最近ニュース

大哺乳類展2に行ってみた 3.30.19
  3月21日から国立科学博物館で開催されている、特別展のの紹介です。

第27回 東京ミネラルショー 12.13.18
  12月14日(金)~17日(月) 東京・池袋サンシャインシティ 文化会館で開催され
 るショーの内覧会に行ってみました。こちら

第31回東京国際ミネラルフェア 5.3118
  6月1日(金)~4日(月) 東京、新宿 スペースセブンイベント会場で開催される
 ショーの内覧会に行ってみました。 こちら

偽鰐類、ポポサウルスの椎骨とその関節について 2.15.18

ジルコン U-Pb 年代測定によりブラジル南部の恐竜勃興年代が示される 2.14.18

第26回 東京ミネラルショー 11.30.17
  12月1日(金)~4日(月) 東京、池袋、サンシャインシティ―文化会館で
 開催されるショーの内覧会に行ってみました。 こちら

「北斎とジャポニスム HOKUSAIが西洋に与えた衝撃」 10.20.17
  同展の内覧会に行ってみました。こちら

ギガ恐竜展2017 地球の絶対王者のなぞ 7.13.17
  ルヤンゴサウルスとティラノサウルス(ワイレックス)骨格組立が、メディア
 に公開されました。雑駁ですが、その様子を紹介します。こちら

特別展「深海2017~最深研究でせまる“生命”と“地球”~」 7.11.17
  国立科学博物館で7月11日~10月1日開催の特別展。内覧会に行って
 きました。ごく一部を紹介します。

平山郁夫シルクロード美術館で化石発掘体験 7.03.17
  今年も化石発掘体験が開催されます。
 7/15(土)~7/16(日)プレ開催、7/23(日)~8/6(日)の日程です。
 講師は平山廉先生、渡部真人先生、そして日本屈指の恐竜ハンター
 大倉正敏さんです。現在土日の申し込みはほとんど一杯のようです。
 関連して7月17日に講演会「解剖学者、美と不思議を求めて」が開催され
 ます。講師は東京大学総合博物館の遠藤秀樹先生。当日参加できます。
 詳細は、上記リンクをご覧ください。

第25回東京ミネラルショー 12.01.16
  12月2日~5日、開催されるショーのプレオープンの様子をアップしました。

世界遺産ラスコー展~クロマニョン人が残した洞窟壁画~  10.31.16

大英自然史博物館展記者発表会 10.19.16
  2017年3月18日から国立科学博物館で開催される同展の発表です。

第29回東京国際ミネラルフェア 6.02.16
  プレオープンの様子をアップしました。上のリンクからどうぞ。

第24回 東京ミネラルショー 12.03.15
  プレオープンのようすをアップしました。こちらからどうぞ

「トゥリアサウルス」先行公開 6.08.15
  東京丸の内の丸ビル1Fマルキューブで、1日限りの先行公開が開催されました。
 パンテオンはこのイベントを取材してきました。

トリケラトプスの歯は哺乳類に匹敵する複雑さだった 6.08.15
  フロリダ州立大学
  トリケラトプスの歯は植物を咀嚼するために、哺乳類のウマなどに匹敵する複雑
 さをもっていることがわかったそうです。
 研究では、歯の断面を調べています。トリケラトプスの歯の断面は、5層の組織に
 分かれていることがわかりました。ウマなどは4層、ワニは2層とのことです。
 これら分かれた組織が咀嚼に役立っているとみられます。また、咬合・咀嚼の3D
 モデルを作成し、その歯がナイフなど刃物の役割をするとともに複雑な咬合面が
 かむ時の摩擦を軽減したことを明らかにしました。
 研究では、トリケラトプスはハドロサウルス類にみられるのと同様、複雑な歯を獲得
 し、これらのクレードの恐竜が多様な環境に適応・放散するのに役立ったことが示
 唆されるとしています。
 Gregory M. Erickson, Mark A. Sidebottom, David I. Kay, Kevin T. Turner, Nathan
 Ip, Mark A. Norell, W. Gregory Sawyer, Brandon A. Krick.(2015)
 Wear biomechanics in the slicing dentition of the giant horned dinosaur
 Triceratops
 Science Advances 1 (5): e1500055 DOI: 10.1126/sciadv.1500055 論文

