Shanshanosaurus huoyanshanensis についての新情報 11.22.01
  New information on Shanshanosaurus huoyanshanensis, a juvenile
  tyrannosaurid (Theropoda, Dinosauria) from the Late Cretaceous of China

  Philip J. Currie and Dong Zhiming(董枝明)
  Canadian Journal of Earth Sciences 38: 1729-1737

  中国北西部新疆ウイグル自治区Subashi層(上部白亜系)から産出した
 Shanshanosaurus huoyanshanensis は長い間小型獣脚類の独自の属と
 考えられてきた。しかし、最近では通常、ティラノサウルス科のアウブリソ
 ドン亜科に属するとされている。

  唯一の標本について再研究および再記載の結果、それは小型の標本で
 はなく、ティラノサウルス亜科恐らく全長2.3mと見積もられるTarbosaurus
 の幼体であることが判明した。これは既知の最小のティラノサウルス科の
 骨格になる。
 
 Shanshanosaurus からは、この恐ろしい獣脚類の個体発生上の変化につ
 いて最良の情報がもたらされるとともに、幼いティラノサウルス科は長く、低
 めの頭骨、大きい恥骨端(ピュービックブーツ)、よく発達した肢関節をもつ
 ことが明らかになった。証拠からは、ティラノサウルス類幼体が成体より比
 較的長い前肢をしていたとは、Shanshanosaurus からは支持されない。