モンゴル、ウカー・トルゴッドで発見された8,000万年前の鳥類1.11.01
ネイチャー1月11日号掲載。
Fossil that Rlls a critical gap in avian evolution
Mark A. Norell(アメリカ自然史博物館) & Julia A. Clarke(イェール大)
Apsaravis ukhaana と命名された鳥類化石は、これまでに見つかった化石鳥類の
中で最上の保存状態だそうです。遼寧省のものとは異なり、三次元的に保存され
ています。
鳥類の分類について私は知らないのですが、これはエナンティオルニス類より現生
の鳥類に近い新分類群だそうです。
産地はモンゴル、ウカートルゴッドのラクダのこぶ盆地。時代はカンパニアン?とさ
れています。属名Apsaraは仏教及びヒンドゥー教美術に現れる天人のようです。記
載論文では翼をもつとしてありますが、別のサイトでは川や湖に関連すると説明さ
れています。種名は発見地にちなむものです。
この化石の研究により、第1に、エナンティオルニス類およびSauriuraeの単系統で
あること、第2に、現生鳥類の中生代の姉妹分類群が、「生態的ボトルネック」の一
部として、沿岸部および海洋環境のみに生息していたこと、第3に、その起源よりも
飛翔の進化があとだったことがわかったそうです。
ユーレカアラート イェール大ニュース