ティラノサウルス類から発見された消化管内容物4.02.01
  GUT CONTENTS FROM A CRETACEOUS TYRANNOSAURID: INPLICATIONS
  FOR THEROPOD DINOSAUR DIGESTIVE TRACTS
  Journal of Paleontology Volume 75, Number 2March 2001
  David J.Varriccho(ロッキー博物館)

  米モンタナ州西部、白亜紀後期(カンパニアン)トゥーメディシン層から産出した
 ティラノサウルス科の恐竜、ダスプレトサウルスの部分骨格化石。それと一緒に
 産出したハドロサウルス幼体の脊椎骨などについて。

 これは、ティラノサウルス類において初めての消化管内容物であるとしていま
 す。骨の表面は酸および消化酵素でおかされています。また骨についた歯の
 あとから、ダスプレトサウルスは現生の主竜類(ワニ類、鳥類)と同様のやり方
 で獲物を飲み込み消化し、消化酵素を分泌する前胃と胃壁の厚い筋肉質の砂
 嚢の2つの部分に分かれた胃を利用していたとしています。