カナダ、アルバータ州からケラトプス科カスモサウルス亜科恐竜記載 6.05.15
  ロイヤル・ティレル博物館 ユーレカアラート
  約6750~6850万年前の地層から産出した、殆ど完全な頭骨に基づき記載されて
 います。
 Regaliceratops peterhewsi カスモサウルス亜科トリケラトプス類の新属新種
 属名:‘regalis,’ラテン語。英語で"royal,"の意味。王冠のようなフリルとロイヤル・
 博物館名の両方にちなむ+角のある顔
 種小名:ホロタイプの発見者 Peter Hews に献名。
 特徴:カスモサウルス亜科では吻部の角は鼻側に小さい角、眼の上に大きい角が
 あるのが普通なのですが、この恐竜ではパターンが逆で、鼻側に大きい角がつい
 ています。また装飾されたフリルはセントロサウルス亜科に似ています。このことか
 ら、少なくともカスモサウルス亜科の1グループはセントロサウルス亜科のような
 フリルを発達させたことがわかりました。
 Caleb M. Brown & Donald M. Henderson (2015)
 A New Horned Dinosaur Reveals Convergent Evolution in Cranial Ornamentation
 in Ceratopsidae. Current Biology (advance online publication)
 DOI: http://dx.doi.org/10.1016/j.cub.2015.04.041論文
 論文末尾に著者がプロポーズの言葉を載せていることでも話題になっています。
 時事

第28回東京国際ミネラルフェア 6.04.15
  会場の写真をアップしました。こちらからご覧ください。

33億年にわたる大陸移動 5.29.15
  ユーチューブで移動のありさまを見ることができます。パンゲア以前にいくつ
 超大陸ができたのでしょう?

ルーシーと共存。アウストラロピテクスの新種記載 5.28.15
  ネイチャーニュース クリーブランド自然史博物館(動画あり) マイナビニュース
  あのルーシー(Australopithecus afarensis)発掘地から35㎞という近さで、約350
 から330万年前の顎と歯が見つかり、同属の新種Australopithecus deyiremeda
 命名されました。A. afarensis と同時代に共存していたものです。350万~330万年
 前のエチオピア・アファール地域に少なくとも2種のヒト族が共存していたことを示し
 ており、中期鮮新世のアフリカ東部に生息していた初期ヒト族の分類学的多様性の
 さらなる裏付けとなるとのことです。
 Yohannes Haile-Selassie, Luis Gibert, Stephanie M. Melillo, Timothy M. Ryan,
 Mulugeta Alene, Alan Deino, Naomi E. Levin, Gary Scott & Beverly Z. Saylor
 New species from Ethiopia further expands Middle Pliocene hominin diversity
  Nature 521, 483?488 (28 May 2015) doi:10.1038/nature14448 アブストラクト

恐竜の脳を立体復元 県立大研究所、3Dプリンターで 5.28.15
  中日新聞 福井新聞
  福井県立大学恐竜学研究所の発表です。勝山市の手取層群から産出した小型
 獣脚類の脳函をCTスキャンし、3方向から計3000枚の画像を撮り、それを元に3D
 プリンターで脳を立体復元したものです。味覚や嗅覚など7種の神経の痕跡が明ら
 かになったそうです。

恐竜に追いかけられる人でパスタの分量を量る 5.27.15
  ギズモードジャパン
  ティラノサウルスは400g、男性は130gなど。

ニュートン7月号  地球と生命 46億年をさかのぼる旅 5.27.15
  76ページにわたる大特集です。約1mの、パノラマ生物の進化史パノラマ地球史を
 はじめ、見ごたえのあるイラスト・文章が続きます。

  
日本古生物学会 2015年年会・総会 5.26.15
  茨城県つくば市の産業技術総合研究所で6月26日(金)~28日(日)に開催です。
 講演プログラム(PDF)が掲載されました。

福井県立恐竜博物館開館15周年特別展 南アジアの恐竜時代 5.25.15
  7月10日(金)~10月12日(月祝)開催です。
  イクチオベナートルやプウィアンゴサウルスなど、ほかでは見られない標本が展示
 されます。楽しみですね。

  
日経サイエンス7月号 5,21.15
  王者の系譜 ティラノサウルスの実像
  「新たに発見された化石から,暴君ティラノサウルス・レックスとその仲間の意外な
 事実が明らかになってきた。」どんな事がわかったのでしょう?

