白亜紀中国産の新しい原始的エナンティオルニス類鳥類 3.06.02
  A NEW AND PRIMITIVE ENANTIORNITHINE BIRD FROM THE EARLY
  CRETACEOUS OF CHINA
  Journal of Vertebrate Paleontology: Vol. 22, No. 1, pp. 49-57.
  周忠和
  遼寧省産の原始的エナンティオルニス鳥類、
 Eocathayornis walkeri, gen. et sp. nov. の記載です。
 学名を見るとわかるように、Cathayornis 華夏鳥と同程度の大きさで、
 いくつかの形質を共有しますが、より原始的だそうです。

 歯は顎に存在する、3本の翼指に爪があるが、小指の爪は小さくなっている。
 橈骨の幅は尺骨の幅のほぼ3/4。胸骨は比較的短く、一対の長い尾外側方
 向の突起があり、低く尾方向へ分布した竜骨がある。
 烏口骨は支柱のようで、尾側に凹面であり、エナンティオルニス鳥類で典型
 的である。
 肩甲骨と翼の進歩的な特徴は力強いはばたき飛行の能力を示唆する。
 このトリはCathayornis とのいくつかの共有派生形質に基づき、カタイオルニ
 ス科に帰せられる。