マダガスカル産、最も完全な骨格のティタノサウルス科恐竜8.02.01
The last of the dinosaur titans: a new sauropod from Madagascar
KRISTINA CURRY ROGERS* AND CATHERINE A. FORSTER
ネイチャー8月2日号掲載
ティタノサウルス類は巨大な竜脚類恐竜のうち最後まで生き残った分類群
で、白亜紀末(6500万年前)までにほぼ全世界に分布を広げた。アルゼンチ
ンでのいくつかの新たな発見例を除いて、大部分のティタノサウルス類は頭
部より後ろの骨格が破片状態で、頭骨の構成要素は数も少なく単独で見つ
かったものしか知られていない。
今回、これまで見つかったなかで最も完全なティタノサウルス類化石標本に
ついて報告する。マダガスカルのMaevarano層(マーストリヒシャン)で産した
ラペトサウルス(Rapetosaurus
krausei gen. et sp.nov.)からは、ティタノサウ
ルス類の頭部から尾部までの解剖学的な全身像が見て取れる。証拠を総合
した系統分析からは、ブラキオサウルス科とティタノサウルス類の間が近縁な
こと(両者がティタノサウルス形類[Titanosauriformes]に入ること)が裏づけら
れる。
ラペトサウルスから得られた頭部データを組み込むことで、モンゴル産の謎の
多いネメグトサウルス属とクアエシトサウルス属の恐竜の系統に関する疑問
も消える。これら3つの属は、頭骨がディプロドクスに似て長く伸びているが、
今回の解析ですべてがティタノサウルス類に確実におさまる。
属名 Rapetoはマダガスカルの伝承に出てくるいたずら好きの巨人から
種名 krausei はマダガスカルの古生物学に寄与しているDavid W. Krauseに
ちなむ
体長約15mと推定されています。1995年にマダガスカル北西部Mahajanga盆
地で発見されました。
ヤフーニュース(ロイター) ヤフーニュース(毎日)
BBCニュース MSNBCニュース
ナショナルジオグラフィックニュース写真が多い
ニューヨーク州立大Stony Brook 校プレスリリース
NSFニュース(ややおおきい復元図あり) ほにゃ訳
参考:The Madagascar Ankizy Fund