恐竜化石フィールド日誌 第5回 恐竜を研究する意味 5.21.15
  サイエンスの楽しさに入る入口のひとつとして、恐竜はあると・・・たしかに

米ワシントン州から初の恐竜化石 5.21.15
  burke博物館
  白亜紀後期、約8千万年前の地層から産出したもので、ティラノサウルス上科恐竜
 の大腿骨です。
 Peecook BR, Sidor CA (2015)
 The First Dinosaur from Washington State and a Review of Pacific Coast
 Dinosaurs from North America.
 PLoS ONE 10(5): e0127792. doi:10.1371/journal.pone.0127792 論文

TV番組から 5.21.15
  ダーウィンが来た 「細長~い口で生き残れ!奇妙なワニ」
  NHK総合 5月24日(日)19:30~20:00
  インドガビアルが水中で魚を捕食する行動や、「謎の音」の解明など、面白そう
 です。

鳥類の枝をつかむ足は、どのようにできたか 5.20.15
  鳥類の足と初期の獣脚類の足の間で異なる特徴は、第1趾がほかの足指と向き
 合って、枝をつかむことができるようになっていることです。
 この特徴は、第1中足骨が筋肉によりねじれるため生じるそうです。今回の研究では
 薬理学的に麻痺させられた鳥類の胚では、このねじれは現れず、初期のテタヌラ類
 獣脚類のような、まっすぐな第1中足骨になるそうです。
 第1中足骨の骨化や軟骨の成熟が第2中足骨以降に比べ遅れていて、それが筋肉
 のねじれを促進する可塑性を増している可能性があり、研究から、重要な進化的適
 応の起源に胚性筋活動の重要性が示されるとしています。
 Joao Francisco Botelho, Daniel Smith-Paredes, Sergio Soto-Acuna,
 Jorge Mpodozis, Veronica Palma & Alexander O. Vargas.(2015)
 Scientific Reports 5, Article number: 9840 doi:10.1038/srep09840 論文

第28回 東京国際ミネラルフェア 5.19.15
  6月5日(金)~9日(火) 東京新宿
 ハイアットリージェンシー東京/小田急第一生命ビル1Fスペースセブンイベント会場
 化石好きの方たちが12月の池袋とともに、待ちこがれるイベントです。
 昨年の様子はこちらをどうぞ

  
オヴィラプトル科恐竜卵化石から色の証拠 5.18.15
  現生鳥類でも、地上などに開放的な営巣をする種類の卵は、色や模様がついてわ
 かりにくくなっている例があります。これが非鳥恐竜でも認められるという研究が出て
 います。
 中国河南省、江西チワン族自治区、広東省で採集された卵化石(オヴィラプトル科恐
 竜Heyuannia huangi のものとされる)を分析したところ、卵殻を着色する代謝物質で
 ある、プロトポルフィリンおよびピリベルジンを、異なる産地から採集した6600万年前
 の卵化石から検出したとのことです。また、このことから、少なくとも部分的に開放した
 巣でヒナを育てる行動をとったこと、卵殻クチクラが保存された初めての化石であるこ
 とが明らかになったとのことです。
 Jasmina Wiemann, Tzu-Ruei Yang, Philipp N. N Sander, Marion Schneider,
 Marianne Engeser, Stephanie Kath-Schorr, Christa E Muller, P. Martin Sander
 The blue-green eggs of dinosaurs: How fossil metabolites provide insights into
 the evolution of bird reproduction
 peerj DOI:10.7287/peerj.preprints.1080v1

石川県白山市で平成27年度桑島化石壁調査隊募集中 5.14.15
  白山市
  アルバロフォサウルスはじめ多くの標本を出している桑島化石壁を舞台に、化石の
 発見につながる調査や、クリーニング。化石講演会にも参加します。詳細は、白山市
 ウェブサイトをご覧ください。

ニワトリの胚に恐竜の吻部を 5.12.15
  ネイチャーニュース イェール大学
  鳥類のクチバシはどう形成されているのか、これは前上顎骨が長く伸び、一つに
 癒合してなるのだそうです。研究では、これを発現させるのにかかわるのが、FGFと
  Wntというタンパク質。これがどうかかわっているのか、ワニやトカゲ、カメと比較する
 と、ワニなどは、狭い領域のみで関わるのに対し、鳥類では全体の大きな領域でかか
 わることがわかりました。
 そこで、逆に、この2つが働かないニワトリの胚を多数つくったところ、一部の胚では、
 クチバシは部分的に癒合したり、中にはクチバシが癒合せず、短いままになっている
 胚もあったりしたそうです。
 今後、さらにこのタンパク質発現をコードするDNAなどの解明も期待したいですね。
 Bhart-Anjan S. Bhullar, Zachary S. Morris, Elizabeth M. Sefton, Atalay Tok,
 Masayoshi Tokita, Bumjin Namkoong, Jasmin Camacho, David A. Burnham and
 Arhat Abzhanov.(2015)
 A molecular mechanism for the origin of a key evolutionary innovation, the bird
 beak and palate, revealed by an integrative approach to major transitions
 in vertebrate history
 Evolution DOI: 10.1111/evo.12684 アブストラクト

