歯に残る酸素同位体から獣脚類温血を9.16.00
Multiple taxon-multiple locality approach
to providing oxygen isotope
evidence for warm-blooded theropod dinosaurs
Henry C. Fricke, Raymond R. Rogers
研究者たちは獣脚類恐竜とワニの歯のエナメル質に残る酸素同位体の比率
から、獣脚類恐竜は、温血であったとしています。
酸素同位体にはδ18 Oとδ16 O がありますが、エナメル質に残るδ18
Oの
比率をカナダのアルバータ、米のモンタナ、テキサス、マダガスカルで産出した
獣脚類恐竜とワニ双方調査しています。
この比率は各産出地の緯度にも影響され、低緯度ほど比率が高くなるのです
が、その中でも産出地の古地理上の緯度で50度を境にして、低緯度では獣脚
類恐竜の方がワニよりδ18 Oの比率が高く、高緯度ではワニの方が低くなって
います。
ディスカバリーオンライン
Geology 9月号