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アーケオラプトルはフェイクだった?1.17.00
  アーケオラプトルといえば、飛翔能力を持った恐竜としてナショナル
 ジオグラフィック誌で大々的に取り上げるとともにエクスプローラー
 ホールにおいて展示をしていました。

 ところが、これがドロマエオサウルス科の恐竜の尾と化石鳥の体を
 合わせたキメラ化石だというニュースが出ています。
 発見者の一人であるXin Xu(IVPP)が別のドロマエオサウルス化石を
 調べたときに、その尾とアーケオラプトルの尾がミラーイメージで同一
 であることに気づいたのだそうです。その片方を鳥の化石と合わせた
 わけです(誰かが)。

 アーケオラプトル化石は、直接発掘したものでなく、スティーブン・ツェ
 ルカスが購入したものです。その辺からも素性は今ひとつといえるか
 もしれません。
 
 ただ、古生物学者は、尾と腰部の間の骨がなく、修復した跡がある
 ことには気づいていたそうです。しかし、発表者達は大々的に発表
 してしまったわけです。
 これが本当だとしたら、恐竜界のピルトダウン人のような話ですね。
 確かに以前から中国では偽者の化石の話があり、フィリップ・カリー
 も中足骨だったかが無い鳥の足の化石をプレゼントされたとかいう話
 がありました。
 カリーは、このことが鳥が恐竜から進化したという説を衰えさせるもの
 ではないと話していますが、今後トリと恐竜のミッシングリンクをなす
 化石が発見が発見されても、その発表はよほど慎重になるでしょう。
 サイエンスニュース
 参考:アーケオラプトルのプレスリリースプレスイベンツ
     (ナショナルジオグラフィックで発表時のもの)