プロトケラトプスの頭骨には性的2形の証拠なし 5.08.15
  白亜紀後期のモンゴルに産出し、「白亜紀の羊」とも呼ばれるプロトケラトプス。
 Protoceratops andrewsi の頭骨について、先行研究では雌雄差があるとされてい
 ましたが、今回の研究では、「オス」・「メス」と言われた標本を厳密に測定し、性的
 な違いはないと結論づけています。
 Maiorino L, Farke AA, Kotsakis T, Piras P (2015)
 Males Resemble Females: Re-Evaluating Sexual Dimorphism in
 Protoceratops andrewsi
(Neoceratopsia, Protoceratopsidae).
 PLoS ONE 10(5): e0126464. doi:10.1371/journal.pone.0126464 論文

現生鳥類の近縁種として最古の化石 5.08.15
  ネイチャーアジア 時事 サイエンス
  スズメやハトも含まれるOrnithuromorpha(真鳥形類)の最古の記録が、約600万年
 遡って更新されました。
 Archaeornithura meemannae
 中国、河北省四岔口(Sichakou)盆地の約1億3千万年前の地層から産出した2個の
 化石に基づき、ホンシャノルニス科の新属新種として記載されています。
 Min Wang, Xiaoting Zheng, Jingmai K. O’Connor, Graeme T. Lloyd, Xiaoli Wang,
 Yan Wang, Xiaomei Zhang & Zhonghe Zhou.(2015)
 The oldest record of ornithuromorpha from the early cretaceous of China
 Nature Communications 6, Article number: 6987 doi:10.1038/ncomms7987
 論文

チクシュラブクレーター生成の衝撃は、デカントラップ大規模活動の引き金に
  5.01.15 カリフォルニア大バークレー校
  白亜紀末に恐竜を絶滅させたのは、チクシュラブクレーターを生み出した天体の
 衝突。これが一般常識になっています。一方、それより10万年ほど前から活動して
 いた、インドのデカントラップの大規模な溶岩噴出が、絶滅原因とする説もあります。
 今回の説は、衝突の衝撃は地球全体におよび、デカントラップの大規模活動の引き
 金になったというものです。従来言われる、衝撃の対蹠点説とは異なります。
 Mark A. Richards, Walter Alvarez, Stephen Self, Leif Karlstrom, Paul R. Renne,
 Michael Manga, Courtney J. Sprain, Jan Smit, Loyc Vanderkluysen and
 Sally A. Gibson.(2015)
 Triggering of the largest Deccan eruptions by the Chicxulub impact
 The Geological Society of America Bulletin doi: 10.1130/B31167.1
 アブストラクト(論文フリー)

中国河北省から、翼膜をそなえた恐竜記載 4.30.15
  毎日新聞 ナショジオフェノメナ
  河北省のTiaojishan(髫髻山)層から産出した、スカンソリオプテリクス科です。
 です。
 Yi qi 新属新種。余談ながら恐竜属名の最短名更新ですね。
 属名は中国語で翼、種小名は中国語で奇妙な。たぶん奇翼竜と呼ぶのでしょう。
 推定体重380gですから、とても小型の恐竜です。
 その一番の特徴は、手首尺骨側から、尺骨より長い、わずかに湾曲し、先細りに
 なる棒状の骨構造が存在することです。指ではないこのような骨構造は、他の恐
 竜では知られていません。あえて似ているものは、他の滑空をする四肢動物(ムサ
 サビ等の哺乳類や翼竜)に見られるということです。羽毛は生えていますが、正羽
 ではなく、繊維が分岐した状態のものです。また、手首周辺には膜状構造が見ら
 れるそうです。論文では滑空していたとまで明言していませんが、滑空していたと
 すれば、恐竜は、羽毛の生えた翼以外の方法でも空に進出しようとしていたという
 ことになりますね。
 Xing Xu, Xiaoting Zheng, Corwin Sullivan, Xiaoli Wang, Lida Xing, Yan Wang,
 Xiaomei Zhang, Jingmai K. O’Connor, Fucheng Zhang & Yanhong Pan.(2015)
 A bizarre Jurassic maniraptoran theropod with preserved evidence of
 membranous wings
 Nature (2015) doi:10.1038/nature14423 アブストラクト

新潟県糸井川で県内最古の硬骨魚類化石発見 4.28.15
  新潟日報
  フォッサマグナミュージアムは、糸魚川市小滝川で、ジュラ紀前期、約2億年前の
 硬骨魚類ウロコ化石を発見したと発表したそうです。

