シュヴーニアの羽毛状構造物にベータケラチン特有の免疫学的
反応8.12.99
DinosaurMLによると、Mary
Schweitzerほかの研究による論文。
Journal
of Experimental Zoology (Mol Dev Evol) 285: 146-157.に
掲載。
シュヴーニアはモンゴルのウカー・トルゴッドやツグリギン・シレーで
発見された白亜紀後期のアルバレッツサウルス科に属するトリ(記
載論文によれば)です。シュヴー自体、モンゴル語で鳥を意味しま
す。
「標本周囲に保存された羽軸の生化学的分析によると、ベータケラ
チンの分解物があることを示している。 ベータケラチンは、あらゆる
四肢動物のうち(鳥類を含む)爬虫類の表皮細胞でのみ生成される。
さらに、アルファケラチンの分解物の反応は全くない。現代の脊椎
動物の表皮構造のうち羽毛だけがベータケラチンのみから構成され
ている。」
ということなのだそうです。シュヴーニアもその名のとおり羽毛に覆
われていたのでしょう。