コケの遺伝情報、日米独で解読 陸上植物の祖先 12.14.07
朝日新聞
サイエンスエクスプレス
義県層産の三尾カゲロウ、新属に 11.30.07
JIANDONG HUANG, DONG REN, NINA. D. SINITSHENKOVA & CHUNGKUN SHIH
New genus and species of Hexagenitidae (Insecta: Ephemeroptera) from
Yixian
Formation, China
Zootaxa
1629: 39-50 (2 Nov. 2007) アブストラクト
熱河生物群を代表する生物の一つに、三尾カゲロウがあります。これまで、義県層産出の
三尾カゲロウはEphemeropsis属とされてきました。今回同属の成虫と義県層産出三尾カゲ
ロウの成虫を比較すると明らかな差異があったそうです。義県層産出の三尾カゲロウは、
Epicharmeropsis という新属、Epicharmeropsis hexavenulosus、E.. quadrivenulosus という
2新種として記載されています。
参考:化石網
体長2.5メートル、ヒトより大きいウミサソリの化石発見 11.22.07
CNN.co.jp BBC ブリストル大ニュース
ドイツ西部で発見された長さ46cmのカギ爪から、体長は約2.5mと推定される、3億9千万年
前のウミサソリJaekelopterus rhenaniaeが記載されました。これまで発見された節足動物中
最大とのことです。
Simon J. Braddy, Markus Poschmann, O. Erik Tetlie
Giant claw reveals the largest ever arthropod
Biology Letters Firstsite DOI 10.1098/rsbl.2007.0491
「島の法則」は破綻? 11.12.07
Shai Meiri, Natalie Cooper, Andy Purvis
The island rule: made to be broken?
Proceedings of The Royal Society B. FirstCite DOI 10.1098/rspb.2007.1056
「島の法則」では、島では小型哺乳類は大型化し、大型哺乳類は小型になるといわれています。
この論文では、それを否定しています。
かぐやのハイビジョンカメラ(HDTV)による月面撮影 11.08.07
プレスリリース
琥珀はなぜ水中の生物を閉じ込められるか 10.09.07
ネイチャーニュース
琥珀が恐竜の血を吸った蚊を閉じ込めて・・・ではなく、なぜ水中の生物を閉じ込めた琥
珀ができるのかを研究した論文の紹介です。これまでの考え方だと、浸水した穴があいた
幹の中に樹脂があって、水中の有機物や生物を捕らえたとか、水中の生物が乾いて風に
飛ばされ、樹脂に取り込まれたというものでした。しかし、ベルリン自然史博物館のDavid
Dilcherらは、フロリダの沼沢地で水中に生えている木から樹脂が落ちる様子を調べました。
樹脂は水面で広がるものもあるが、大部分は水底に枕状の塊りとして落下し、その表面は
数日後に硬化するが、内部は柔らかいままになっていることがわかりました。硬化する前に
微生物が入り込み、その後もやや大きい昆虫が表面を破って中に入り捕らえられることが
わかったそうです。
PNAS Early Edition doi:10.1073/pnas.0707949104
剣山、3億1000万年前は海底 山頂から魚類の化石 10.03.07
徳島新聞
徳島大学総合科学部の石田啓祐教授が剣山山頂付近の石灰岩体からコノドントやウミ
ユリ化石を発見。
ゴカイの化石、佐渡で発見 9.03.07
新潟日報
佐渡市沢根町、約80万年前の地層から。
9月15・16日に佐渡市千種の金井コミュニティセンターで開催される「科学の祭典」で展
示されるそうです。
三重県亀山市鈴鹿川河床から約300万年前の足跡化石 8.29.07
伊勢新聞 毎日新聞 読売新聞
亀山市野村町の鈴鹿川右岸河床で約300万年前のゾウ、シカ、ワニ、鳥類の足跡
化石を確認したそうです。市史編さん自然部会地質グループが調査し確認したもの。
亀山市歴史博物館では、市史編さん地質グループ化石群発掘中間報告会を開催し
ます。
化石観覧日時:9月12日(水)〜9月17日(月)9時〜17時
中間報告会 :9月16日(日)13時30分〜16時
神奈川県立境川遊水地公園 12.5万年前の貝化石発見 8.12.07
タウンニュース
8月4日に一部オープンした境川遊水地公園。貝化石の一部は同公園内の境川遊水地情報
センターで展示されているそうです。
Prolonged Permian?Triassic ecological crisis recorded by molluscan dominance
in
Late Permian offshore assemblages 7.31.07
Matthew E. Clapham and David J. Bottjer
Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 10.1073/pnas.0705280104 ヤフーニュース