チリ、パタゴニア中部から植物食の獣脚類 記載 4.28.15
  パタゴニア中部のジュラ紀最後期の地層から産出した標本に基づいて記載され
 ています。
 スミソニアン phys.org チリ国立自然史博物館 時事
 Chilesaurus diegosuarezi 新属新種
 属名:チリの国名+saurus
 種小名:2004年2月4日、ハイキング中に当時7歳でToqui層からその最初の化石を
 発見した、Diego Suárezに献名。
 ざっくりいえば、テリジノサウルス類のミミックというところでしょうか。
 体長は約1.6mです。
 系統的位置づけは、テタヌラ類の起源に近いところとなっていますが、いろいろモザ
 イク的な特徴をもっています。今後、追加標本が産出すれば、より詳しく検討される
 でしょう。歯を見ると、まったく植物食向きですね。復元画にあるように、クチバシも
 もっていました。
 Fernando E. Novas, Leonardo Salgado, Manuel Suárez, Federico L. Agnolín, Martín
 D. Ezcurra, Nicolás R. Chimento, Rita de la Cruz, Marcelo P. Isasi, Alexander O.
 Vargas & David Rubilar-Rogers (2015)
 An enigmatic plant-eating theropod from the Late Jurassic period of Chile
 アブストラクト

 
TV番組から 4.27.15
  超体感!古代モンスター復活ミュージアム
  NHK総合 4月27日(月) 19:30~20:43
 世界各地に眠る古代生物(モンスター)たちのお宝化石を大公開!最新科学
 が解明した、その驚異的な能力や生き様を、CGやロボットを駆使してスタジオ
 に大復活させる!

 ピカイア! #01「カンブリアの海へ!」
 NHK Eテレ 4月29日(水) 10:00~10:15
 5億年以上も前のカンブリア紀の海を舞台に繰り広げられるヴィンスとハナの大
 冒険。古代の生物がぞくぞく登場。生物進化の面白さと多様性の大切さを伝える
 科学アニメ。
  
マンモスのゲノム解明 4.25.15
  ユーレカアラート ストックホルム大学
  絶滅前に遺伝的多様性は著しく減少していたようです。

「恐竜博物館開館15周年記念 南アジアの恐竜展」(仮称)2.28.15
  福井県立恐竜博物館で7月10日から10月12日まで開催予定です。博物
 館サイトにはまだ掲載されていませんが、福井県の平成27年度当初予算案
 に開催されると記載されています。ラオス産のイクチオベナトールや、タイ産
 のプウィアンゴサウルスがやってくるようです。
 福井県平成27年度当初予算案PDF

30年前に盗まれた標本から、魚竜の新種を記載 2.20.15
  マンチェスター大学 BBC
  英、Doncaster 博物館から30年前に盗まれた化石標本の石膏レプリカ
 から、新種魚竜記載。Ichthyosaurus anningae
 種小名は、イクチオサウルス化石の最初の発見者、英初期の化石採集
 者のメアリー アニングに献名。
 Ichthyosaurus属の新種は130年ぶりだそうです。
 論文はJVPに掲載される予定とのことです。

恐竜化石フィールド日誌 第2回 恐竜化石の「掘り出し方」 2.19.15
  ナショナルジオグラフィック(日)
  北海道大学の小林快次先生の連載です。これはぜひ読んでください!

モササウルスの強膜輪、構造と分類学的多様性 2.19.15
  東京大学プレスリリース
  先日、クラウドファンディングを達成した、山下桃さん主執筆の論文です。
 Tylosaurus, Platecarpus, Clidastes, および Mosasaurus の強膜輪を記載・比較
 しています。その結果、Tylosaurus では強膜輪は14個の小骨で構成されていま
 すが、これは地上のイグアナ類や有鱗類と共通する特徴になっています。
 一方、Mosasaurus では12個の小骨で構成されているそうで、これは地上のどの
 トカゲ類とも共通しないなど、いろいろ成果がでているようです。
 Yamashita M, Konishi T, Sato T (2015)
 Sclerotic Rings in Mosasaurs (Squamata: Mosasauridae): Structures and
 Taxonomic Diversity.
 PLoS ONE 10(2): e0117079. doi:10.1371/journal.pone.0117079 論文

TV番組から 2.16.15
  ろーかる直送便 北海道クローズアップ「恐竜大発掘~むかわ町穂別」
  NHK総合 2月20日(金)15:15~15:41 関西地方は別番組です。
  むかわ町で行われている恐竜化石の大発掘。よみがえる巨大恐竜の姿とは?
 この化石が解き明かす古代日本の姿とは?歴史的発掘の全貌に迫る。

  
スッポンの仲間 世界最古のアドクス(カメ類)の化石発見 2.09.15
  早稲田大学
  福岡県の千石峡で発見されたカメ化石について、論文共著者である平山廉先
 生による研究コラムです。福井県立恐竜博物館のニュースとあいまって、この化
 石の意義がより理解されるでしょう。

