J. Currie, Jorn H. Hurum, and Karol Sabath
Acta Palaeontologica Polonica 48 (2), 2003: 227-234
アブストラクトほにゃ訳
ティラノサウルス科を2つの異なった亜科に細分することができる-
アルバートサウルス亜科とティラノサウルス亜科である。以前に認
識されていた細分アウブリソドン亜科とシャンシャノサウルス亜科は
不十分な材料と幼体標本を基礎に置いていたため却下される。
我々の結果は、Allosaurus を外群とした77の頭蓋形質と7属(
Albertosaurus, Alioramus, Daspletosaurus, Gorgosaurus,
Nanotyrannus, Tarbosaurus, and Tyrannosaurus)をPAUPプログラ
ム(Swofford 1999)で用いた系統解析を基礎に置いている。使われ
た77の形質のうち半分以上は、最節約に役立った。単一の最節約
系統樹は樹長88で得られた。頭蓋形質の解析と頭蓋より後方の形
質の比較から、Tarbosaurus bataar はTyrannosaurus rex の姉妹
群でないことが明らかになる(反対Holtz 2001)。両者の類似性は、
一部には両者とも極度に巨大な動物である事のためである。した
がって、Tarbosaurus はTyrannosaurus と別属と考えられるべきで
ある。