始祖鳥に挑戦?東方吉祥鳥、中華恐竜園に収蔵 12.10.02
  12月5日、中国常州の中華恐竜園に、"東方吉祥鳥"という新属新種
 の原始鳥類が入り、収蔵されたそうです。
 これは、今年4月に、中国地質科学院に所属し、南京大学客員教授で
 もある季強が、南京大学のチームと合同で、遼寧省四合屯の大板溝で
 発見した初鳥類化石です。年代は、約1億3千万年前。中華神州鳥より、
 約500万年新しいそうです。

 季強によれば、始祖鳥は羽毛印象を備えて発見されたので、あまりに
 鳥類の祖先のイメージが強くなっているが、解剖的特徴はコンプソグナ
 トスとよく似る。化石の稀有性から比較があまりできないため、鳥類の
 始祖のイメージが歴史的にあまりに固まっているとしています。

 一方、東方吉祥鳥は以下の特徴をもつそうです。"上下の顎に歯は無
 く、角質の嘴を持っている。胸骨は発達し、竜骨突起を具えている。前
 肢は後肢より著しく長い。"これらは始祖鳥とは異なる特徴です。また
 "後肢の第一趾は反転し、他の三趾と向かい合って握る"特徴もあり、
 この点で中華神州鳥とは異なるとしています。

 叉骨はU字形をしているそうです。始祖鳥は滑空能力をもっていたの
 に過ぎないが、このトリは角質の嘴をもち、真正の飛行能力をもってい
 る最古のもの。東方吉祥鳥と中華神州鳥こそが真に鳥類の祖先であ
 り、鳥類の定義、進化と系統に関し重要な意義を有するとしています。

 記載論文は、「遼寧北票首次発現初鳥類化石──東方吉祥鳥」という
 題で南京大学学報に、掲載されているそうです。なかなか入手できな
 いのが困りますが・・・
  人民日報 新華社 中国科学院 中国網(写真) 北方網(写真)
  中華恐竜園ニュース(写真あり) 南京大学ニュース 新華社江蘇
  ZAKZAK(日本語)