兵庫県から新種トカゲ記載 2.05.15
  兵庫県立人と自然の博物館 神戸新聞
  2007年に篠山市の白亜系篠山層群下部層から産出したトカゲ化石の一つが
 中国から産出記載されたトカゲと同属の新種とわかり記載されました。
 Pachygenys adachii 属名は厚い下あごを意味し、種小名は宮田サイトの発見者
 である足立洌氏に献名。
 篠山層群のトカゲとして初の記載。日本で4番目の白亜系トカゲ。中国のトカゲと
 の近縁性を明確に示す証拠とのことです。
 同博物館では2月11日から4月5日まで臨時展示するそうです。
 Tadahiro Ikeda, Hidetoshi Ota & Haruo Saegusa.(20159
 A new fossil lizard from the Lower Cretaceous Sasayama Group of Hyogo
 prefecture, western Honshu, Japan
 Journal of Vertebrate Paleontology DOI:10.1080/02724634.2014.885032
 アブストラクト

福井県から4種目の恐竜記載 2.03.15
  Koshisaurus katsuyama 最も基盤的なハドロサウルス上科の新属新種です。
  勝山市の下部白亜系北谷層から産出した標本により記載されています。
 同時代のFukuisaurus が非ハドロサウルス上科のハドロサウルス形類とされる
 のに比べ、派生しています。このことは、当時のアジア大陸東岸でハドロサウル
 ス上科が高度に分岐していたことを示すとしています。
 Masateru Shibata and Yoichi Azuma (2015)
 New basal hadrosauroid (Dinosauria: Ornithopoda) from the Lower Cretaceous
 Kitadani Formation, Fukui, central Japan.
 Zootaxa 3914 (4): 421–440. doi:10.11646/zootaxa.3914.4.3.
 アブストラクト PDF見本
 化石網のBBSに論文中の図版と思われるものが掲載されています。

 
nature 系譜の知-バイオ・医学・進化 2.02.15
  竹内薫監修で、nature 系譜の知-バイオ・医学・進化(古生物)。
 2000年から現在までのネイチャー誌のnews&viewsから厳選。さらにわかりや
 すく図表化、イラスト化し、詳細な解説を付与。実業之日本社 本体3500円。
 「大きかった白亜紀の哺乳類」、「最古の鳥類の脳が語る」、「古生物学:始祖
 の地位から墜ちた始祖鳥」なんていう項目があります。

  
恐竜学入門-かたち・生態・絶滅- 1.31.15
  ファストフスキーとワイシャンペル著、真鍋真監訳、藤原慎一・松本涼子訳。
 著者も訳者も超一流です。お値段ちょっとはりますが、これからの必読本です。
 東京化学同人 ISBN 9784807908561 本体\6,800円。

モンゴル産獣脚類、Elmisaurus rarus の新標本 1.29.15
  オヴィラプトル類、カエナグトゥス科の獣脚類ですが、これまでの標本では、他の
 オヴィラプトル類との類縁関係など、あまり比較できなかったそうです。今回の標
 本では、初めて頭部も出て、トサカがあったことがわかりました。
 Philip J. Currie, Gregory F. Funston, and Halszka Osmolska
 Acta Palaeontologica Polonica in press available online 27 Jan 2015
 doi:http://dx.doi.org/10.4202/app.00130.2014 アブストラクト

台湾の海から原人化石 1.28.15
  ネイチャーアジア 国立科学博物館プレスリリース(PDF)
 台湾沖、澎湖水道から採集された下顎骨は、台湾で初めて見つかった古代人の
 骨であるとともに、これまでアジアで知られていた原人とは異なる特徴があること
 がわかりました。
 Chun-Hsiang Chang, Yousuke Kaifu, Masanaru Takai, Reiko T. Kono,
 Rainer Grun, Shuji Matsu’ura, Les Kinsley & Liang-Kong Lin
 The first archaic Homo from Taiwan
 Nature Communications 6, Article number: 6037 doi:10.1038/ncomms7037
 論文オープン

中国重慶市からマメンキサウルス科竜脚類記載 1.28.15
  中国重慶市キ江(キコウ Qijiang)区からジュラ紀後期のマメンキサウルス科恐
 竜が記載。
  アルバータ大学
 Qijianglong guokr 新属新種。
 属名は産出地Qijiang+中国語で竜、
 種小名は中国の科学ネットワークサービスGuokrに献名
 体長15m。頸椎は含気化が進み軽量化していたそうです。また、クビの可動域は
 水平方向より垂直方向に広かったようです。
 Lida Xing, Tetsuto Miyashita, Jianping Zhang, Daqing Li, Yong Ye, Toru Sekiya,
 Fengping Wang & Philip J. Currie
 A new sauropod dinosaur from the Late Jurassic of China and the diversity,
 distribution, and relationships of mamenchisaurids
 Journal of Vertebrate Paleontology DOI:10.1080/02724634.2014.889701
 アブストラクト

