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ターボチャージャー付きの恐竜1.22.98
 イタリアで発見されたスキピオニクスの研究が発表されました。
 発表者は米オレゴン州立大学のNicholas Geistです。
 スキピオニクスはその内臓もよく保存されていることで研究者を
 驚かせました。今回の研究では、肝臓が恥骨と筋肉で連結されて
 いることが明らかになりました。このことは、この恐竜が”肝臓ピストン”
 によって、肺の高度の換気を行うことができた事を示唆するそうです。
 このことが、恐竜がその時代に支配的な生物になった理由の一つかも
 しれないと、述べています。また、”肝臓ピストン”システムは恐竜が生
 息していた温暖な時期に最もよく機能しただろう、しかし気候の変化に
 より、恐竜はトラブルにみまわれただろうと述べています。また、この
 システムはワニと同様だが、今日のトリの肺とは異なっており、トリは
 肉食恐竜の子孫という学説に疑問を投げかけるものとなっています。
 この研究はサイエンスに掲載されます。
  この恐竜発見のニュースが最初に日本の一般メディアで流れたのは、
 「恐竜学最前線」第11弾('95年8月21日発行)でした。'95年1月にイタリ
 アにスキーに行った私は、ミラノ自然史博物館で既に売られていた、この
 恐竜のポスターを買った覚えがあります。
 CNNニュース
 ABCニュース
 BBCニュース
 MSNBCニュース
 オレゴン州立大同大提供の写真1(328k)写真2(448k)
 毎日新聞アウロス(シピオニクスと標記)
 サイエンスデイリー
 ワシントンポスト(どうやら子供向けの解りやすい解説)2.21.'99追加
 参考:スキピオニクス発見(ABCニュース'98年3月25日)
    BBCニュース