深海の貝、シマイシロウリガイは細菌を「家畜化」 5.21.07
朝日新聞 独立行政法人海洋研究開発機構プレスリリース
シロウリガイに共生する化学合成細菌は、これまでに知られている独立栄養生物の中で、
最もゲノムサイズが小さいことがわかりました(1,022,154塩基対、大腸菌の1/4)。
また、この細菌から合成された栄養物質などを宿主細胞に輸送するシステムを欠いている。
通常の微生物にとって生育に必須ないくつかの重要な遺伝子(細胞分裂蛋白質、外膜蛋白
質等の遺伝子など)までもが欠損しているそうです。
シロウリガイが家畜化し、増殖まで管理しているのかもしれません。
世界最古のロブスター化石―メキシコ 5.06.07
ヤフーニュース(時事) MSNBC ナショナルジオグラフィック
南部チャパス州で発見された12cmのロブスター化石、約1億2千万年前で、これ
まで最古だった化石より2千万年古いそうです。このロブスターの属は現在アフリ
カに生息しているそうです。1億2千万年前はまだアメリカとアフリカが近接していた
ので、同属がメキシコのこの地に起源をもつ可能性もということです。
Palinurus palaceosi 幼体だそうです。
4億年前の8m巨大化石、正体はキノコ 4.26.07
読売新聞 時事 シカゴ大ニュース
Prototaxites という化石、木ではなく真菌類でした。
C. Kevin Boyce et al 2007.
Devonian landscape heterogeneity recorded by a giant fungus
Geology Volume 35, Issue 5 (May 2007) DOI: 10.1130/G23384A.1
中国科学院、世界最古の動物の卵の化石を発見 4.06.07
人民日報日文版
ネイチャー4月5日号
Doushantuo embryos preserved inside diapause egg cysts p661
Leiming Yin, Maoyan Zhu, Andrew H. Knoll, Xunlai Yuan, Junming Zhang & Jie Hu
doi:10.1038/nature05682
シロウリガイの新種化石発見 日本海側で最古 4.06.07
佐賀新聞
長崎県対馬で。約4,500万年前。
6億年前の胚化石 1.24.07
ヤフーニュース(時事) 時事 ユーレカラート MSNBC
米バージニア工科大のシュハイ・シャオ准教授らが、Doushantuo Formation(?山沱層)という
中国貴州省瓮安(Weng an)県の約6億年前の地層から発見したものです。外皮の中に、コイル
状になった管状の胚があるそうです。
報道された写真は、マイクロCTによる電子顕微鏡写真です。サッカーボールのようなものは、胞
胚(ほうはい)といい、受精卵分割の初期に見られます。一方、野球ボールのようなものは、3つの
右回りのコイルからなるらせん状の胚です。前者より発達した中間段階のものです。
この胚化石についての論文は、Geology誌2月号に掲載されるそうです。
Shuhai Xiao, James W. Hagadorn, Chuanming Zhou, Xunlai Yuan
Rare helical spheroidal fossils from the Doushantuo Lagerstatte:
Ediacaran animal embryos come of age?
Geology Volume 35, Issue 2 (February 2007)pp. 115?118
DOI: 10.1130/G23277A.1
「処女受胎」コモドオオトカゲの卵が孵化 英動物園 1.24.07
CNN.co.jp
昨年クリスマスの頃、話題になりました。英チェスター動物園のコモドオオトカゲの卵は、24日、
無事孵化したそうです。
ビカリアの化石、紀伊半島で初確認 1.21.07
紀伊民報
白浜町中の海岸で約30年前に発見された貝化石が1600万年前のビカリア化石と判明。
県立自然史博物館で26日から5月31まで展示されます。
脊椎動物と同じ遺伝子働く ナメクジウオ、京大など進化の過程実証 1.22.07
京都新聞
ナメクジウオで、卵からの発生段階に体の軸が決まる時、脊椎(せきつい)動物とほぼ同じ
遺伝子群が働いていることが、佐藤矩行京大教授などの研究で明らかに。
Jr-Kai Yu, Yutaka Satou, Nicholas D. Holland, Tadasu Shin-I, Yuji Kohara,
Noriyuki Satoh,
Marianne Bronner-Fraser and Linda Z. Holland
Axial patterning in cephalochordates and the evolution of the organizer
Nature advance online publication 21 January 2007 | doi:10.1038/nature05472
アブストラクト
参考:ゲノム研究のホームページ
化石中DNA保存の最良の方法は 1.16.07
ディスカバリー
DNAは地中の化石で最も良く保存されるようです。博物館で洗浄され57年間保存
された骨から失われたDNAは、それ以前3200年間に地中で失われた量に匹敵する
そうです。
Melanie Pruvost, Reinhard Schwarz, Virginia Bessa Correia, Sophie Champlot,
Severine Braguier, Nicolas Morel,
Yolanda Fernandez-Jalvo, Thierry Grange, and Eva-Maria Geigl
Freshly excavated fossil bones are best for amplification of ancient DNA
www.pnas.org/cgi/doi/10.1073/pnas.0610257104
新種のカニと判明 南相馬で発見の化石 1.08.06
福島民報