最古のヘビ化石 1.28.15
  ネイチャーアジア アルバータ大学
 英、ポルトガル、米で発見された化石により、最古のヘビの生息年代が約7千
 万年遡り、1億6700万年~1億4300万年前になることがわかりました。
 また、ヘビの進化は頭部が先に進化し、その後、四肢をなくした長い胴が進化
 したことが示唆されるそうです。
 Michael W. Caldwell, Randall L. Nydam, Alessandro Palci & Sebastian Apesteguia
 The oldest known snakes from the Middle Jurassic-Lower Cretaceous provide
 insights on snake evolution
 Nature Communications 6, Article number: 5996 doi:10.1038/ncomms6996
 アブストラクト

沖縄本島でメガマウスザメの歯化石発見 1.21.15
  琉球新報
  本島東海岸で発見、アジアでは初めてとのことです。日本古生物学会のPR誌
 と書くと広報誌みたいですが、Paleontological Research 誌の略です。これに論
 文掲載されるようです。

恐竜化石フィールド日誌 1.19.15
  ナショナルジオグラフィック(日)
  日本で今一番ホットな恐竜研究者、北海道総合博物館の小林快次先生の
 連載です。モンゴルでの化石調査について始まりました。これは読まなければ!

福井県立恐竜博物館でウェアラブル端末実証実験 1.19.15
  福井新聞
  1月16日、メガネ型と腕時計型の端末を使って、恐竜の種類や特徴の解説
 など説明の実験がありました。

「恐竜カルタ」で熱戦 篠山の児童29人 1.14.15
  神戸新聞
  たんば恐竜・哺乳類化石等を活かしたまちづくり推進協議会が2012年度に作
 成した恐竜カルタ。篠山城大書院で熱戦が繰り広げられました。

トミカからクビナガリュウ搬送車 1.14.15
  タカラ No.137 首長竜搬送車 GAME Watch
 「首長竜をのせた、オリジナルのトレーラーがロングタイプトミカに登場!」という
 キャッチフレーズで12月発売。クビナガリュウなら、水槽で運ばなければという
 意見も見受けられますが。

スコットランド、スカイ島から魚竜新種 1.11.15
  stornowaygazette
  エディンバラ大学などのチームが発掘・研究しているそうで、報道ではすでに学名も
 Dearcmhara shawcrossi とされていますが、論文はまだ見当たらないようです。

太古の海洋爬虫類モササウルスの眼の機構を調べたい! 1.10.15
  山下桃さんのプロジェクト支援、30万円の目標のところ、お陰さまで283,860円まで
 集まりました。もう少しで目標に届きます。古脊椎のとても興味深い研究テーマに、
 ご支援を!500円の壁紙から支援できます。

人工知能を遊び相手にする:CESで出会った恐竜ロボット 1.10.15
  wired.jp MiPosaur公式サイト
  WowWee社が発表した、一緒にサッカーで遊べる恐竜型ロボット玩具"MiPosaur"
 を発表しました。ロボットでチームを組んで一緒にサッカーをしたりすることができるそ
 うです。しかし一番の魅力は、遊んでいるうちに個性が育つことだそうです。

2014年、オープンアクセス論文での恐竜記載 1.07.15
  PLOS BLOGS
  2014年に記載された新種恐竜は、38。うちオープンアクセスで自由に読める専門
 誌に投稿された記載論文は17、全体の45%になるそうです。PLOS ONEに掲載され
 た論文は、うち9とのこと。この傾向が高まると、私などにはうれしいのですが。
 
年末を迎え、なかなか更新まで手が回りません。ツイッタ―では情報を出しています
  ので、ご覧ください。 12.25.14

アルゼンチン、パタゴニアからアベリサウルス科恐竜 12.22.14
  アルゼンチン、パタゴニア北西部のAnacleto層(白亜紀後期カンパニアン)か産出したも
 のです。種記載まで至らない断片的な標本だが、恐らく新種。形態・系統から
 Brachyrostra類内になるとのこと。
 Federico A. Gianechini, Sebastian Apesteguia, Walter Landini, Franco Finotti,
 Ruben Juarez Valieri, Fabiana Zandonai.(2014)
 New abelisaurid remains from the Anacleto Formation (Upper Cretaceous),
 Patagonia, Argentina
 Cretaceous Research Volume 54, May 2015, Pages 1-16 
 doi:10.1016/j.cretres.2014.11.009

