アルゼンチン・パタゴニアで発見された世界最大級の肉食恐竜展示3.12.00
カナダのロイヤル・ティレル博物館とアルゼンチン側が共同で1997年以来、
発掘を続けています。その化石が米デラウェア州、ウィルミントンのリバーフロ
ント美術センターで展示されています。展示されている化石は、ギガノトサウ
ルスに近縁と見られる肉食恐竜です。
フィリップ・カリーによれば、約1億年前に生息していたもので、T-REXに比べ
体重が重く、少し短い後肢だったそうです。また頭骨と顎は、はさみのように
細長く、このことから獲物を外科的な正確さで切り裂くことが出来たと示唆さ
れます(T-REXはくるみ割り人形のような頭骨と形容しています)。
全長は46フィート(約14m)と見積もられ、肉食恐竜で最大とされています。ギ
ガノトサウルスは41フィート(約12.5m)、T-REXは40フィート(約12.2m)ですか
ら。
この恐竜において重要なのは、最大の肉食恐竜であることばかりでありませ
ん。少なくとも6体が同じ場所から集団で発見されたのです。その中には、幼
体も成体も含まれています。もし、これが本当に同時に同じ場所で死んで化
石化されたのなら、生きていた当時、彼らは群れ恐らくは家族単位で生活し、
狩猟をしていたことが推測されると、ジャック・ホーナーは言います。また、
この恐竜がどのように成長したかも研究できます。
いずれにせよ、今後の研究が待たれます。この恐竜は新属新種だそうです。
南米のインディオの名を名づけたそうですが、記載出版前に公表を差し控え
られています。
ヤフーニュースライン(AP)
CNNニュース
ABCニュース
MSNBCニュース
ワシントンポスト
参考:ロイヤル・ティレル博物館