恐竜の歯のアパタイトに含まれる炭素および酸素の同位体から古気候を 12.15.14
  バレミアン後期からアルビアン前期の年代の、中国およびタイの恐竜産出地の恐竜
 歯化石のアパタイトから、炭素同位体、酸素同位体により、気温と降雨量を出していま
 す。熱河生物群の地域では、平均気温10±4℃、平均降雨量600㎜という気候なのに
 対し、タイは平均気温20~25℃、平均降雨量1200㎜という亜熱帯気候、中国南部は、
 平均気温はタイ同様ですが、降雨量は400㎜。このような気候の違いが白亜紀後期の
 多様な恐竜を生み出すもととなったとしています。
 Romain Amiot, Xu Wang, Zhonghe Zhou, Xiaolin Wang, Christophe Lécuyer, Eric
 Buffetaut, Frédéric Fluteau, Zhongli Ding, Nao Kusuhashi, Jinyou Mo, Marc Philippe,
 Varavudh Suteethorn, Yuanqing Wang & Xing Xu (2014)
 Environment and ecology of East Asian dinosaurs during the Early Cretaceous
 inferred from stable oxygen and carbon isotopes in apatite.
 Journal of Asian Earth Sciences (advance online publication)
  doi:10.1016/j.jseaes.2014.11.032 アブストラクト

食物網およびエネルギーフローモデルに基づく熱河生物群の白亜紀前期陸生
  生態系 10.21.14
  食物網およびエネルギーフローモデルに基づき、定量的に陸生脊椎動物の数量
 を出しています。Yixian(義県)層の生態系では㎢あたり866個体、Jiufotang(九仏堂)
 層の生態系では同4122個体。Yixian層では大型植物食恐竜がメインになりますが、
 Jiufotang層では小型鳥類が主流に。恐竜相としても、両層間に獣脚類の減少とケ
 ラトプス科恐竜の増加という移り変わりがあります。また、この生態系をモンゴルの
 Choyrおよび日本の手取と比較すると、熱河は両者の中間に位置するとのことです。
 Masaki Matsukawa(松川正樹), Kenichiro Shibata, Kenta Sato, Xu Xing
 and Martin G. Lockley
 The Early Cretaceous terrestrial ecosystems of the Jehol Biota based on
 food-web and energy-flow models
 Biological Journal of the Linnean Society Vol. 113, Issue 3, pp. 836-853
 DOI: 10.1111/bij.12368 アブストラクト

恐竜ボーンベッドの琥珀から古環境を解析する 10.21.14
  GSA2014プレスリリース 発表要旨
  米地質学会2014年会のニュースです。Ryan McKellar の研究。恐竜化石と共産
 した微細な琥珀片に含まれる介在物を分析することにより、ボーンベッドが作られた
 時代の環境を復元していくものです。カモハシ恐竜に付着していたアブラムシという
 直接証拠もありますが、ほかに古気温や大気中の酸素含有割合などもわかるのだ
 そうです。

原鳥類の進化過程における安定性とコントロールの効果のシフト
  10.16.14
  原鳥類の多くの分類群から、データをとり、静的安定性を定量化すること
 により、
恐竜の手から鳥の翼へ 10.01.14
  
白峰集中調査 8月27日 8.27.14
  今日で私の参加は終わりです。

白峰集中調査 8月26日 8.26.14
  今日の調査の様子です。

白峰集中調査、8月25日 8.25.14
  今日の様子を簡単にまとめました。

白峰集中調査、8月24日 8.25.14
  今年も参加しています。

Scansoriopteryx は恐竜ではない 7.09.14
  鳥は恐竜ではないという見地で孤塁を守る鳥類学者フェデューシャが共著者の論
 文が出ています。
 ジュラ紀のDaohugou(道虎溝)生物群の一つで始祖鳥より古いScansoriopteryx 標
 本を3Dデジタル顕微鏡で低い角度の照明をあて調べてみたものです。その結果、こ
 れまでコエルロサウルス類とされていたが、基本的な恐竜の特徴が見られないとし
 ています。また、祖先形質と派生した鳥類の形質が共に見られることから、鳥類は、
 恐竜からでなく、さらに祖先である主竜類に遡って分岐したものとしています。
 前肢・後肢ともに長く生えた羽毛印象から、Scansoriopteryx は基盤的な4翼動物の
 形態を示し、飛行の起源は初期樹上性主竜類による樹上からの滑空やパラシュート
 降下にあるとしています。
 Stephen A. Czerkas, Alan Feduccia.(2014)
 Jurassic archosaur is a non-dinosaurian bird
 Journal of Ornithology DOI:10.1007/s10336-014-1098-9 アブストラクト